8cmを一枚もリリースしていないのにやたら登場するアーティスト、湯川潮音。いいじゃん、好きなんだから。
8.1栗コーダーカルテット「夏から秋へ渡る橋」@恵比寿リキッドルーム
ゲスト:湯川潮音、松本素生(GOING UNDER GROUND)
「栗コーダーの初シングル。しかも2枚同時発売!」に合わせたツアーのファイナル。左のマキシシングル「溜め息の橋」(栗コーダーカルテット & 湯川潮音)は買っていて、行こうかなどうしようかなと思っていた。そんなある日ブログ友達のmoonlightdriveさんからメールが。「行けなくなったので」とチケットを譲っていただき、行ってきました初栗Q。こんなところでアレですが、ありがとうございました~
うちにあるのはこのシングルと『THE SUZUKI meets KURICORDER QUARTET』のみ。そんな予習不足の潮音ファンが、余裕をかましてほぼ開演時間に到着したら、満員でびっくりした(失礼)。前のほうは椅子席だけど、この音楽性でリキッドがいっぱいになるなんて、日本の音楽業界もなかなか捨てたもんじゃないって気分になる。
予習不足につき曲名はほとんど分からなかったが、4人がそれぞれ様々な楽器を持ち替えて作り出すアンサンブルは見ごたえ&聴き応えあり。自ら「そこそこの演奏力と高い音楽性」と言うとおり、ときどき「あれっ?」って音が飛び出すのもご愛嬌。リコーダーってそういう楽器なんだろう、きっと。関島さんが立って演奏していたバスリコーダーって初めて見たな。
8.3の「題名のない音楽界」に出演するとのこと。そこで演奏したモーツァルト「アイネ・クライネ・ナハト・ムジーク」もやってた。
そして個人的にはメインイベント、潮音さんが呼び込まれる。この日はギターは持たず、完全にヴォーカリストとして参加していた。潮音さんのミニアルバム『紫陽花の庭』(2006)の半分(3曲)を栗原正己がアレンジした縁。今回のNHK-BSアニメ主題歌の話があったとき、まず4人のうち誰が歌うか考えたが「歌唱力に難があり」、やはりゲストを迎えることにした、と笑わせていた。一曲目は潮音さんのニューアルバム『灰色とわたし』から「風よ吹かないで」。弾き語りをはじめ、いろいろなアレンジで聴いていた曲。先日の池袋明日館ではの川口義之(栗Qアルトリコーダー担当)がサポートだった。サポートでもいろんな楽器を持ち込んでいて、この曲で川口さんが何の楽器をやってたか思い出せないけど。栗Qヴァージョンの「風よ吹かないで」新鮮だったな。
2曲目は『紫陽花の庭』から、唯一栗Q全員がレコーディングに参加した「さよならの扉」を。2曲目から潮音さんは立って歌ってたかな。これがまた素晴らしかった!CDではイトケンさんのドラムが入るのだけど、栗Qドラムレスヴァージョンよかった~
そしてシングル曲
①溜め息の橋(Bridge of Sighs) TVアニメ「アリソンとリリア」オープニングテーマ
作詞:湯川潮音、作曲:栗原正己
これは、空気が変わったね。栗原さんが膝に乗せていた箱、横についてる取っ手をぐるぐる回すとブーンという機械音がする謎の楽器。あれは何だろう?CDの栗原さんのクレジットにはソプラノリコーダーの他に「symphony」と書いてあるけど、この箱のことかな。とにかくこの音が、それまでのどちらかというとほのぼのした雰囲気を一変させた。潮音さんのベタベタしない声がスケールの大きな曲にぴったり。栗原さん本人が「まったく栗コーダーらしくない」と言ってたように、同じ4人とは思えないくらい重厚なアレンジと世界観。もしかするとコアな栗Qマニアには「ちょっと違う」とか言われるかもしれないけど、潮音ファン的には大満足だった。これはたぶん普段の潮音さんのライブではやらないだろうし。
②夏から秋へ渡る橋 テレビ朝日系「旅の香り」エンディングテーマ
作曲:川口義之
