みやがわみちこがお届けする「なんでも仙人」ブログ

ご相談例五 夢や目標が見つからなくて焦る


 夢や目標が見つからず、焦る人がいます。
特に四十代を過ぎた頃から、「人生の折り返し地点なのに、これでいいのか?」とふと考えたり、
夢や目標をもって頑張っている人を見ると、焦ったり、うらやましく思ったりするそうです。
どうしたら夢や目標を見つけられるのでしょうか?



「夢や目標を見つけられないと、なんだかいけないこと・・・みたいに聴こえるが?」

「いや、そういうわけじゃないのですが・・・。」

「そちらは夢や目標というと、どういうことを思い浮かべるかね?」

「そうですね、自分の好きなことでお店を出すとか、
本を出版するとか、スポーツで優勝するとか・・・、
その人が叶えたいことを、夢や目標って言うんじゃないでしょうか?」

「ほぅ。なるほどのぅ。」

「具体的であればあるほど、夢や目標は叶いやすいって、セミナーで聴きました。期限を決めるとか。」

「ふむふむ、なるほどのぅ。そりゃ、焦るわな。」

「えっ?」

「だって、そんな具体的な夢や目標をもっている人は、そう多くはないからのぅ。」

「そうなんですか?」

「そうじゃよ。
そちらは夢や目標をもっている人は素晴らしい。
夢や目標に向かって頑張っている人は、輝いていると思おう?」

「そうですね。」

「そこがそもそも間違っておるのじゃよ。」

「はい?」

「夢や目標というから、分からなくなってしまうのじゃよ。
課題と言いかえてみると分かりやすい。」

「課題?」

「そう。課題とは、一人一人が『今世こう生きよう』と決めてきた目標じゃな。
それを達成することが、とても素晴らしく価値ある学びなのじゃ。」

「価値ある学び?」

「そうじゃとも。そしてその課題とは、そちらが思っているより、実にシンプル。」

「シンプル?」

「そう。
例えば『嫌なことは嫌って言おう』とか
『一人で背負いすぎない』とか、
『自分の中にある輝きを知り、存在価値を確かめよう』とか。」

「そんな簡単なことなんですか?」

「簡単かな?
課題とは、シンプルであっても、達成するのがとても難しいものなのじゃよ。
その者にとってはな。
場合によっては、一生かかることもある。」

「そんなに?」

「そうじゃとも。
『夢や目標が見つからない』『人生の折り返し地点なのに・・・』と焦る者もおろうが、
心配せずとも、自分が今世こう生きよう!と決めてきた課題に、
どの者ももうすでにちゃんと向き合っておる。」

「えっ?」

「向き合っておるのじゃ。
ただ本人が気付かないだけで・・・。」

「本当ですか?」

「本当じゃとも。」

「では・・・、どうしたら今世の課題に気づくのですか?」

「それはのぅ、日々起きる出来事をよ~く観察していたら、分かるよ。
いったいどんな出来事があったのか?どんな人と出会っているのか?
出会いとはお互いに課題と課題の奇跡的な組み合わせにより、向き合っておるからのぅ。」

なんでも仙人は一呼吸おいた。

「よいか?みなは夢や目標という言葉に踊らされ、自分の本来決めてきた課題を見失っておる。
そして『自分は夢や目標がない・・・』『こんな人生でいいのか?』と、自分の価値を過少評価し、
落ち込んでしまっておるわけじゃ。
実にもったいない話じゃ。
焦らずとも、どの者も自分が決めてきた課題に、もうすでにちゃんと向き合っておる。
何もしていないわけじゃない。
どの者も果敢に課題に取り組むチャレンジャーなのじゃよ。
そのことをどうか忘れないでほしい。」
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