失われたメディア-8cmCDシングルの世界-

50円とか100円で叩き売られている8cm CD singleを見るとついつい買ってあげたくなることはないか。私はある。

「ロスト・イン・ユア・アイズ」 「エレクトリック・ユース」 デビー・ギブソン 1989年

2007-04-20 | 
80'sといえば、マイケル、プリンス、マドンナといったビッグネームを思い浮かべがちだけど、結局この人たちは超越しちゃってるというか、今聴いても特に問題ない感じ。「80's」という枠に入れてしまうのはちょっと違う気もする。その点このデビギブは、当時から刹那的な魅力に溢れていた。後追いで聴く人はほとんどいない感じが、「純80's」。

デビューアルバム『Out of the Blue』(1987)の大成功を受け、大きな期待の中発表されたセカンド『Electric Youth』からのシングル2枚。デビ、当時19歳。

右、アルバムからの一枚目。

Lost In Your Eyes
(Deborah Gibson)
悔しいけれど、これ名曲ですわ。キンキンした声も好みじゃないし、ドラムの音色、ムード歌謡調のギター、しょぼいシンセ、どれをとってもダサダサの80'sとしか言いようのないアレンジなんだけどねえ。彼女にとって2枚目にして(現在のところ)最後の全米No.1ヒットになった。あれだけ大ヒットしたのに、後の世に全く振り返られない感じも好感が持てる。

②Silence Speaks (A Thousand Words)
(Deborah Gibson)
どこか南米のトラッドみたいな雰囲気あり。

左、アルバムのタイトルソングをカット。

Electric Youth
(Deborah Gibson)
「エレクトリック・ユース」ってタイトルはイカしてるのか。アレンジも当時からしてどうなの?と思うくらい、懐古趣味的なピコピコ加減。ビデオクリップではライトでチープな曲に合わせ、ゆるーいダンスを繰りひろげるデビが拝める。曲前には、マイケル、スティーヴィーといったかつてのティーンエイジ・アイドルと自らを重ねてみる、という大胆な演出。当時のデビが、いかに勢いにのっていたかを物語る。

②We Could Be Together (Campfire Mix)
(Deborah Gibson)
キャンプファイアってことで、アコギ中心の薄いアレンジによる青春歌謡。

2枚ともジャケの下半分が切り取られていて、定価不明。中古で各52円。
しっかりした曲がかけるわりに、アーティストとしてのピークは思いのほか短かった。10代の終わりとともに、マジックが消えてしまったのか。それでも、まだ音楽活動は続けている模様。

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2 コメント

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Unknown (k-hiko)
2007-04-22 18:19:45
続いていますねー、80s。あの頃、独自のチャートをつけていたことを思い出しました。
その日見たベストヒットUSAを思い浮かべながら、なにやら似通った自分チャートを作成。
週間、月間、年間、通算まで、ポイントを集計してそれぞれ作ってました。
今、見直したら爆笑もんなんでしょうけど、実家でも見つけられないんで、多分捨てられてしまったんでしょう。
A4サイズの紙を一枚一枚糊付けて、終いには多分ノート一冊分は軽く越す厚さになってましたね。。

で、デビーギブソン!80sアイドル系の中でも屈指の名曲"Lost in your eyes"じゃあないですか。
しかも、これはベリンダカーライルのヘブンオンアースとバングルスエターナルフレイムと並ぶ3大バラードとしてリストアップすることも可能でしょう!

作曲をこなすという才女で、期待してたんですけど、その後全然ですけどね。
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Unknown (nakamura8cm)
2007-04-23 21:58:40
私もどちらかというと集計とか好きなタイプではありますが、そこまでマメではありませんでした。さすが!

「ロスト~」はホント名曲ですよね。デビギブの、作曲家として残る仕事はもしかするとこれ一曲かな。誰かにちゃんとしたアレンジでカヴァーしてほしいくらいですが、アレくらいのダサアレンジのほうが味が出るのかもしれません。「時代を超えて語り継がれない名曲」というキャッチはいかがでしょうか。ほら「エターナル・フレイム」なんて結構カヴァーされてるじゃないですか。
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