③ピーチウェルパークの長い季節
作曲:川口義之
3曲歌って潮音さんが退場。「ここでトイレタイムです」と2枚のシングルのカップリング4曲を続けて。CDで聴くと「歌モノのあとで聴くとインストの音の薄さにギョッとする」という意見が多いそう。確かに。ここまで薄い音で完成品って、ポップミュージック界では勇気のある行為だよなあ。
④①のカラオケ
もう一枚のシングルのカップリングはこれもタイアップ曲「サンセットドライバー」とビートルズ「夢の人 I've Just Seen A Face」。
そしてもうひとりのゲスト松本素生(GOING UNDER GROUND)登場。同じアニメのエンディングテーマ「サヨナラのおまじない」とGOINGの「トワイライト」「ツイスター」を演奏。名前しか聴いたことないバンドだったが、この3曲もとってもよかった。
アンコールは当然、潮音さん松本さんが呼び込まれる。皆でできるレパートリーを、と探した結果これになったそう。潮音さんが急に後ろを向いたかと思うと背中に剣のように仕込んでいたリコーダーをサッと抜くではないか!松本さんもリコーダーを練習してきたとのことで、ヴォーカリストふたりによる激レアリコーダー演奏をイントロに、「カントリー・ロード」だ。潮音さんが英語でワンコーラス、続いて松本さんが日本語でという構成だった。このジブリシングル、前に紹介したときも潮音さんの話だった…
そんなこんなで楽しいライブだった。じつは潮音さんの声をアンプを通して聴くのは久しぶり?最近生音で聴く機会が多かったからな~
栗原さんが「これはもう、ピークかも…」と言っていたが、栗Qにはこれ以上大きな会場は似合わないだろうな。次はできればアンプなしでいけるくらいの小さい箱で聴いてみたい。あ、(ツアータイトルどおりに)秋にもツアーをやるそうです(詳細は未定なれど)。
8.1栗コーダーカルテット「夏から秋へ渡る橋」@恵比寿リキッドルーム
ゲスト:湯川潮音、松本素生(GOING UNDER GROUND)
「栗コーダーの初シングル。しかも2枚同時発売!」に合わせたツアーのファイナル。左のマキシシングル「溜め息の橋」(栗コーダーカルテット & 湯川潮音)は買っていて、行こうかなどうしようかなと思っていた。そんなある日ブログ友達のmoonlightdriveさんからメールが。「行けなくなったので」とチケットを譲っていただき、行ってきました初栗Q。こんなところでアレですが、ありがとうございました~
うちにあるのはこのシングルと『THE SUZUKI meets KURICORDER QUARTET』のみ。そんな予習不足の潮音ファンが、余裕をかましてほぼ開演時間に到着したら、満員でびっくりした(失礼)。前のほうは椅子席だけど、この音楽性でリキッドがいっぱいになるなんて、日本の音楽業界もなかなか捨てたもんじゃないって気分になる。
予習不足につき曲名はほとんど分からなかったが、4人がそれぞれ様々な楽器を持ち替えて作り出すアンサンブルは見ごたえ&聴き応えあり。自ら「そこそこの演奏力と高い音楽性」と言うとおり、ときどき「あれっ?」って音が飛び出すのもご愛嬌。リコーダーってそういう楽器なんだろう、きっと。関島さんが立って演奏していたバスリコーダーって初めて見たな。
8.3の「題名のない音楽界」に出演するとのこと。そこで演奏したモーツァルト「アイネ・クライネ・ナハト・ムジーク」もやってた。
そして個人的にはメインイベント、潮音さんが呼び込まれる。この日はギターは持たず、完全にヴォーカリストとして参加していた。潮音さんのミニアルバム『紫陽花の庭』(2006)の半分(3曲)を栗原正己がアレンジした縁。今回のNHK-BSアニメ主題歌の話があったとき、まず4人のうち誰が歌うか考えたが「歌唱力に難があり」、やはりゲストを迎えることにした、と笑わせていた。一曲目は潮音さんのニューアルバム『灰色とわたし』から「風よ吹かないで」。弾き語りをはじめ、いろいろなアレンジで聴いていた曲。先日の池袋明日館ではの川口義之(栗Qアルトリコーダー担当)がサポートだった。サポートでもいろんな楽器を持ち込んでいて、この曲で川口さんが何の楽器をやってたか思い出せないけど。栗Qヴァージョンの「風よ吹かないで」新鮮だったな。
