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音楽の話題を日々徒然に。

JUNKTION

2009-09-29 19:07:28 | 紙ジャケCD

【SIDE-A】
INVITATION
思い出を盗んで
愛のきざし
潮の香り
秋の気配

【SIDE-B】
変わってゆく女
あなたがいれば
恋人よそのままで
HERO

夏もとうとう終わり、秋の長雨シーズンの到来です。ぽつぽつ、しとしと・・・降っているのかいないのか、そんな天気が続きます。こんな季節に聴きたいアルバムはこれでしょう
というわけで、紙ジャケCDレビュー、第7弾は『JUNKTION』です。

発売は1977年9月。
私が初めて聴いたのは、おそらく発売から10年近く後、高校に上がったかどうかの頃だったと思います。前作の『SONG IS LOVE』が、青春の青さ、甘さを歌った多感なラブソングが多かったのに対して、『JUNKTION』はジャケットからして男っぽいし、曲も凝っていて、

「随分と大人っぽいアルバムだなぁ」

と思ったのを覚えています。正直なところ、当時は苦手でしたねぇ
今では非常に”私好み”のアルバムなのですが。

『秋の気配』、『潮の香り』の2大名曲と、その周りに配された渋い曲たち。
オリジナルアルバムとしては、決してまとまっているとは思えません。曲数も9曲と中途半端な感じですし、サウンドも5人になって、アコースティックなところと、バンドっぽい部分がまだ混沌としています。でもね、”アンバランスなバランス感”とでもいいましょうか、なんとも絶妙な配曲なんですよね。

その渋い曲たちの中でも、私のお気に入りは、小田さん作詞、ヤスさん作曲の『あなたがいれば』。
小田さんの描く切ない世界を、ヤスさんの大人っぽいメロディと甘い声で表現してあって、隠れた名曲です
シングルバージョンより長めの、ちょっとジャズっぽい間奏は、昔は違和感があったのですが、今聴くと格好いいのです

ところで、ヤスさんの曲で小田さんの詩というのは、この曲のみ・・・のはず。貴重な一曲です。(『HERO』も『幻想』も、いわゆる”共作”ですものね)
あっ、調べたわけではなく、自分の記憶だけで語ってますので、他にもあったらばスイマセン

『愛のきざし』は、小田さんのファルセットを聴くことができる貴重な曲。
昨年のPRESS(何号かは忘れましたが)、望月さんのコーナーを読むまでは、このファルセットはヤスさんだろうか?と思ってました

他にも、一曲目の『INVITATION』のイントロは、、『SONG IS LOVE』のアウトロの別アレンジだったりと、マニアックな聴き方を楽しめるアルバムです。(そのあたりが、今の私好みなのかも

そうそう、マニアックといえば、このアルバムのジャケット写真。
このコレクションラック右下のカセットテープのラベルの文字、小田さんの筆跡でしょうか?昔っから気になってるんですけど。
CDの紙ジャケではよく見えないので、わざわざLPを引っ張り出して接写みましたが・・・。 

      

・・・わからん。それこそ望月さんのコーナーに投稿しろってね

で、 このジャケット。
コレクションラックに
貼られた二人のピンナップ、なんともさりげなくっていいですね

   
   

コメント (16)    この記事についてブログを書く
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16 コメント

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Unknown (アベちゃん)
2009-09-29 22:51:10
久しぶりの紙ジャケネタ待ってました!

このアルバムに合う季節ですね。
この時期になると、いつもこのアルバムを聴いています(それに9月は小田さんの誕生日ですものね)♪

この時期のオフコースは実質的には5人にはなってはいたものの、まだまだ試行錯誤の時代。
5人になって、どういうサウンドを目指したらいいか、模索をしている時期ではないでしょうか。
そのためか、色々なタイプの曲が実験的に収録されていて、凄く興味深いです。

小田さん作詞、ヤスさん作曲の「あなたがいれば」僕も大好きです!
シングルバージョンとは違う間奏のジャズ風のアレンジが何とも言えません。

小田さん作詞、ヤスさん作曲は他にも「幻想」があります。
この曲は、60年代後半~70年代初頭に起きた学生運動がモチーフとなっていて、この続編が「HERO」と聞いております。
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Unknown (kako)
2009-09-30 09:28:55
このジャケットのコレクションボックス、わたしもいろいろ気になります(*^_^*)
なんとなく、小田さん、ヤスさんのお気に入りの私物をあつめたのかな?とかね♪

