何もない部屋

言葉や感情が溢れそうな夜に、
詩や日々考えていることを書いてます。

「美しい思い出」

2008-04-27 23:10:05 | 
些細なことに腹を立て
愛することを放棄した
失ったものが
とても大きかったと気づいたのは
もうずっと後になってから
君を受け入れられない
怠けた心の持ち主を
涙をこらえながら
何度も何度も
許してくれたのに
僕は記憶も心も立ち止まったまま
化身した美しい思い出の中

いつか
いつか
心から人を愛したい
そう願って投げた

心から人を想うということは
苦しく
けたたましく
そして冷たく
血の巡るこの身体中に
重くのしかかるけれど
それゆえに美しかった