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失われたメディア-8cmCDシングルの世界-

50円とか100円で叩き売られている8cm CD singleを見るとついつい買ってあげたくなることはないか。私はある。

「散る葉の後に降る雪の意味も知らず」 三上寛・Vajra 1995年

2013-01-18 | 
Vajra(バサラ) are; 三上寛(vo, g)、石塚俊明(ds)、灰野敬二(g)

バサラのおそらく唯一の8㎝シングル。

①散る葉の後に降る雪の意味も知らず Chiru-Ha(Leaf)
作詞・作曲:三上寛
バサラ+永畑雅人(ピアノ)の4人編成。抒情的といっていい浮遊感のあるサウンドに、予想を裏切る三上寛のソフト&マイルドな声。だみ声はだみ声なんだけど、いつもの尖った部分を封印している。突然絶叫したりしないか?とドキドキしてしまうが、曲は淡々と展開し静かに閉じていく。逆に怖いぞ。

②尾崎神社 Ozakijinjya
作詞・作曲:三上寛
こちらはバサラの3人のみによる演奏。ひっかき系のギターは前衛ムードを濃厚に押し出してくる。トシのドラムはおどろおどろしく始まり、後半どんどん熱を帯びて乱れ打つ。サウンドの感触としてはなぜかロバート・ワイアットの名盤『ロックボトム』に近い雰囲気。三上寛はいつもの絞り出すようなだみ声で。演奏は即興色が強いが、歌のメロディはきちんと決まっている。こちらは、ストレートに怖い。

定価824円、中古で500円。
ジャケのペインティングも三上寛。そして恐怖文字。

ちなみにiTunesに表示されたジャンルは「Other」。ちょっとカッコいいな。

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