
映画「リンダリンダリンダ」は、昨年の私のベストムービー。DVD発売記念ってことで。
「女子高生がブルーハーツ。ボーカルは韓国からの留学生!?」というコピーからすると、何となく安直な企画ともとれる映画。松本隆が騒いでいる、というのは聞いていた。映画公開時には、松本の「ブルーハーツに嫉妬した」という、やや恥ずかしいコメントが宣伝に使われていたし。山下敦弘監督の前作「くりいむレモン」(あの有名アダルトアニメの実写版です…)は2004年に観て、かなりのお気に入りだった。そしてこの記事で音楽担当が白井良明であることを知る。ついつい映画を観る前に劇中バンド「パーランマウム」の企画モノCD(サントラではない)を買ってしまい、ペ・ドゥナの声に惚れた。はっきり言ってヘタクソだし、音だけで人に薦めるのは勇気がいるCDだが、好きなものは好き!山下監督にとってはメジャー第一作。前作での独特の間がどこまでメジャーで生かされるか?…ということで期待半分、大丈夫か?半分で地元の映画館で観た。
何がどうよかったか、を他人に伝えるのは難しい。女子高生バンド&ブルーハーツ、といういかにもな青春映画的意匠で盛り上がることを期待すると、もしかすると肩透かしかもしれない。物語は過剰なドラマチックさを執拗に避けつつ、「青春」に対して絶妙の距離をとりながら進行していく。主演の4人が最高なのはもちろん、脇を固める俳優たちもこれしかない!と思わせる、適材適所ぶり。別に私が薦めなくても十分にヒットしたし、DVDでも人気を呼ぶこと間違いないが、ヒット作を敬遠しがちなヒトにこそ見てもらいたい、と言っておこう。
「リンダリンダリンダ」で、PARRANMAUM(ハングル語で「蒼い心=Blue Hearts」の意)が歌った3曲のうちのひとつ、「リンダリンダ」のオリジナル。
1987年、ブルーハーツのメジャーデビューシングルとして大ヒット。翌88年に8cmCD化された。
①リンダリンダ(シングル・ヴァージョン)
作詞・作曲:甲本ヒロト、編曲:THE BLUE HEARTS・浅田孟
今さら説明不要のジャパニーズ・パンク・スタンダード。80年代後半のバンドやろうぜなコドモたちに与えた影響は計り知れない。多くのフォロワーを生んだが、このオリジナリティはそう簡単に越えられるものじゃない。シンプルな詞、シンプルなメロディ、シンプルな演奏。もうこれ以上何も引けない、という研ぎ澄まされた作品。
バンドのメンバーは、
甲本ヒロト(ボーカル)
真島昌利(ギター)
河口純之助(ベース)
梶原徹也(ドラム)の4人。
このシングルヴァージョンは、メンバーはあまり気に入らなかったという話(8センチャーズのイベントで聞いた)。私はリアルタイムではもう少し込み入った音楽(プログレとかね…)が好みだったためか、ほとんど聴いてなかったが、この曲はさすがに知っていた。アルバム持ってないので、ヴァージョンがどう違うのか分かりません。
②僕はここに立っているよ
作詞・作曲:真島昌利、編曲:THE BLUE HEARTS
アナーキー魂はマーシーの方が上?
定価937円、中古で900円。思いきって買った。
で、周りは映画関連グッズ。
左上のCDは「リンダリンダリンダOST」。先に右下の企画盤「we are PARRANMAUM」(映画で歌ったブルーハーツカヴァー3曲に加え、松本隆書下ろしの3曲を新たに録音したもの)を買っていたので、どうしたものか、と一瞬躊躇したが、湯川潮音の声を聴きたいがためにやはり買ってしまった。まあ、湾岸ものでもあるし…(って誰に言い訳してんだ?)
