失われたメディア-8cmCDシングルの世界-

50円とか100円で叩き売られている8cm CD singleを見るとついつい買ってあげたくなることはないか。私はある。

「東京ひとりぼっち」 スライドボーイズ 1999年

2015-01-31 | 
スライドボーイズ are; 日村勇紀&設楽統

バナナマンのコントキャラ「スライドボーイズ」唯一の音源。

①東京ひとりぼっち
作詞:設楽統、作曲:バナナマン、編曲:重盛美晴
ネタを解説するほど空しいこともないのだが、そういうブログなので書く。ハードロックアレンジのムード歌謡。ほぼ全編設楽が鼻にかかった作り声で歌っていて、日村はコーラス程度。ワンフレーズでなんか面白げなこと(面白すぎてはいけないルールがあるようだ)をバシッと歌うサビが延々と繰り返される。たとえば「栄養の有る食べ物を 食べ過ぎた~」みたいな。ほら、何が面白いのがさっぱり分からないでしょ?そんな微妙な空気を楽しむ感じ。同じメロがあまりにもしつこく繰り返されるので、耳に残って困っちゃう。後半は「一般の方々の作品」と設楽がラジオDJ風に紹介したり(3本紹介して金賞を1本決める)。終盤そのワンフレーズのメロディを「チュ チュ チュ…」で観客に「女の子だけで」「男の低い声で」「鼻だけで」と歌わせる疑似ライブ仕立て。4分50秒は、アイデア一発の曲としては相当に大作感あり。

②マコちゃん
作詞:バナナマン、作曲:オークラ・バナナマン、編曲:重盛美晴
初期アグネス・チャンあたりを想起させるフォークソング調アイドルポップス?牧歌的歌詞からはとくに笑わせようという意図は感じられない。トータル3分26秒なのにイントロがやたらたっぷり50秒ある。1番はほぼふたりのユニゾン、2番は日村のモンスター声(貴乃花モンスターバージョンでおなじみ)で歌われ、途中ローハイド風のカントリー&ウェスタンアレンジになったり、目まぐるしい展開。そして設楽の心ない語りのあとの3番はバディ・ホリーあるいは岡村ちゃんばりのしゃっくり唱法で。

③①のカラオケ

④設楽統のオレはスゴイ事を言う
これは完全に設楽ひとり語りトラック。あんまり内容を決めずに思いつきで話を広げてるっぽい4分半。これをCDに収録するって、ある意味スッゲーっすよ。

全体として設楽統の人を食ったようなキャラを強調したシングルになっている。日村はあのビジュアルがないと弱いな…

定価1020円、中古で100円。
サングラスの日村の肩を抱きよせるオールバック&ヒゲの設楽。

しばらく入手困難だったが、リリースから12年後の2011年から配信(①のみ)されている。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