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音楽の話題を日々徒然に。

K.ODA

2010-06-30 20:30:14 | 小田和正/鈴木康博
まことに唐突ですが、アルバム『K.ODA』です。
小田さんのオフコース時代のソロプロジェクト第一弾。小田さんの最高傑作との呼び声も高く、ネット上のレビューでも高評価が目に付く作品なのです

・・・なのですが、実は私、このアルバムの良さがイマイチわからなかったのです。つい一昨日までは
一昨日、どういうわけか、本当に突然に「あれ?私、今すぐ『K.ODA』が聴きたい!」という気分になりまして
久々にこのCDを引っ張りだして聴いてみたのですよ。

そしたらもう、めちゃくちゃ良いじゃないですかっ
発売からの24年間、私はどうしてこの良さに気がつかなかったのか?
というか、何故今になって突然気がついたのか(笑)

何モノかが私に「降りてきたとしか言いようがありません

『切ない愛のうたをきかせて』で始まり『空が高すぎる』で終わるまで、まさに一分の隙もない完璧な構成
その色調は、オフコース最後のオリジナルアルバム『I LOVE YOU』に似て、硬質なクリスタルのよう。ただし『I LOVE YOU』よりも力強く、ヘヴィな感じ。ずしん、とした重みを感じます。

4人のオフコースで活動を再開した後、小田さんが単身アメリカへ渡って完成させたこのアルバムは、新生オフコースが生み出した『君が、嘘を、ついた』『Call』をよりシャープにしたようなサウンドで。(これが今の私の好みにハマったのか?!)

歌詞は・・・これまた今まできちんと読み込んだことがなかったのですが、あらためて歌詞カード(小田さん手書き!)を眺めてみると、色々と考えさせられる(というか妄想をかき立てられる)意味シンな言葉が並んでます。

小田さんが「3年だけやろう」と始めた4人のオフコース。その3年目に作られたアルバム。
小田さんの「信じるところ」とはどこだったのか?
「切ない愛のうた」を歌って欲しい「君」とは誰なのか?
「高すぎる空」を見て何を感じ、考えていたのか?
このあたりについての私の勝手な妄想は、また機会があれば、ということにします

最後、余談になっちゃいますが、写真のLPジャケット、隣のCDに比べると随分と青みがかっていることにお気づきかと思います。これ、透明のブルーのカバーがかかっているからなんです

中高生の頃の私が通い詰めていたのが、神戸は三宮にあった”AOIレコード”
ここでレコードを買うと、その名の通り必ずこの青いカバーがついてきました。

狭い店内には、あちこちにオフコースのポスターが貼られていました。親しく会話することはありませんでしたが、きっと店長さんはオフコースのファンだったのだと思います。予約したレコードを受け取りにいくと、いつも正規の予約特典以外にちょっとしたグッズをおまけしてくれましたっけ

その後、このお店がどうなったのか、神戸を離れてしまった私にはわかりません。
今でも三宮のセンター街を歩くと、この店のことを思い出します


      
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14 コメント

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な・・・懐かしい (みゆ)
2010-06-30 22:49:34
レコード何処にしまったかなぁ(笑)

懐かしいですね。「K.ODA」
と、言いつつ私のMP3にはデフォですが

確か「空が高すぎる」は以前(二人のオフコース時代)に原型が出来てはいたのですが、どうしても歌詞に納得がいかなかったらしく、ずっとお蔵入りになってたそうです。

しかし「切ない~」の歌詞はずっとあのままなのかしら
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Unknown (nico)
2010-06-30 23:24:46
このアルバム、確かに発売当日に買っているはずですが、聴いた記憶が…(とまた、小田さんに土下座謝罪すべき事実を暴露)。いや、1回は絶対に聴いているはずなんですけど。私もひっぱりだして聴いてみようかしらん。

私も昔から「ここで買う」というレコードショップがありましたが、何年か前から店主ご病気のため不定期開店、そして遂に閉店。オフコース命時代から洋楽命時代、すべてお世話になったので残念無念。大手CDショップより、ずっとあったかみと個性があったのになー。
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みゆさんへ (nanori)
2010-07-01 20:24:56
四半世紀も前ですからね、懐かしいです。
私も『1985』のシングルを何処へやったかが思い出せません。
捨てちゃったかも・・・

