すっかりご無沙汰してしまいました。
ブログを書く暇がなかったわけではないのですが、このところ身の回りで気の滅入る出来事がおこったりして、なかなかそういう気分になれずにおりました
そんな気分の時の救いは友人とのたわいないやりとりと、やはり音楽。
ということで、今日はこのアルバムのご紹介。
KANの『TIGERSONGWRITER』です。発売は1998年。
KANは最近すっかりご無沙汰でしたが、9月の”風のハミング”に参加したらば、久しぶりに聴きたくなって、先日アマゾンで購入したのがこのアルバム。
私がKANを聴くようになったのは、今から20年以上前、彼のデビュー間もない頃。彼のデビューアルバムを中古で買ったのがきっかけでした。レンタル落ちでお値段なんと100円でした・・・
高校生だった当時の私は、ピアノの曲が大好きで。ギタリストよりもピアノ・マン!
なので、洋楽ならば断然ビリー・ジョエル。(ルックスがオッチャンなのがちょっとアレでしたけど)
KANのピアノはもう完全に”和製ビリー・ジョエル”で、私の”どストライクゾーン”でした。
”風のハミング”のラスト、出演者全員でのあの『The Longest Time』はきっとKANちゃんの発案でしょう。
このアルバム『TIGERSONGWRITER』にも、そんなビリー・ジョエルの影響が見え隠れしています。
1曲目、風のハミングで馬場さんとコラボした『Songwriter』。
ビリーの『The Entertaner』と『Pianoman』を足して2で割って、上からKANをふりかけたらこうなった、みたいな曲です。
KANの曲の中でも1、2を争うくらいの名曲だと思います。ピアノが楽しくて美しい。馬場さんはギターでしたけど(笑)
美しいバラードの『サイゴン』は、メロディにも歌詞にも『Good Night Sigon』へのオマージュが感じられます。
『Song of Love-君こそ我が行くべき人生(英語版)』。
タイトルに”英語版”とありますけど、この曲の”日本語版”はありません(笑)
歌詞が全部英語の曲。歌詞カードにはありませんが、最後の方で、
♪I dont' care what you say anymore, this is my life~♪
とシャウトしてます。これ、まんまビリーの『My Life』の歌詞ですね
メロディはもちろん違いますけど。
そんな風にビリー・ジョエルの影を追いつつも、『サンクト・ペテルブルグーダジャレ男の悲しきひとり旅』とか『ドラ・ドラ・ドライブ大作戦ートラ・トラ・トラどし大先輩』とか・・・。ダジャレとおふざけ満載の曲もあったりして
でも、これらの曲も一見ふざけてますけど、決してたんなるコミックソングではありません。その辺のさじ加減は絶妙
確かな技術があるからでしょう。聴いていると思わずクスっとなって、じわじわとハッピーな気分になれます。
”風のハミング”で、ちょっとKANを聴いてみようかなと思った方がもしいらしたら、このアルバムはオススメです。
もう一枚、KAN入門編として挙げるならコチラ。
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『野球選手が夢だった』1990年発売。
後にここからシングル・カットされたのが、あの『愛は勝つ』です。
それまでのアルバムとは一線を画したメジャー路線な一枚で、間違いなく彼の代表作でしょう。
ちなみに、この中に『ぼくたちのEaster』、これはビリーの『THIS NIGHT』ですな。
気が塞いでいると、あまりにもストレートに「明るく行こうよ!」的な曲は逆効果だったりしますが、そんなときには、ジワジワとハッピーになるKANのような曲が効くのです☆
人それぞれツボなアーティストがいるんだね~。私の一番最初のツボアーティストは大江千里でした・・・
どのアーティストがツボにはまるのか?不思議なもので、これはもう「縁」としかいいようがないでしょう。
私の場合、入口はルックスやヒット曲だけど、ツボにハマるかどうかは、最初に聴いたオリジナルアルバムが決め手でしたね。
KANちゃんのライブはきっと楽しいと思う。
昔はあそこまで「お笑い」じゃなかったけど(笑)