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音楽の話題を日々徒然に。

ワインの匂い

2009-07-06 20:18:06 | 紙ジャケCD

【SIDE-A】
雨の降る日に
昨日への手紙
眠れぬ夜
倖せなんて
ワインの匂い
あれから君は

【SIDE-B】
憂き世に
少年のように
雨よ激しく
愛の唄
幻想
老人のつぶやき

紙ジャケCDレビューを書くのも久しぶりですね
今回は3rdアルバム『ワインの匂い』。この季節にぴったりの”雨”のアルバムです。
オープンニングの雨音から始まる『雨の降る日に』、『眠れぬ夜』、『ワインの匂い』、そして『雨よ激しく』と、雨がモチーフの名曲が目白押しです。当時の二人の繊細なイメージには雨音が良く似合います

初期の名作との誉れ高いこのアルバム。
なんと昨年一年間で、このアルバム12曲中の約半分を、生で聴く機会に恵まれたことに今更ながら驚いてます。発売から34年も経っているのに!

小田さんツアーでは、『眠れぬ夜』、『倖せなんて』、『愛の唄』を。ちょっとだけ『老人のつぶやき』も唄ってくれましたっけ。
ヤスさんのライブでは、『昨日への手紙』と『憂き世に』を聴くことが出来ました。
こんな時代が来るなんて、なんだかすごいですよね

1975年当時、サディスティック・ミカ・バンドが持っていたレコーディング時間の記録を塗りかえたという”入魂”のアルバムですから、お二人にとって、今でも思い入れのある一枚だということでしょうか。

どうせやるなら一緒に・・・というのはまた別の話ですね、スイマセン
ただね、『愛の唄』のヤスさんのハモリは、いつ聴いても絶品で、やはりこうじゃなきゃ!なぁんて、ついついね、思ってしまうワケですよ

私にとって印象深い曲は、タイトルチューンの『ワインの匂い』です。
『We are』や『OVER』を体験してから、二人時代の曲へとさかのぼって聴き始めた私にとって、この曲は非常に新鮮でインパクトがありました。
シンプルな曲なのに、この広がり感はなんなんだ?!ってな感じで。
イントロのエレピ(ですよね?)の弾むようなメロディとは反対に、歌詞はとても切なくって。

不思議なことに、この曲を聴いて浮かんでくる情景は外国でした。
ヨーロッパのどこかの港町、雨に煙る石畳の路地、外国人女性と小田さんの悲しい恋物語・・・。
なぜ外国なのかは自分でもよくわかりません
わかりませんけれども、今聴いても同じ映像が浮かんできます。
小田さんの曲を聴いて、ここまでくっきりとストーリーが浮かんでくるのは珍しいのですが、この曲を聴くと、女性が去ったあと路地でため息をつく、傘をさした小田さんの姿が私にははっきり見えるのです


   
   ↑こちらは裏ジャケです♪

コメント (14)    この記事についてブログを書く
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14 コメント

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名作 (keis11)
2009-07-06 21:26:09
このアルバム大好きです。
小田さんの曲もヤスさんの曲も満遍なくいい曲が入ってますよね。

裏ジャケの小田さん、めっちゃ細い(笑)
このパンタロンが時代を表してますね
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Unknown (kako)
2009-07-06 22:19:49
わたしも「ワインの匂い」は特に大好きです。
曲もジャケットもすべて好きです。
なにしろ、ブログの題名にしていますからね(^_^;)
去年のツアーで、代々木だったかな?小田さんが「ワインの匂い」を一番だけ歌ってくれて、めっちゃうれしかったです!!

そして、びっくりしたのですが、わたしもnanoriさんと同じく、ワインの匂いは日本じゃないどこか見知らぬ国を思い浮かべてしまうのです。「魔女の宅急便」とか「ハウルの城」みたいにどこかわからない外国、小川洋子さんの短編に出てくるどこか分からない外国・・・。
それと同じような雰囲気をこの曲に感じます。
やっぱり、「ワイン」というキーワードが日本でない感じ(ヨーロッパ系)を感じさせるのかな?
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Unknown (うるとらK)
2009-07-06 22:23:21
裏ジャケの小田さんのアゴの角度が可愛い。
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Unknown (アベちゃん)
2009-07-06 23:20:03
そうですね、「ワインの匂い」はやはり雨というイメージですね♪
梅雨時の今の時期にピッタリ、という感じでしょうか

このアルバムからディレクターが武藤敏史さんになって、レコーディングに500時間も費やすという、後のじっくりと時間をかけて質の高いものを作るオフコーススタイルが形作られた気がしますね。

これが1975年の作品だなんて、信じられません。
小田さんの曲も、ヤスさんの曲も本当に秀逸です
もちろん、お二人のハーモニーも
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けいすけさんへ (nanori)
2009-07-07 12:12:55
ね~、粒揃いの曲がよくまとまってますよね♪
一曲、一曲もいいのですが、アタマから通しで聴きたいアルバムです。
パンタロンと長髪!
う~ん、70年代ですなぁ
小田さん今も細いけど、この写真は特に!ですね。
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kakoさんへ (nanori)
2009-07-07 12:18:40
なんと!同じような方がいらしたとは!
そうそう、そうなんですよっ!私も『魔女の他宅急便』に出てくるあの街のイメージなんです。石畳で海が近くて・・・。
オドロキましたけど、なんだか嬉しいですね♪
確かに「ワイン」という言葉の印象かもしれません。でも同じくワインの出てくる『やさしさにさようなら』は日本なんです
あ~、私も一度生でこの曲を聴いてみたいです。羨ましい!
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うるとらkさんへ (nanori)
2009-07-07 12:21:23
またアナタは・・・マニアックな感想を書いてくるね~
この写真じゃちょっとわかりづらいけど、いい表情してるんですヨ。
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アベちゃんへ (nanori)
2009-07-07 12:29:07
オフコースの良さをギュッと濃縮したようなアルバムですよね♪
雨の休日の昼下がりなんかに聴くのがピッタリです
武藤ディレクターがいなければ、オフコースはなかったでしょうね。そう思うと出会いの奇跡にひたすら感謝デス。
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Unknown (nico)
2009-07-07 21:54:25
この頃のオフコースの曲には非常に情緒がありますよね。余韻もあるっていうか。nanoriさんがおっしゃるように『雨』の匂いが感じられます!じめじめした嫌な雨ではなくって、心地よく、雨によって濃くなる土とか草の匂いもいい感じってな感じで。(けして『埃くさーい』ではなく。笑)
全然詳しくないのでエラソーに言うのもナンですが『ワインの匂い』には"おふらんす"を感じます。フランスの女性シャンソン歌手が歌っても違和感なさそうで。

『愛の唄』。嗚呼『愛の唄』。大好きだったのに忘れていた曲です。昨年6月の大阪城ホールでこの曲を聴いたときの感動は今もはっきり思い出せます!この曲のヤスさんと小田さんのコーラスワーク。鳥肌モンっす!!

うるとらKさんのご感想が私のツボをばっちり刺激してくれました。私はヤスさんの腰の位置の高さにびっくり!足長いですよねー。
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Unknown (wanwan)
2009-07-08 00:49:30
『ワインの匂い』って、ユーミンをイメージして作ったって小田さん言ってましたよね。
で、実際会ったらぜんぜん違ってた!って…
私もこのアルバムは全部好きですね。
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