いつかのキャバリーマン

だらだら生きていたぐーたら大学生がキャバ○ラ経営者にのし上がる。~人生は20代をどう生きるかで決まる!~

いつかのキャバリーマン Vol.9「継続は力。忍耐は力。」

2006年04月10日 | 日記
キャバクラ・ビラ配り隊長(自称)
本当は、左遷でビラ配り・・・も4ヶ月ほど続いただろうか。

相変わらず、せっせとビラを配る毎日。同僚や後輩が先に出世していくことなど
全く気にならなくなっていた。
麻痺というか、意地というか・・ひたすらビラ配り。

4ヶ月仕事を続けて貯金が30万円ほど貯まった。目的のバイクを買うまで
せっせとビラを配るのみ、一心不乱とはこのことだろうか。

生活費は切り詰め全部貯金していたので、散発にもいかず、ロン毛状態。
ぼさぼさのロン毛でビラをひたすら配る。
そして、初めてついたあだ名が『ベートーベン』
ここまで、馬鹿にされたら逆に気持ちがいい。

上司から頭ごなしに怒られることも無くなった。


そうこうしているうちにやがて、ある変化が生じた。

ビラは500円の割引券と兼用になっており、ビラを店にもって行けば新規の
お客様は割引を受けることが出来る。つまりビラ配りの効果は店内で把握
できるのだ。

僕のビラ配りの効果があらわれた。
そう、来店顧客の3割~4割をビラ割引のお客様が占めるようになっていたのだ。
また、『ベートーベン』を覚えてくれているお客様も多く、店で僕の存在が
僕の知らないところで有名になっていた。

そして、ある日当時の店長から呼び出された。
「今日から、開店作業後はカウンター内に入ってもらう」

ビラ配りの実績を認められ、初めて店内の仕事を与えらることになったのだ。

やった!
やっと店の中で働ける!

雨の日も蒸し暑い日も外で一人ぼっちのビラ配りに耐えてよかった。
19歳という若さで真剣に働いているにもかかわらず、窓際族となった僕。
みんなに馬鹿にされ続けた。

こんな屈辱はめったに味わうことは無い。

複雑な気持ちを残しつつ。
正直、生きる世界が変わったぐらいうれしかった。

これぞ、継続は力。忍耐は力。



つづく