CD、2枚ともよかった。湯川潮音の2曲(英語曲とはっぴいえんどカヴァー!)、映画の中で流れたときも衝撃的だったな。映画の中では、この湯川の歌声と、“平成の原節子”香椎由宇の美貌は、フツーの高校生レベルから明らかに逸脱していた。
左下は映画のパンフレット。WEBで詳細な情報が得られる時代になってから、ほとんどパンフというものを買わなくなってしまったが、これは2度目に観に行ったときに購入。
右上「オフィシャルブック」。これに手を出したらもう本物(何の?)。この本はいわゆるメイキング的な作りになっていて、撮影のオフショット、監督他のスタッフへのインタビューなどで構成されている完全にマニア向けの一品。劇中でも十分にナチュラルだった女優たちの表情だが、さらに自然なオフショットは眩しすぎる…(ヤバいね、分かってるよ…)
監督インタビューは興味深い発言満載。特に「いましろたかしを敬愛」に激しく共感する。
「リンダリンダリンダ」に影響を与えた映画、として「櫻の園」「台風クラブ」「アメリカン・グラフィティ」などに混じって「うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー」が挙げられていて、大いに納得。「文化祭の雰囲気は、要はあれだろ、『ビューティフル・ドリーマー』だろ?!」(美術打ち合わせでのスタッフの発言)なーるほどー。撮影の現場で共通言語として機能している、押井守作品。そういわれると、いくつかの共通点が思い浮かぶ。
PARRANMAUM are
ぺ・ドゥナ(ソン/ボーカル)
香椎由宇(立花 恵/ギター)
関根史織(白川 望/ベース)
前田亜季(山田響子/ドラム)
みんないいのだけど、やはりぺ・ドゥナの存在感が圧倒的。女子高生を演じるには少々無理のある年齢のはずだが、特に抵抗なく納得してしまう。最初はあんまりカワイくないなあ、と思っていたのに、映画が進むにつれ、ボーっとしているときの顔など、ぺ・ドゥナの魅力に抗えなくなった。そしてあの歌声と表情!「♪どぶねずみみたいに」をヒロト以外にあんなふうに歌える人がいたとは…。
映画のオフィシャルサイト
「女子高生がブルーハーツ。ボーカルは韓国からの留学生!?」というコピーからすると、何となく安直な企画ともとれる映画。松本隆が騒いでいる、というのは聞いていた。映画公開時には、松本の「ブルーハーツに嫉妬した」という、やや恥ずかしいコメントが宣伝に使われていたし。山下敦弘監督の前作「くりいむレモン」(あの有名アダルトアニメの実写版です…)は2004年に観て、かなりのお気に入りだった。そしてこの記事で音楽担当が白井良明であることを知る。ついつい映画を観る前に劇中バンド「パーランマウム」の企画モノCD(サントラではない)を買ってしまい、ペ・ドゥナの声に惚れた。はっきり言ってヘタクソだし、音だけで人に薦めるのは勇気がいるCDだが、好きなものは好き!山下監督にとってはメジャー第一作。前作での独特の間がどこまでメジャーで生かされるか?…ということで期待半分、大丈夫か?半分で地元の映画館で観た。
何がどうよかったか、を他人に伝えるのは難しい。女子高生バンド&ブルーハーツ、といういかにもな青春映画的意匠で盛り上がることを期待すると、もしかすると肩透かしかもしれない。物語は過剰なドラマチックさを執拗に避けつつ、「青春」に対して絶妙の距離をとりながら進行していく。主演の4人が最高なのはもちろん、脇を固める俳優たちもこれしかない!と思わせる、適材適所ぶり。別に私が薦めなくても十分にヒットしたし、DVDでも人気を呼ぶこと間違いないが、ヒット作を敬遠しがちなヒトにこそ見てもらいたい、と言っておこう。
「リンダリンダリンダ」で、PARRANMAUM(ハングル語で「蒼い心=Blue Hearts」の意)が歌った3曲のうちのひとつ、「リンダリンダ」のオリジナル。
1987年、ブルーハーツのメジャーデビューシングルとして大ヒット。翌88年に8cmCD化された。
①リンダリンダ(シングル・ヴァージョン)
作詞・作曲:甲本ヒロト、編曲:THE BLUE HEARTS・浅田孟
今さら説明不要のジャパニーズ・パンク・スタンダード。80年代後半のバンドやろうぜなコドモたちに与えた影響は計り知れない。多くのフォロワーを生んだが、このオリジナリティはそう簡単に越えられるものじゃない。シンプルな詞、シンプルなメロディ、シンプルな演奏。もうこれ以上何も引けない、という研ぎ澄まされた作品。
バンドのメンバーは、
甲本ヒロト(ボーカル)
真島昌利(ギター)
河口純之助(ベース)
梶原徹也(ドラム)の4人。
このシングルヴァージョンは、メンバーはあまり気に入らなかったという話(8センチャーズのイベントで聞いた)。私はリアルタイムではもう少し込み入った音楽(プログレとかね…)が好みだったためか、ほとんど聴いてなかったが、この曲はさすがに知っていた。アルバム持ってないので、ヴァージョンがどう違うのか分かりません。
②僕はここに立っているよ
作詞・作曲:真島昌利、編曲:THE BLUE HEARTS
アナーキー魂はマーシーの方が上?
定価937円、中古で900円。思いきって買った。
で、周りは映画関連グッズ。
左上のCDは「リンダリンダリンダOST」。先に右下の企画盤「we are PARRANMAUM」(映画で歌ったブルーハーツカヴァー3曲に加え、松本隆書下ろしの3曲を新たに録音したもの)を買っていたので、どうしたものか、と一瞬躊躇したが、湯川潮音の声を聴きたいがためにやはり買ってしまった。まあ、湾岸ものでもあるし…(って誰に言い訳してんだ?)
