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失われたメディア-8cmCDシングルの世界-

50円とか100円で叩き売られている8cm CD singleを見るとついつい買ってあげたくなることはないか。私はある。

「1/2の神話」 大沢誉志幸 1994年

2008-03-31 | 
アイドルへの楽曲提供を得意としていた大沢誉志幸。セルフカヴァーアルバム『Collage』からのシングルカット。

①1/2の神話
作詞:売野雅勇、作曲:大沢誉志幸、編曲:大沢誉志幸 with カメレオンズ
オリジナルは中森明菜、1983年。明菜の4thシングルとしてリリースされたこの曲は、もろ「少女A」路線といっていいハード歌謡。「半分だけよ 大人の真似 あとの残り 純粋なまま」などと大人たちの無理解に憤る、みたいな内容ね。サビの、大見得を切るかのような「♪いいかげんにして~」は、明菜のドス歌唱法の形成に重要な役割を果たしたと思われる。
で、大沢さん本人はギュイギュイうなるギターをバックに相当ラフな歌唱を聴かせる。部分的には上ずり気味に聴こえるほど、一発録りっぽい臨場感。当然、歌詞の内容は、ハスキーボイスにあまりにも合わない。しかし、この無理矢理なねじれ感が魅力になっているのだ。

②ラ・ヴィアンローズ
作詞:売野雅勇、作曲:大沢誉志幸、編曲:大沢誉志幸 with カメレオンズ
オリジナルは吉川晃司、1984年。「モニカ」「サヨナラは八月のララバイ」に続く3rdシングル。ちょっと落ち着いた雰囲気のミドルテンポで、前2曲とイメージをガラリと変えてきた。これも売れたよな。「エメラルドのカクテルに 消える光のあわ」なんてバブリーな世界もさらりと似合ってしまう当時の吉川。すさまじい人気だった。
で、ハスキーヴァージョンは、①よりも違和感なく聴けて面白みは少ない。

2曲とも得意技の「ファンキー」は封印してるんだな。

定価800円、中古で100円。
このジャケはどうなんだろ。クラウス・ノミぽい、あるいはバットマンのジョーカーみたいな化粧濃い目の大沢さん。「歌謡曲、演じてみました」みたいなコンセプトか。


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Unknown ()
2008-04-01 23:53:09
あ、師匠、呼んだ?(笑)
私もこのジャケに関しては持ってないけど、どうかなーって思ってて。この辺のビミョーさがオオサワなんですよね。フツーにしてればカッコイイのに、ちょっと変とかかなりイッチャってるとこまでやる、みたいな。
「1/2の神話」、これはアルバムと同じバージョンなのかなぁ。ギターぐいんぐいんで上ずり気味な感じ、かなり面白いよね。声と合わないあたりが。「ラ・ヴィアンローズ」はさすがの大沢節でさらり。このセルフカヴァーアルバムは確かにファンキー度にかけるので、私もあまり聴かないアルバムではあったけれど、「ガラス越しに消えた夏」はやっぱ名曲だなぁと思って夜中に聴くと震えます。
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呼んだ呼んだ(笑) (nakamura8cm)
2008-04-02 00:56:47
>この辺のビミョーさがオオサワ
うん、そうですね。ただ、裏ジャケとか見ると微妙にアゴのラインにたるみが出てて、その辺をナニしたかったのかも…

私はアルバム持ってないですけど、多分2曲とも同じテイクだと思います。明菜が完成させた世界を破壊しないと、わざわざ自分で歌う意味ねーな、と思ったんでしょうな。
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