左がドイツ語版、右が日本語への翻訳版です。
左がリーコ、右がオスカーです。
リーコとオスカーともっと深い影
アンドレアス・シュタインヘフェル作
森川弘子訳
岩波書店
2009年
2200円+税
この本のドイツ語版をインターネットで手に入れて、
辞書を牽きながら、日本語版を参考にしながら読みました。
日本語版でも面白かったけど、原文はもっと面白かったです。
自分の能力では、理解できない箇所も多くあり、
日本語訳が助かりました。
ドイツ語版は、どんな印象かといえば、
たとえば、オペラの舞台を半分の近くの距離で見る感じです。
単語の音の響きが、現実感を増してくれます。
たとえば、tippen(ティッペン)は(指先で)軽く叩くことです。
リーコとオスカー二人の少し知的障がいがある少年の
愛情ある物語です。
ベルリンを騒がせた連続子供誘拐犯を、二人の
知恵と忍耐と友情が、逮捕するところに持っていきます。