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失われたメディア-8cmCDシングルの世界-

50円とか100円で叩き売られている8cm CD singleを見るとついつい買ってあげたくなることはないか。私はある。

「EVERY DAY」 サンディー 1994年

2011-07-18 | 
サンディーさんが1994年にリリースした3枚の8㎝。3枚ともカップリングに「EVERY DAY」が収録されているってことは、かなりのお勧め曲なはず。

左、アルバム『Dream Catcher』と同時リリースされた第一弾シングル。

①Hai Hai Hai (single version)
作詞・作曲:SANDII, GUSTAF H.、rap written & performed by NANA
アルバムの2曲目。日本語詞1とインドネシア語によるダンドゥット・ナンバー。マレーシアの女性ラッパー(二人組かな?)を起用している。

②Every Day (Ragga Mix) 5分12秒
作詞:SANDII、作曲:MONIQUE SEKA、rap written & performed by QUEEN PAULA
remixed by Sly Dunbar
アルバム『Dream Catcher』のオープニングナンバーのリミックス。作曲者のモニク・セカはアフリカ、コートジボワール出身の女性SSW。サンディーの英語と日本語(+ちょっとだけ仏語、アフリカ系言語?)の歌に、クイーン・ポーラによるジャマイカン・イングリッシュによるラップが絡む。このヴァージョンはリミックスアルバム『WORLD REMIX』(1994)に収録されている。

定価1000円、中古で100円。


①Dream Catcher テレビ東京系全国ネット「情報!ソースが決め手」エンディングテーマ
作詞:SANDII、作曲:宮沢和史
アルバムのタイトルトラック。宮沢さんはちょっと意外な感じもするが、ザ・ブームに久保田麻琴プロデュースの曲があったりするので、そんなつながり。

②Every Day 5分14秒
アルバム・ヴァージョン。ラップもデュエットもない、相対的にシンプルな仕上がり。

定価1000円、中古で100円。


前回紹介した「シーサイド・バウンド」のカップリングには、新たなデュエットヴォーカル(マレー語詞)を加えたニュー・ヴァージョンを収録。

②EVERY DAY (Malay version) duet with AISHAH 5分16秒
マレー語詞:AISHAH
アイシャさんはもちろん、サンディーさんもすべてマレー語で歌っているのだ。


3枚のシングルに続けて収録された3ヴァージョンを聴き比べて、この「Every Day」こそがサンディー&久保田麻琴のビート探求の到達点なのではないかと思えてきた。基本リズムは「アフロズーク」と呼ばれるダンスミュージックだが、スライ・ダンバーによるラガ・ミックスではジャマイカンなダブ・アプローチを受け入れ、マレー語ヴァージョンでは限りなくアジア的な柔らかさに馴染む。「環太平洋」には収まりきらなくなった、付け焼刃ではない、懐の深いビート。「Pacifica Era」(1990-1996)の豊かさを象徴する名作。


本人スリー仲間
竹内まりや「本気でオンリーユー(LET'S GET MARRIED)」スリー





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