泣くな笑え

『肺癌闘病患者』家族の独り言

入院先の決定

2007-10-19 | 現状の認識
この日10時に予約の取れたK病院へ、母と父、そして私と末の妹で行ってきました。
本当は私は行く予定ではなかったんですが、
前日、周りのみんなに行って来いと云われたんです。
父では、(私がメモにして渡す)こちらの意向を伝えることができても、
先生(病院側)の質問に答えることはできないだろう、と。
思わず納得したので、仕事をさっくりと休みました(苦笑)
でも確かに、優先順位を間違えちゃいけませんね。

呼吸器内科の外来を担当してらっしゃる先生はとても柔らかい口調の方で、
これまでで一番安心できるお医者さんでした。
しかも、私が訊きたいと思っていたことに関して、先に先に説明をしてくださるんです。
これは、なんと云うか感動です。
単に慣れてらっしゃるだけかも知れませんが、それでも、患者(の家族)の知りたいこと、
そしてそれ以上の情報を提示してくださる姿勢がとても嬉しかったです。
近県で行われている癌治療の現状、イレッサ・放射線治療の効果と副作用、
先端医療の状況、そういうことを丁寧に教えてくださって、
これまで行った(少ないですが)病院の中で一番好印象を受けました。

母も私とほぼ同印象だったようです。
何より、今までの病院では一度もなかった、
「苦しそうやな、まずその咳を止めようか」
の一言と、そして薬を処方してくださったことに喜んでいました。
それに、放射線治療についても行えるよう手配してくださるということで、
10月24日(水)から入院してお世話になると決めました。
(癌診療連携拠点病院である、と云うのも理由の一端です)

本当の本当のところでは、まだ、迷いがあります。
近いからと云って安易に決めてしまったのではないだろうか、と。
治療すると決めたのだから、もっともっと真剣に、それこそ世界中探してでも、
治る可能性の高い病院を見付けた方が良いのではないかと。
冗談に紛らわせていたけれど、父は、東京に行くか、と母に尋ねていたくらいです。
(別に何かを調べた訳でなく、短絡的発想による発言だったようですが)

けれど。
母の性格を考慮するなら、これ以上離れて治療するのは逆にマイナスだと思ったんです。
たとえ名医がいる病院でも、家族と遠く離れるのは精神的に苦痛なのではないか、と。
そんな弱い人ではないのかもしれません。
離れ難いのは、私なのでしょう。
それでも、何より家族を愛してくれている母だから、
車で1時間弱の距離が、ギリギリだと思うんです。

とても難しくて、判断に迷う問題ですよね。
この先の出来事に寄っては、後悔するかもしれません。
それでも決めたのなら、現状できることを頑張るんだと自分に云い聞かせて。
よし、やるぞ!!!