ケアのカリスマたち
上野千鶴子著
亜紀書房
1600円+税
2015年
著者が広島に講演に来たときに買いました。
ネーミングが実にうまいですね。
11人のカリスマと著者との対談形式で、非常に読みやすく
大変参考になりました。11人のカリスマはそれぞれ、創意工夫で健闘されています。
介護の分野、まだまだ問題は山積みですが・・・
介護が量も質もまだまだ足りません。
一番の問題は、もちろん、福祉予算の少なさだと思いますが・・・
以下に要約的に少し紹介します。
第1章 山崎章郎(ふみお)医師は「病院で死ぬこと」と「家で死ぬこと」の本で有名。
2005年より在宅診療専門診療所「ケアタウン小平クリニック」を開設。
診療所から約4kmの範囲の「在宅ホスピスケア」に関わる。
第2章 松村真司医師は生まれ故郷世田谷区上野毛で、プライマリーケアー医として、「松村医院」を2001年に継承した。地域のため在宅医療にも力を入れる。
第3章 英(はなぶさ)裕雄医師は2001年に在宅診療を専門にする「新宿ヒロクリニック」を開設。現在新宿以外に都内に3ヶ所の「ヒロクリニック」を運営。在宅看取り率はがん患者で7~80%、非がん患者で6~70%ぐらい、という。
第4章 秋山正子看護師は「ケアーズ」を新宿に2001年に設立し、看護と介護で在宅見取りを積極的に行っている。都下東久留米市でも訪問看護事業を行っている。
第5章 小山剛氏は長岡市の高齢者総合ケアーセンター「こぶし園」総合施設長。長岡市では市内の17ヶ所に通所介護や訪問介護などの機能を備えたサポートセンターを運営して、すでに施設入所しているひとびとも徐々に在宅支援に移行させて、従来型の特養はゼロになった。