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失われたメディア-8cmCDシングルの世界-

50円とか100円で叩き売られている8cm CD singleを見るとついつい買ってあげたくなることはないか。私はある。

「君と僕と毎日と」 高浪敬太郎 1995年

2016-04-12 | 
高浪敬太郎唯一のシングル。

3rdソロアルバム『life-size rock』(1995)からの先行シングル。

①君と僕と毎日と
作詞:芹沢類、作曲・編曲:高浪敬太郎
チューリップ的な抒情性をもつ、やっぱりマッカートニーの影がちらつくポップソング。「一緒にいこうよ」と告白のようにプロポーズのように甘く歌っわれる。

②self seeking man
作詞・作曲:高浪敬太郎、編曲:鈴木智文
こちらはゴリゴリのロックナンバー。意外なくらいうなりまくるギターソロが聴ける。自作の詞は、「君」を部屋に残して失踪する男の話。「部屋じゅう山のように積まれた たくさんのレコードや本が 突然崩れ落ちてきたら」の導入に、閉塞感とともにそれまでのキャリア(大雑把に言って「渋谷系」)との決別を意図しているように感じる。

1曲目で「一緒にいこうよ」と人生の伴侶と一緒に歩み始めたと思ったら、2曲目で「僕は疲れているみたい」「僕は行くよ」とひとり彷徨う流れ。続けて聴くとかなり切ないな。

③①のカラオケ

定価1000円、中古で100円。
芝生に置かれたバスタブに、着衣&靴をはいたまま横たわる高浪さん。くわえタバコで広げている新聞には漢字が並んでいる。よく見るとバスタブには湯がはってあり、新聞の下半分は浸水しているのだ。ヌーベルバーグのポスターの雰囲気もある、縦長を活かした短冊ならではの名作ジャケ。

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