いつかのキャバリーマン

だらだら生きていたぐーたら大学生がキャバ○ラ経営者にのし上がる。~人生は20代をどう生きるかで決まる!~

「地道なコミュニケーションで信頼を取り戻せ!」いつかのキャバリーマン Vol.20

2006年04月26日 | 日記
僕は、指名係の仕事を始めてすぐコンパニオンからの総スカンを喰らった。
指名係をはじめて数日だったが、誰も僕の指示を聞かなくなっていた。

ショックは大きかったが、実直に周りの人の声に耳を傾けるとどうやら僕に
原因はあった。

つまり、僕は将棋の駒を動かすようにコンパニオンを使っていたのだ。
細かい心理の変化を気にせずお客様の席の残り時間だけを気にしてあっち
行け、こっち行けと指示を出していたのだ。
そして、こんなことをすると店の中は噂が噂を生む仕組みがあって、簡単に反乱が
起こるのだ。

まいった。が、気づいた時には時既に遅し。大きな失敗をしてしまった。ピンチ!

結局しばらく、指名係を交代してもらうことにした。

いくら、役割や制度があったとしても、結局働いているのは人なのだ。
細かい気遣いや相手を理解すること、人との信頼関係の重要性を思い知らされた。


そして、僕はゼロからコンパニオンとの信頼関係を作ろうと必死に努力した。
毎日、毎日面談を行った。面談といっても、最初はクレームや悩みを聞くだけ
に徹し、相手を理解すること専念した。
相手の話に矛盾や明らかな嘘があったとしても真剣に耳を傾けた。

毎日、毎日5人~10人ほど面談を行った。
崩れた信頼を取り戻すことは並々ならぬ努力が要る。

聞く耳を持つこと。
真剣に相手と向き合いコミュニケーションをとること。
チームプレイにおいてこれほど重要なことはない。

そして、その努力が功を奏して、僕は再度指名係に返り咲くことになった。
初めて、指名係をパズルのようにやっていたときとまったく違った。
あんなに、席に付くのを躊躇していたコンパニオンが
自ら「次はどこ?」って申し出るようになった。


この人は、家族構成は何人で、犬を飼っていて、将来留学したいと思っている。
誰々と仲が良くって、誰々と仲が悪い。最近の趣味は・・・などの細かいことを理解しその上に今の心理状態に細心の注意を払う。
もちろん相手にも自分のことを良く知ってもらう必要がある。
そしてお互いの存在を認めあって初めて信頼関係が生まれる。

信頼関係を築き、継続することは不断の努力がいる。
その努力なしに司令塔の職はありえない。

僕は、その後も休まず面談を続けた。


こんな状況は、一般の企業でも大なり小なり起こることではないだろうか。
部署が変わって、その場の状況をしっかり把握せず、一方的な指示を出すと
反感を買う。反感が積もり積もって不信感を生み業務に支障を来たす。

毎日短い会話でもいいのでコミュニケーションをとる努力をすると大きく
業績は改善されるのでは?と思う。

つづく


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