薄紫いろの セッコクが一気に咲きました。
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日本、朝鮮半島、中国などに分布するランで、
洋ランの中で俗に「デンドロビウム」と呼ばれているものの一種です。
デンドロビウム属は熱帯アジアを中心として、オーストラリアまで1000種以上が知られます。
その仲間のうちでも北限まで(日本の東北地方)生育する種がセッコクです。
趣のある山野草ですが、独自の品種や楽しみ方が江戸時代に確立され
、それが脈々と受け継がれている古典植物でもあります。
江戸時代の園芸文化を語るに欠かせない植物の一つです。
デンドロビウムの中でも人工的に掛け合わせて作った品種(交配種)には、
セッコクが親となっているものが少なくありません。
岩や樹木に根を張り付かせて自生する着生ランで、水分は空気中からとります。
茎(バルブ)は太くて内部に水分を蓄えられるようになっており、
長いものでは40cmほどになります(暖かい地方のものほど、長くなる傾向があります)。
そこに、長楕円形の葉っぱが左右交互につきます。
主な開花期は初夏で、茎の先端当たりの節から花茎を出して1~3輪の花を咲かせます。
花色は白もしくは淡い紅色で、大きさは3~4cmで芳香があります。