CD、2枚ともよかった。湯川潮音の2曲(英語曲とはっぴいえんどカヴァー!)、映画の中で流れたときも衝撃的だったな。映画の中では、この湯川の歌声と、“平成の原節子”香椎由宇の美貌は、フツーの高校生レベルから明らかに逸脱していた。
左下は映画のパンフレット。WEBで詳細な情報が得られる時代になってから、ほとんどパンフというものを買わなくなってしまったが、これは2度目に観に行ったときに購入。
右上「オフィシャルブック」。これに手を出したらもう本物(何の?)。この本はいわゆるメイキング的な作りになっていて、撮影のオフショット、監督他のスタッフへのインタビューなどで構成されている完全にマニア向けの一品。劇中でも十分にナチュラルだった女優たちの表情だが、さらに自然なオフショットは眩しすぎる…(ヤバいね、分かってるよ…)
監督インタビューは興味深い発言満載。特に「いましろたかしを敬愛」に激しく共感する。
「リンダリンダリンダ」に影響を与えた映画、として「櫻の園」「台風クラブ」「アメリカン・グラフィティ」などに混じって「うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー」が挙げられていて、大いに納得。「文化祭の雰囲気は、要はあれだろ、『ビューティフル・ドリーマー』だろ?!」(美術打ち合わせでのスタッフの発言)なーるほどー。撮影の現場で共通言語として機能している、押井守作品。そういわれると、いくつかの共通点が思い浮かぶ。
PARRANMAUM are
ぺ・ドゥナ(ソン/ボーカル)
香椎由宇(立花 恵/ギター)
関根史織(白川 望/ベース)
前田亜季(山田響子/ドラム)
みんないいのだけど、やはりぺ・ドゥナの存在感が圧倒的。女子高生を演じるには少々無理のある年齢のはずだが、特に抵抗なく納得してしまう。最初はあんまりカワイくないなあ、と思っていたのに、映画が進むにつれ、ボーっとしているときの顔など、ぺ・ドゥナの魅力に抗えなくなった。そしてあの歌声と表情!「♪どぶねずみみたいに」をヒロト以外にあんなふうに歌える人がいたとは…。
映画のオフィシャルサイト
この映画まだ見てないや...。
スウイングがーガールズも録画してまだ見てないし...。
「リンダ・リンダ」のシングルはいきなりヒロトの歌から入りますがアルバムではアコギの音が入ってます。個人的にはこのシングル・ヴァージョンが好きですね。
私もスイング・ガールズは見てないですね。
ヒットすると何となく見た気になってしまう、という悪いクセが…(笑)
このあいだ、「No Direction Home」を観てやっぱり感動しました。
前半のワクワクと、後半の倦怠…面白かった。
あーしかし、あんなにCDに感動しておきながら
結局まだ映画見てないや…。
DVDになったんすね、チェックチェック。
ブルーハーツは私も好みとは違ったので
ほとんど聴いてませんが、
初めて深夜のTVKで「リンダリンダ」のPVを
見たときは、やっぱりビックリしたっけなあ。
「くりいむレモン」を観ている時点で、この映画をスルーすることはありえなかったとは思いますが、月ドラのあの記事でより「観なきゃ!」度が高まりましたよ。(そーいや、またTBできなかった…)できれば映画館の音で体験してほしい気もしますが、DVDでも、是非。
この映画と同じ日に「NANA」も観ました。中島美嘉は結構好きなのですが、やはり音楽がなじめなかったなあ。映画としてもレベルが違う、と思いました。
自分の高校時代とか思い出して、キュンとしました。泣くようなとこじゃないと子でジワッときたりしてね、青春ですよ青春(笑)
ブルーハーツは当時はサラッとしか聴いてなかったのですが、この映画でこの曲の美しさとか優しさみたいなものを改めて感じました。うーん、いい歌だ。
ぺ・ドゥナ、良かった!! あと湯川潮音に度肝を抜かれました。
>泣くようなとこじゃないとこ
そうそう。そうなのよ!あんまり書くと観てない人に悪いので…あのシーンとか、あのシーンとかね(笑)
ぺ・ドゥナ、代表作といわれる「吠える犬は噛まない」も、すごく好きでした。
湯川潮音もねえ。あの声は反則でしょう(笑)
エンケンバンドの湯川トーベンの娘さんが出てるとは全く知らずに観たので、あとで知ってびっくりしました。
で、今日まんまとDVD初回特典付きをゲット。
特典ブックレットにまたもや松本隆が!(笑)
えー!そうだったんすか!! ていうか、トーベンさん、よく知ってるのに何でだか思い出せない・・・。
機会があったらぜひ、生で聴きたいです。潮音ちゃん。
エンケン以外の経路はあるのかな?
ソロアルバムも何枚か出してるようなので、ライブハウスで、とかでしょうか?
湯川潮音は私もライブ行ってみたい。年末のトリローで見たときは、出番がちょっとだけで、しかもデュエットだったので物足りなかった…
聴いた中ではこのアルバムが滅法お気に入りです。↓
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000065BBJ/qid=1140670109/sr=1-4/ref=sr_1_10_4/250-4727163-2761815
そして「くりいむレモン」の缶ペンと下敷きを悪友(勿論♂)が愛用してました。どんな話かも事細かに教えてもらいました。けど見た事はありません!(なぜか声を大にして叫ぶ風見であった…)
トーベンさんの名前がここで出てくるとは思いませんでしたよ。あの人のベース、大好きなんだよなぁ。カッコイー!
ライダーはしつこいようですが、大人にお薦めするのは「クウガ」です!見たら五代雄介(オダギリジョー)に確実に惚れますよ。