失われたメディア-8cmCDシングルの世界-

50円とか100円で叩き売られている8cm CD singleを見るとついつい買ってあげたくなることはないか。私はある。

「ノー・ノー・ボーイ」 OWL 1993年 ぺティ・ブーカ 1997年

2007-01-26 | 
OWL(アウル)は、菜摘げんた(Vo)、松井敬治(B)、伊藤保(G)の3人組。1995年に松井敬治が脱退したが、現在もふたりで活動中!

①ノー・ノー・ボーイ
②ノー・ノー・ボーイ(REPRISE)
作詞:田辺昭知、作曲:かまやつひろし
アンビエント・ハウス的なアプローチで、ヴォーカルはちょっと弱々しい感じ。何に似ているかと言えばペット・ショップ・ボーイズとかか。歌謡曲テイストもありつつ、やっぱロックな名曲。田辺昭知の詞は、男女の短い掛け合いで、下品にならずにセクシャルな情景を表現することに成功している。②のほうがちょっと長い。

定価1000円、中古で100円。


そして前々回紹介したぺティ・ブーカ「白い色は恋人の色」のカップリングもこの曲。

③ノーノーボーイ
作詞:田辺昭知、作曲:釜萢弘、編曲:今井忍
なぜかこちらは「釜萢弘」と漢字表記。なかなか「かまやつ」と読めないよねえ。オリジナルもハワイアンっぽかったので、わりとスパイダース版に近いアレンジか。ヴォーカルもしっとり、ムーディーに。後半のギターがえらくカッコいい。

前々回も触れたが、(この音源には関係ないけど)2代目ぺティちゃん・森山奈歩は森山良子の娘。森山良子とかまやつひろしがいとこ同士であることは有名。オムニバスアルバム『CUTIE COLLECTION』(1995)収録曲「なればいい」はかまやつひろし作曲&プロデュースでぺティ・ブーカが歌う。曲はジョー・ミークばりの脱力スペイシーサウンドで、はっきり言ってぺティ・ブーカじゃなくてもいいじゃん、といった出来。さらに細野晴臣『はらいそ』(1978)で、ひろしの父・ティーブ釜萢が歌っていた「ジャパニーズ・ルンバ」(ひろしはコーラスで参加)を『ペティ・ブーカと踊ろう!』(1999)でカヴァーしていた。森山ファミリーとぺティ・ブーカは浅からぬ縁と言えよう。かまやつ経由で奈歩が2代目に推薦されたという線もありうるな。そのへんの事情、小木博明は知っているのか。

今回は裏ジャケ。ハワイアンのときは露出が多いのだ。ちょっと生々しい素人っぽいお体(グラビアの人とかに比べれば)なので、これを表に持ってこなかったのは賢明な判断だろう。



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