いつもは仲がいいのですが、時々「合わないかも・・・。」と感じる時があります。
そこに焦点が合いだすと、イライラしてしまいます。
自分と全部価値観が合う人なんていないのでしょうが、
こう言う時はどうすればいいですか?

夫婦は共にいる時間が長い。見なくていいところまで見えてしまう。
お互いに大切に思えない時は、少し距離をあけてみるのも手じゃ。
さてそちらは、「夫婦とはお互いに認め合い、支えあい、共に喜びや悲しみを分かち合って・・・。』と、
結婚式の誓いで神父が言うようなことを望んでおろう?
実現するかは別として、そのような理想を頭に描いている。」
「そうですね。そうあればいいなぁと思っています。」

「甘いですか?」

「う~ん・・・、お互いの未熟な部分を磨きあうため。
そしてお互いの未熟な部分を許しあうため・・・ですかね?」

どの者もそう、頭では分かっておる。
しかし相手にあれこれと望んでおるよのぅ。」
「・・・(苦笑)」

相手からも、あれこれ望まれるということじゃ。
相手の欠点が許せないうちは、自分の欠点も相手から許されないということなのじゃよ。
人は合わせ鏡になっておるゆえ。
さて夫のことについてじゃが、夫の気になるところが、このままずっと変わらなかった(直らなかった)として、
今のままの夫でいいところはどこか?」
「そうですね・・・。う~ん。」
かなり時間をかけながら・・・
「言葉づかいが柔らかい、紳士的、知的、リーダーシップがある、決断力がある、分析力がある、
論理的に話ができる、父親の優しさと威厳がある、人を説得することが上手い・・・
まだいっぱいあるんでしょうが、今考えていて感じたことがあります。」

「私は人の素敵なところを見つけることが、得意だと思っているんですね。
初対面の人でも、少し話せば、簡単にその人のいいところを20個ほど見つけることができます。
でも夫のいいところはすぐに出てこなかった。時間がかかっちゃいました。
それだけ夫の足りないところに焦点が合っていて、
私が夫のいいところを見てあげていないかったからだと気付きました。
また私は夫に対して、かなり理想を高くもっているのを感じました。
他の人になら、このレベルでOkと思えることが、
夫に対してはかなり手厳しく見ている。
私の夫への期待感が、かなり大きいということに気付きました。」

「これじゃぁ夫も辛いですよね。」

そちは自分に対して理想が高いのじゃ。」
「えっ?自分に対して?」

つづく