いつかのキャバリーマン

だらだら生きていたぐーたら大学生がキャバ○ラ経営者にのし上がる。~人生は20代をどう生きるかで決まる!~

「欲求を数字化する」いつかのキャバリーマン Vol.21

2006年04月27日 | 日記
指名係をやり始めて、数ヶ月がたった。
指名係の仕事は司令塔であると同時に、様々な数字が露骨に成績表となって現れる。

例えば、
・売上
・総指名本数
・延長率
・労働生産性 などなど。
 店の運営の根幹となる数字ばかりだ。

指名係が一番重要視しなければならない数字がある。

それは「延長率」だ。
これは例えば10組のお客様が入店し、時間延長を行った組数が5組の場合延長率は50%となる。

50%以下だと 黄色信号の要注意。
50%~60%で 安全圏。
61%以上で  優良店舗だ。 

この数字が指名係にとってなぜ重要視する必要があるかというと、その日の顧客満足度をダイレクト
に反映する数字だからだ。

キャバクラは時間制だ。
例えば、1時間(延長なし)の場合は10,000円
    2時間(1時間延長)の場合は20,000円

延長すると、料金は2倍程度になる。それでももう少しこの場に居たい、という欲求を生み出せている
かどうかが分かる。この欲求こそが店の売上げを支える根幹となるのだ。
キャバクラに飲みに来る人で1万円しか持っていない人などいない。
延長しないってことは単純に面白くないのだ。

そして毎日、毎日の顧客満足度にこだわることは将来のリピート数に大きく影響する。

仕事をする上で、数字にできないようなお客様の心理や欲求を数字化しそこに徹底的にこだわること
は非常に重要なのだ。

日頃の業務で目先の売上げや会員数などのマクロ的な数字だけに目が行っていないだろうか?

マクロ的な数字には様々な要因が絡み、それだけに注視すると、本当の売上げを支える根幹を見落とし
がちになる。結局お金を生み出す要因はシンプルで、お客様の欲求そのものだと思う。
そこをしっかり把握し、コントロールできている会社は強い。また、逆にお客様の欲求を無視し
マクロ的な数字を作ることに目線が行っている会社は危うい。



数字が評価の対象となるようになって、からの僕は今までの「仕事ができない奴」とちょっと違った。
最初に大きな失敗をしたが、地道な努力で周りの人間からの信頼を回復してからは、最強だった。
様々な数字的な記録を更新し、僕は勝って、勝って勝ちまくった。

別に、人に勝つことなどあまり意識していなかったが・・・
そして、気がついたら負けた人は全員僕の部下となっていた。

つづく。