はまあるきの東屋

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キリスト教は邪教です!:F.Wニーチェ著:第2章

2016-11-11 06:09:24 | 読書
キリスト教は邪教です!
(現代語訳「アンチクリスト」)
F.Wニーチェ著
適菜収訳
講談社
定価800円
2005年初版



 初版は古いですが、まだ、インターネットで中古本が手に入ります。
 第5章までありますが、1章ごとに、特に印象的で、意義深いと思えた、
文章を抜書きして紹介に替えます。


第2章 キリスト教が世界をダメにする
 
 ニーチェは宗教すべてを否定はしていません。
仏教をキリスト教より100倍現実を見ていると、評価しています。
そして、民族の権力、繁栄を祈る民族の宗教も評価しています。 

 「仏教というと、キリスト教とまったく違う宗教というイメージがあるようですが、
実は両方とも同じようなニヒリズムの宗教なのです。」
 「仏教という宗教は『善悪の彼岸』に立っているのです。
つまり、善や悪というものから遠く離れた場所に存在している。」
 「『敵対によって敵対は終わらず』とは、ブッダが残して感動的な言葉です。」
 「キリスト教の土台となっている『恨み』や『報復』といって考えは、
健康的なものではありません。」
 「仏教では、心の晴れやかさ、静けさ、無欲といったものが
最高の目標になりました。」
 「キリスト教というのは異なった文化を認めようとしないのですね。
それどころか、考え方が違う人たちを憎むのです。そして、
徹底的に迫害する。とても暗くて不健康で危険な人たちなのです。」
 「『ルサンチマン道徳』とは、弱い人間の恨みつらみから発生した
道徳のことです。つまり、ユダヤ的、キリスト教的な道徳です。
それは、『高貴な道徳』を何とか否定しようとして発生したものです。
人生をよりよく生きること、優秀であること、権力、美、自分を信じること。
こういって大切なものを徹底的に否定するために、
彼らはまったく別の世界をでっちあげていきました。」
 「こうして、ユダヤの僧侶たちはニセモノの神や道徳をでっちあげ、
本当のイスラエルの歴史を消していきました。
その証拠として現在残されているのが『聖書』です。


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