有期雇用をなくそう!!キャンペーン

非正規労働問題の根幹には、理不尽な有期雇用契約が。働く当事者から、有期労働契約を禁止する取り組みを始めてみませんか?

JR環状線桃谷駅前キャンペーン

2011年05月27日 15時47分30秒 | アクション
私にとっては3回目のビラまきです。人通りはまあまあ多いほうでしたか。
あいにくの雨で、かさと荷物で両手がふさがっている人が多く、受け取りはもうひとつ、しかし、前回の難波高島屋前よりはよかったです。
若い人の受け取りはよくないですねえ。デジタルウォークマンに携帯メールだから、自分の世界に入ってしまっている感じ。

そんな中でも何故か、バイクを囲んだ3人の若者のうち1人がわざわざビラを取りに来ました。あとの2人も「僕も、僕も」と取りに来てくれてうれしかったけど、何故興味を持ったのか聞きたいと思いつつ、自信がなくて聞けませんでした。

私の前に、ビラを熱心に読みながら歩いていく50代ぐらいの女性の後ろ姿が見えました。すると、急にくるりとこちらを向いて私を目指して近づいてきました。キッとした目つきで私を見据えて言いました。
「あのねえ、いちばん悪いのはどこか知ってる?」
「え?」
「いちばん悪いのは労働組合よ!」
女性の唇は震え、かなり興奮しているようでした。私はギクッとしました。
「労働組合…ですか?」
「そうよ、労働組合がいちばん悪いのよ!非正規は正社員の労働組合に入れないでしょ。組合は正社員の賃上げを言っておきながら非正規がクビを切られても知らん顔。自分たちの賃上げを言う余裕があるのなら、その金で非正規を雇い止めすんな!みんな正社員にすべきよ」
「ああ、そうです、そうです。大企業の労働組合はみんな御用組合です。私たちユニオンは1人でも入れる労働組合で…」
「敵は労働組合よ!労働組合と闘わないと!」ユニオンは無視されました。
「私は20年、専門職の契約社員で年俸制で働いてきた。徹夜で3日間仕事をしたらあとは働かなくてもいい、そういう世界。残業代もボーナスも退職金もない。全部年俸にふくまれている。プロ野球選手といっしょよ。そういう仕事は非正規でもいいの」
「派遣もね、モデルとかの専門職はいいのよ。一般の仕事に派遣を入れたのが間違い。すごいピンハネやってるでしょ。今の派遣法は廃止!」
「そうです、そうです。その通りです!」
「日航も労働組合が合理化を受け入れなかったから潰れたのよ。全日空は潰れなかったでしょ」そのへんはどうかな?

こういう主張を、こちらが言葉を挟む余地無く、必死にまくしたてました。よほどストレスがたまっていたのでしょうか。
さて、ビラまきを終えて片付けているところに、この女性が再び近づいてきて「もう1枚ビラください」
そして私に、「あなたともっと話がしたい。お茶でも飲みませんか」と誘うのでした。私はあいにく夜に予定があったので応じることができませんでした。
この女性の怒りの根底にあったものは何だろう。大企業の労働組合に裏切られた苦い思いか?もう少し追求したかったです。
半ばサンドバッグのようになりましたが、それでも街頭ビラまきはハプニングがあっておもしろい。(雪子)

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