いつかのキャバリーマン

だらだら生きていたぐーたら大学生がキャバ○ラ経営者にのし上がる。~人生は20代をどう生きるかで決まる!~

「キャバクラ店員の花形業務」いつかのキャバリーマン18

2006年04月24日 | 日記
面接、入店フォロー、入店説明は店の運営上非常に重要な仕事だ。
広告費を大量にかけて、獲得できる人員は非常に限られたものなので、入店に関する業務上のミスは直接店の収益力の低下につながる。

今まで、ダメ人間扱いされてきた僕だが、こういった、仕事をやり始めてから、
僕を仕事ができない奴呼ばわりする人がいなくなったと思う。


そうこうしているうちに、チャンス?が廻ってきた。
キャバクラの仕事でもっとも花形である。「指名係」の仕事をすることになった。

指名係はキャバクラ実務の司令塔の役割でコンパニオンや他の従業員を手足のように動かし、サービスを組み立てていく。
この指名係のさじ加減で店の売り上げは大きく左右される重要なポストだ。
下手な指名係が1ヶ月店を回すと店は潰れるといわれているぐらいだ。
そして、唯一コンパニオンとの会話が許される仕事なのだ。

風貌は黒服にインカム。(トランシーバーみたいなもの)
ほとんど動かずじっと立って激しく頭を使う。瞬間で多くの判断を行う非常に
集中力のいる仕事だ。

指名係のメインの仕事は、コンパニオンをお客様につける組み合わせや
タイミングを考え動かすことだ。

具体的には・・・
まず、前提としてキャバクラは時間制だ。1時間(延長の場合は30分もある)
毎に料金は加算されていく。

通常1時間で3人のコンパニオンが交代で接客にあたる。つまり、20分ずつ
お客様に付く。
お客様にとっては1時間の遊びだが、指名係にとっては最後の15分~10分の間の
5分間が勝負なのだ。
この、5分間のお客様の満足度を最高潮にすることが、延長、さらにリピート
につながる。この5分間を最高の5分にするために指名係は様々な演出を仕掛ける。

たとえば、コンパニオンを交代させる順番だ。
コンパニオンには成績によりランク付けがされている。SA、A、B、Cの4段階。3人のコンパニオンを順番に一人のお客様に付けるのだが、
この順番にもコツがある。

セオリーは C(15分)→B(25分)→A(20分)
もしくは、 B(20分)→C(20分)→A(20分)

ただし、このランクは相対的にコンパニオンを評価したものであり、そのお客様に
とってそれが絶対とは限らない。
お客様の好みや心理を読みお客様毎に多少のアレンジを加える。
例えば年配のお客様には癒し系のコンパニオンを付けるなど。

席数が10席の場合、10席すべて残り時間をタイマーで確認し、
コンパニオンとお客様の膨大な組み合わせの中から、最適な配置を
分刻みに計算し、コンパニオンを移動させる。

そして、単なる組み合わせや時間の計算だけでなく、リアルタイムに変化する
お客様の表情を精緻に観察し、心理を読み取り、コンパニオンの付け方を工夫したり細かい指示を与えたりする。

まぁ、文章で書くと結構簡単そうに思えるかもしれないが、これが本当に難しい。
通算2年ほどはこの仕事をやっていただろうか。
指名係の仕事は奥が深くいまだに、究極とはいえないだろうな。

また、指名係の仕事を始めたてのときは別の意味でも大変苦労する。
次回にご紹介したい。

つづく。