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「源氏物語」は伝え方が10割

「理系学生が読む古典和歌」
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(注774431):「伊勢物語」<禁断の恋>「在原業平」「藤原高子」<駆け落ち>

2021-01-30 11:24:06 |  <伊勢物語><在原業平><藤原高子><清和天皇><皇統断絶>

 


(注774431):「伊勢物語」<禁断の恋>「在原業平」「藤原高子」<駆け落ち>


「伊勢物語」きってのラブロマンス、といえば、
在原業平と藤原高子の<禁断の恋>の物語です。

 

***「業平の義理の父」<紀静子の兄>***************************
日本一の美男子として名高い彼は、清和天皇が幼帝だったころに、その婚約者でもあった藤原高子と恋愛し、問題を起こしたと伝えられている。これを単なる伝説だと考える学者もいるが、彼の義理の父が、藤原氏の血を引く清和天皇と皇位を争った惟喬親王の生母であった紀静子の兄であることを考えれば、決して有り得ない話ではない。
業平は、当時、唯一天皇と釣り合う年齢にあった藤原氏の娘、高子を誘惑することで、藤原氏の勢力拡大を妨害するという使命を担っていたのかもしれない。
(井沢元彦「井沢式日本史入門講座4 怨霊鎮魂の日本史」)
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***「伊勢物語」「在原業平」「藤原高子」<駆け落ち><皇族・紀氏の反藤原連合の陰謀?>***************
在原業平自身は、父親は平城天皇の第一皇子である阿保親王、母親は桓武天皇の皇女である伊都内親王という、由緒正しき皇族でしたが、「在原」姓を賜り臣籍降下しました。
日本一の美男子といわれた彼には、昔から清和天皇のお妃である藤原高子を口説いて駆け落ちしてしまった、という有名な伝説があります。
一般的にそれは単なる伝説だと言われているのですが、私はこの話はあながち伝説ではないのではないかと思っています。というのは、この時代、清和天皇とつり合う藤原氏の女性は、高子さんしかいなかったからです。もし、業平が高子さんを誘惑して奪ってしまえば、藤原氏は、自分の娘を天皇の嫁にして、生まれた子供を天皇にするということができなくなってしまいます。
ですからひょっとしたら、皇族・紀氏の<反藤原連合>の陰謀として、そうしたことが実際にあったのではないか、という考え方も出来るわけです。
(参考:井沢元彦「井沢式 日本史入門講座4」)
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***「伊勢物語」第106段「竜田川」*******************************
(伊勢物語).ちはやぶる神代も聞かず竜田川 唐紅に水くくるとは (古今、秋下、在原業平)

(伊勢物語)C.<鎮魂>
「ちはやぶる(血は破る)」<天皇家の純血が壊れる>だって?
神代の昔から、そんな話<不義>は聞いたこともない。
(清和天皇から陽成天皇に繋がる血筋を)断ち切った「たか(高)」<高子><二条后>は、
「唐紅」<鮮紅色><血の色><天皇家の純血の血統>に、
「水」<在原業平の血><薄まった天皇家の血統>を「括る」<束ねる>とは。
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詳細はこの和歌のファイルをご参照下さい。

 

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