2曲目は『紫陽花の庭』から、唯一栗Q全員がレコーディングに参加した「さよならの扉」を。2曲目から潮音さんは立って歌ってたかな。これがまた素晴らしかった!CDではイトケンさんのドラムが入るのだけど、栗Qドラムレスヴァージョンよかった~
そしてシングル曲
①溜め息の橋(Bridge of Sighs) TVアニメ「アリソンとリリア」オープニングテーマ
作詞:湯川潮音、作曲:栗原正己
これは、空気が変わったね。栗原さんが膝に乗せていた箱、横についてる取っ手をぐるぐる回すとブーンという機械音がする謎の楽器。あれは何だろう?CDの栗原さんのクレジットにはソプラノリコーダーの他に「symphony」と書いてあるけど、この箱のことかな。とにかくこの音が、それまでのどちらかというとほのぼのした雰囲気を一変させた。潮音さんのベタベタしない声がスケールの大きな曲にぴったり。栗原さん本人が「まったく栗コーダーらしくない」と言ってたように、同じ4人とは思えないくらい重厚なアレンジと世界観。もしかするとコアな栗Qマニアには「ちょっと違う」とか言われるかもしれないけど、潮音ファン的には大満足だった。これはたぶん普段の潮音さんのライブではやらないだろうし。
②夏から秋へ渡る橋 テレビ朝日系「旅の香り」エンディングテーマ
作曲:川口義之
③ピーチウェルパークの長い季節
作曲:川口義之
3曲歌って潮音さんが退場。「ここでトイレタイムです」と2枚のシングルのカップリング4曲を続けて。CDで聴くと「歌モノのあとで聴くとインストの音の薄さにギョッとする」という意見が多いそう。確かに。ここまで薄い音で完成品って、ポップミュージック界では勇気のある行為だよなあ。
④①のカラオケ
もう一枚のシングルのカップリングはこれもタイアップ曲「サンセットドライバー」とビートルズ「夢の人 I've Just Seen A Face」。
そしてもうひとりのゲスト松本素生(GOING UNDER GROUND)登場。同じアニメのエンディングテーマ「サヨナラのおまじない」とGOINGの「トワイライト」「ツイスター」を演奏。名前しか聴いたことないバンドだったが、この3曲もとってもよかった。
アンコールは当然、潮音さん松本さんが呼び込まれる。皆でできるレパートリーを、と探した結果これになったそう。潮音さんが急に後ろを向いたかと思うと背中に剣のように仕込んでいたリコーダーをサッと抜くではないか!松本さんもリコーダーを練習してきたとのことで、ヴォーカリストふたりによる激レアリコーダー演奏をイントロに、「カントリー・ロード」だ。潮音さんが英語でワンコーラス、続いて松本さんが日本語でという構成だった。このジブリシングル、前に紹介したときも潮音さんの話だった…
そんなこんなで楽しいライブだった。じつは潮音さんの声をアンプを通して聴くのは久しぶり?最近生音で聴く機会が多かったからな~
栗原さんが「これはもう、ピークかも…」と言っていたが、栗Qにはこれ以上大きな会場は似合わないだろうな。次はできればアンプなしでいけるくらいの小さい箱で聴いてみたい。あ、(ツアータイトルどおりに)秋にもツアーをやるそうです(詳細は未定なれど)。
「さよならの扉」よかったですよー。
潮音さんのリコーダー演奏もキュートでした!
ハーディーガーディーかな?リコーダーと同じく、中世からある楽器でケルト系のバンドで聴いたことがありますよ。
「さよならの扉」のドラムレスバージョンは聴いてみたいですね。