失われたメディア-8cmCDシングルの世界-

50円とか100円で叩き売られている8cm CD singleを見るとついつい買ってあげたくなることはないか。私はある。

「玉カルのアンアン小唄」玉川カルテット 1998年

2005-10-15 | 福生行き
ナイアガラーの皆様、お待たせいたしました。

「ポップスター」と並ぶ、1998年の御大のお仕事。

①玉カルのアンアン小唄 TX系「日本列島どっきり宅配便」テーマ・ソング
作詞:伊藤アキラ・中野中福、作曲:大瀧詠一、編曲:井上鑑
まずは歴史の勉強。もともとは78年に演歌歌手、小高恵子に御大が書いた曲(未発表)らしい。その後山形かゑる子(=伊集加代子)の歌で「Let's Ondo Again」(1978)に収録された(矢野誠編曲・これがオリジナル、ということになる)。その後1982年に山田邦子がアルバム「ファースト」でカヴァー、同年シングル用に再録(バクハツ・ディスコ・ヴァージョン)している。このシングル・ヴァージョンのアレンジは渡辺直樹、コーラスが玉川カルテット!以上、「Let's Ondo Again Special」「Niagara Fall Stars」の大瀧さん自身によるライナーからほぼ丸写し。

邦子ヴァージョンでコーラスを担当してから実に16年後、玉カルメインのヴァージョンが出来上がるとは…歴史を知る者にとっては感慨深い事件だったろう。
「レッツ・オンド・アゲイン」でも腕を振るっていた井上鑑によるアレンジは、エレクトリック・シタールのイントロのリフが印象的な、打ち込み中心の現代版、といった趣き。玉カルのソウルフルな歌声、間奏の三味線、そしてもちろんお約束の「金も要らなきゃ、女も要らぬ~」の決めゼリフ。アウトロのハモリも美しい!

ちなみに山形かゑる子盤と山田邦子盤は、歌詞が微妙に違う、というレベルだが、この玉カル盤は前二者とは全く異なる歌詞になってる。「日本列島宅配便」という番組名がサビで歌われるという、いかにもノベルティな仕上がり。

②オリジナル・カラオケ

PRODUCER EIICHI OHTAKI

定価500円、中古で210円。
まあ、そういうわけで、カテゴリ「福生行き」新設。

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