このころの小田さんの曲は、変な表現ですがすごく「脂がのってる」感じがします。
歌詞カード、特徴ありますよね。
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nicoさんへ (nanori)
2010-07-01 20:30:57
聴いた記憶がないですとぉ~?
なんて罰あたりなことを!
このアルバム、絶対にnicoさんの好みだと思うんですけどね。探し出して聴いて下さい。

街のレコード店って本当にみかけなくなりましたね。大手でさえ潰れる時代だから仕方ないのでしょうけれど。
発売日にレコードを取りに行く日は朝からワクワクで、放課後ダッシュで店に行き、予約特典のポスターと大判のLPを抱えて帰る時の幸福感、今の若者にも味わって欲しいなぁ。
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Unknown (うるとらK)
2010-07-02 11:56:52
私的には割と最近です(笑)2年前くらいに思い出したかのように数枚レンタルしてきた中にこのK.ODAありました。
「空が高すぎる」「哀しみをそのまま」が好きで何度も繰り返し聞いた頃は少し前のこと。
ですから・・・私には最近の曲のような雰囲気さえありますのよ。
順を追って聴いていたオフコースファンの皆さんにはそれなりの想いがあるでしょうね。
「空が高すぎる」は風うたで小田さんがチョロッと歌った英語バージョンが鮮明に思い出されます。
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Unknown (moto)
2010-07-02 14:53:32
K.ODAは結構聞きました。nanoriさんの書かれるようにクリスタルとかシャープな印象があります。「その分何かが足りない」とも思ったり後でしました。この頃のアルバムは小田さんのソロと4人のオフコースとの違いが自分の中では明確になっておらず、個々の曲は本当に印象的なのですが、アルバムとしての印象は低かった思い出があります。ですので、自分好みのカセットテープを作るときには、違和感なくどこにでも登場していました。
レコードの袋、昔はなんかここにレコード屋の主張を感じていました。久しぶりにみました。
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Unknown (にゃん(=^・^=)!)
2010-07-02 19:03:29
当時のインタヴューで、キーを高くしないように心掛けたとか、シャッフルにチャレンジしてみたとか小田さんが語ってたのがおもいだされます。それにしても、外国でレコーディングしたにもかかわらず、英語がまったく使われてないとこが小田さんらしいですよね!そのあとのオフコースでのアルバムでは、オール・イングリッシュのこの時のアウトテイク的な曲もあったのが、さらに笑えます。
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うるとらkさんへ (nanori)
2010-07-03 09:28:08
いやいや、私もあまり聴いていなかったので、新鮮です。新曲みたい(笑)
それにしても、これレンタルで置いてるのね、素晴らしいです!
『哀しみをそのまヽ』は何といってもCMのインパクトが凄かった!
でももうちょっと長い曲にして欲しかったとか、当時は勝手なことを思ってました。
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motoさんへ (nanori)
2010-07-03 09:36:20
確かにそうですね。私も当時は、小田さんがオフコースを離れてソロ活動をする意味がわかりませんでした。
「K.ODA」にしても、「これをオフコースのアルバムとして出せばいいじゃん」みたいに思ってましたね~。
シャープな「K.ODA」から一転、この後に出した「Between The Word & The Heart」は、暖かい印象で大好きでした。

レコードからCDへの過渡期には、CDにも袋が付いてきました(笑)
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にゃんさんへ (nanori)
2010-07-03 09:42:25
英語。
当時GBという雑誌に、邦楽好きのネイティブさんが、いろんな曲の歌詞の英語を取り上げるというコーナーがありました。
その中で、オフコースのニューシングルのタイトルが英語だったので取り上げようとしたところ、歌詞に出てきた横文字は「ラジオ」だけだった・・・といった記事が妙に印象に残ってます。
その曲は『Call』。小田さんらしい(笑)
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