当時はテニスもよくされていたみたいだし、ワーゲンのキーホルダーはあのシングルジャケットの黄色いワーゲンを思い出します。あれは、友人のと聞いたような気がしますが・・。
インクは小田さんっぽい・・?当時、わたしもこのメーカーのカラーインクを集めてました。
左下のマッチはユーミンの曲の「ドルフィン」と山手の「展覧会」(もうないそうです)のマッチだそうです。←http://www23.ocn.ne.jp/~bis/text32.htm
nanoriさんのアップの画像で気づいたのですが、ふたりのピンナップと一緒に止められているのはイヤリングですよね。なんか思わせぶりです(笑)

「歌を捧げて」の後と、「INVITATION」の前の小田さんとヤスさんのささやくような歌声にいつもトロ~ンとしてしまいます♪これ、大好き!

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アベちゃんへ (nanori)
2009-09-30 12:19:56
そうそう、曲がバラエティに富んでますよね。
”試行錯誤”な感じが、今聴くと興味深いです。
そうか、『幻想』は共作ではなくて、小田さん作詞でしたか。
いわれてみれば、『HERO』の世界と通じるものがありますね。
そうやって聴くとますます面白いアルバムです。
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kakoさんへ (nanori)
2009-09-30 12:25:36
このジャケット、70年代の男の人の部屋って感じですよね。で、その部屋にイヤリングが片方・・・確かに意味シン!気付きませんでした。
マッチ箱の話、kakoさんに言われて思い出しました!
そうでしたそうでした、ドルフィンのものっていう話でした。
あと私が気になるのは、煙草。セブンスターですね。
当時はヤスさん、まだ煙草を吸ってましたよね。ヤスさんの銘柄がセブンスターだったのかもしれません。
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Unknown (nico)
2009-09-30 23:01:31
まずい。このアルバムの曲、ほとんど覚えてない
聴いたら思い出すのでしょうか。そう願います。

やっぱりちまちまとCDを買い集めていかなくちゃ。アナログでは残っていても、聴けません
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nicoさんへ (nanori)
2009-10-01 11:57:08
nicoさん、ご安心を!
私もこのアルバムは、昨年CDで購入するまでほとんど忘れておりました
どの曲とはいいませんが、中には聴いても思い出せなかったものも・・・
ちゃんと自分でLP買ってるくせにねぇ。
でもこうやって、過去の作品を遡って思い出すのは楽しいものですね。
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Unknown (moto)
2009-10-01 22:45:33
自分も紙ジャケで買いました。この頃の曲は昔から聞いているのですが題名をあまり覚えていないので、聞き直しながらメールしています。ジャケットは本当に雰囲気がありますよね。
「Three and Two」以降の作品をしばらく聞き、何かのタイミングで「SONG IS LOVE」~「FAIRWAY」に移り、その後初期の作品に移行し、また、「OVER」を聞いて・・・ってな感じで30年も経っているんですね。なのに今日聞いても新しい。
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motoさんへ (nanori)
2009-10-02 12:28:20
私も『JUNKTION』はウロ覚えだったので、非常に新鮮でした。
オフコースの曲って、今聴いてもまったく古く感じないところが凄いですよね。
私の30年も、motoさんと同じような感じです。『Over』に始まって、初期の頃の曲にハマり、また5人時代の曲を聴き・・・てな感じでエンドレスです(笑)
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注文しちゃった♪ (くるみ)
2009-10-02 20:22:30
なんだか秋だし、連日雨だし。
この記事読んでたら、すっごく欲しくなって、
でもって、過去の紙ジャケCDレビューを読んだら、他にも欲しくなっちゃって・・・

いっぱい注文しちゃった
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くるみさんへ (nanori)
2009-10-02 20:44:43
毎度ありぃ~
オフコースには秋が良く似合います。
さてさて、いったい何を注文されたのでしょうか?
また感想教えて下さいね~
私は今、潤子さんのCDを買おうかどうしようか悩み中です。
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