藤原岳（孫太尾根）２

2019年2月24日（日）☁　孫太尾根経由　藤原岳


　378ｍ展望からの続きです



樹林帯を抜け出し　視界の開けた孫太尾根を進んで
まずは　丸山へと向かいます



　オニシバリ
　コショウノキ



段々　藤原岳らしい姿を現してきます

石灰石がゴ～ロゴロ…
石灰石の山と呼ばれる所以が見えてきます


　カルスト地形…

伊勢湾


石灰岩のごろつく急坂が続く中
冷たい風とは裏腹に　汗が流れて呼吸が乱れます

時々足が止まり　ふと振り返って見ると　
はるか向こうに伊勢湾が…
かすれた景色に　輝く水平線
空と海が繋がったまま　その輝きが浮いて見えます



　樒の蕾
　岩場を頑張って！

静ヶ岳と銚子岳


左手側に遠足尾根を連れ添い　その先に
静ヶ岳と銚子岳が静かに見守ってくれています

素晴らしき眺望の稜線上から外れる道になると
再び　斜面と睨めっこの登りとなります

この斜面がくせ者です

藤原岳と言えば　カルスト地帯で有名ですが…
そればかりではありません

乾いた腐葉土の下には
ドロドロした名物の泥が隠れているのです

岩場から抜け出たと安心する事なかれ！


何時しか　春の妖精を探しに来たことよりも
必死に登る私がおりました…

頑張って登って登って
時に　斜面と顔を向き合って…　
そこに小さな花を見つけて癒されはしたものの　
急登に喘ぎます



　急坂は続きます
　ハコベ
　ヤマネコノメソウ



裸木のスカイラインはピークを示しているよう…
丸山の頂が見えます！



　丸山651ｍ

丸山


だだっ広～い樹林帯の山頂は　
何処が頭の天辺なのかわかりません

そして漸く今日の目的を思い出し　
その広い頂を歩き回って　妖精探しを始めますが
ルート上では　見つかりませんでした…

まだ…早かったのでしょうか…



いなべ市方面

仕方なく　少し足休めに休憩を取ります

まだ　藤原岳までの道のりはあります

ゆっくりと腰を上げ　
次は多志田山を目指して歩き始めます




　一旦下って…
　緩い尾根も

急なトラバースの道も…


黙々と歩いていきます



　石灰岩がごろっごろ
　急な坂道ほっちらこ！
　道下に砕石場が見える



小さな鞍部にある　シンボルの松の古木

あれ？姿が少し…変…？

上の枝が折れています　
耐風の所為？　雪の所為？
歳の所為？
どちらにしても痛々しい…

去年の自然被害は　本当に大きかったようです
その爪痕は他にもたくさん目にします


　急坂続き
　ゴロゴロ尾根になって



小さなアップダウンが続く中
〆もやっぱり急な坂！　

漸くピークの端に来たけど
今回も草木の看板　見過ごしてしまったよう…

未だに草木の看板見つけられません…縁は無さげです・・



　この三色テープを目印に…
　急坂を下る　勿体ない！
　いつも確認する標識！



一気に下って　コルに出ると
その分岐に草木への標識があります

これはよく見るのですが　草木の標識は見た事ありません
ヤマレコではアップされているのですが…
どの辺りが草木なのか…
地図をみても　わかりません

帰りにもう一度チャレンジしようという事で　
とにかく先に進みます



　少し緩やかな道へ



木に付けられた印　何を意味するのでしょう…？
いつも気になるのですが…


　多志田山へ
　ちらほら白いものが…
　



ピークに近づくにつれて　雪が目立ち
ジュクジュクの雪原へと変わります


　多志田山

多志田山　965ｍ


しっかりと雪を残した多志田山！
ここでも足休めに休憩を取ります

休憩しながら藤原岳の方をみますが
途中から雪がなさそう…
アイゼンを付けようかどうしようか迷いますが
アイゼンは付けずに歩く事に…
背中のピッケルも　今回は出番がなさそうです…


　藤原岳へと向かいます
　斜面に残る雪

地獄への標識？


多志田山に残っていた雪とは裏腹に
藤原岳への尾根には　雪が無くなっています

遠目で見ても雪は殆ど無く
あるのは山頂付近の様です

ですが…ここから地獄の始まりでした

藤原名物の泥の泥濘に
地獄を味わいます

もう～ここからは　
春の妖精どころではありませんでした

飛んで　飛んで　飛んで　飛んで　
回って回って　回って　ふ～ふふ～♪

妖精の事など　綺麗さっぱり消えていました


　この斜面！普通じゃない！
　見た目と違うぞ！



フ～…

見上げ稜線が虚しくも遠い…
なかなか前に進みません

ズルズルと足場がつかみにくく滑ります
靴底には泥がへばりつき　いつの間にか厚底に…

靴は泥まみれになりながら　奮闘中です

雪がある方が良かったのに…と
その場しのぎの言い訳をしつつ登る私…


それでも　高度は確実に稼いでいます



　レスキューポイント？

孫太尾根



レスキューポイント？の標識が見えたあたりから
山の様相が変わります！

泥濘の斜面がカルスト地形になった瞬間
どんなに急でも
どんなに雪が残っていても　
ここは　天国だわ～

そう戒めるほど　泥の斜面とお別れして
ここからは　足取り軽くなった感じで歩きます♪



　岩場が　歩き易い！
　雪だって　関係ない！



藤原岳が見えてきました！

泥の道と雪道に格闘する事　小一時間
藤原岳の頭の見える所まで来ました♪



つづく