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失われたメディア-8cmCDシングルの世界-

50円とか100円で叩き売られている8cm CD singleを見るとついつい買ってあげたくなることはないか。私はある。

「唇よ、熱く君を語れ」 渡辺真知子 1980年

2011-04-11 | 
「My Collection」と題された、5曲入りコンパクトベスト。1988年リリース。

①Welcome To Yokosuka 1983年
作詞・作曲:渡辺真知子、編曲:堀越信泰
アルバム『Welcome To Yokosuka into my heart』収録曲。なんだこれ、カッコいいぞ。いわゆるレア・グルーヴィーなリズム隊の気持ちよさはスライ『フレッシュ』級!歌番組の常連だったヒットメイカー時代を過ぎて、デビューからの付き合いのアレンジャー船山基紀と別れ、新たなバンドメンバーと作り出したファンキーなサウンド。新しいことやってやる!って気合が漲っている。この非シングル曲を一曲目にもってきたのは、真知子お気に入りの作品ってことだろう。

②唇よ、熱く君を語れ 1980年
作詞:東海林良、作曲、渡辺真知子、編曲:船山基紀
今から31年前のカネボウ春のキャンペーンソング。今聴くと高度成長期の夢のようなオプティミズムが眩しすぎる。真知子の余裕のある歌唱と、あまりにもキャッチーなメロディが強引なまでにポジティブな気分にさせてくれる名曲。いや、昭和50年代にもそれなりに悩みや苦しみや公害はあったけど、自分が子供だったから気付かなかっただけかもしれん。思い出は美しすぎて、ってヤツか。惰性のようなペシミズムに呑みこまれないようにしよう。では、カネボウCMを。キャンギャルは松原千明。
ちなみに資生堂'80春は「不思議なピーチパイ」だった。

③セイレーンの涙 1987年
作詞:森田由美、作曲:渡辺真知子、編曲:難波正司
アルバム『Soi』収録曲。比較的ソフトな歌唱でアダルトなムード。5曲の中では最も80'sらしいシンセサウンド。

④かもめが翔んだ日 1978年
作詞:伊藤アキラ、作曲:渡辺真知子、編曲:船山基紀
デビュー曲「迷い道」に続いて大ヒットしたセカンドシングル。短い前奏から「♪ハ~バーライトが」の冒頭部分が強烈なインパクトを残す。そして急激なスピードアップ!改めて聴くと回転数間違ってるんじゃないか?と思うほど速い速い。起伏の激しいメロディ、惜しげもなく声量を披露する真知子。私の「昭和歌謡」のイメージを形成する上で重要曲のひとつだったのだ、と気づく怒涛の3分16秒!

⑤哀愁トラベラー 1988年
作詞:高柳恋、作曲:渡辺真知子、編曲:井上ヨシマサ
この8㎝リリース時点での最新シングル。ちょっと過去の幻影を引きずったような曲は、88年には辛かったんじゃないか、と想像。

定価1500円、中古で100円。
ジャケはシックな雰囲気を目指したんだろうけど、顔色悪すぎで怖い!右は歌詞カード裏面。
5曲でトータル20分41秒、内容は満足度が高いが、クレジットが雑なのが減点対象(②と④の作詞が渡辺真知子になってた)。
ところで、なぜ「迷い道」が入ってないのか?真知子が外したのかなあ。


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