失われたメディア-8cmCDシングルの世界-

50円とか100円で叩き売られている8cm CD singleを見るとついつい買ってあげたくなることはないか。私はある。

「メロディー」 玉置浩二 1996年

2011-09-28 | 陽水民生&安玉
玉置浩二、ソロとしての10thシングル。

①メロディー TBSテレビ系「筑紫哲也ニュース23」エンディング・テーマ
作詞・作曲・編曲:玉置浩二
シンプルなメロディーに、シンプルな歌詞とアレンジ。タイトルもこれまたシンプルの極致。自らの商業的成功とそれに伴う喪失を切々と歌い上げる。

「あの頃は 何もなくて
それだって 楽しくやったよ
メロディー いつのまに
大切な ものなくした」

なんだか出来すぎの私小説的展開に思えるけど、玉置浩二のあの声で歌われると普遍的な「失われた時」への鎮魂歌に聴こえるのだ。80年代のギラギラした艶やかさは失われ、ちょっと嗄れて渋みと深みが出てきたころの名唱。

②愛を伝えて
作詞・作曲・編曲:玉置浩二
ストリングスが入っているものの、こちらもシンプルなサウンドで聴かせる、語りかけ系。どこか陽水の影響を感じる。ていうか陽水に歌わせてみたい。

③①のカラオケ

定価1000円、中古で100円。
ビジュアルもぐっとナチュラル系に。

とくに関連はないが、玉置浩二の弾き語りをひとつ紹介。
1993年、玉置浩二がビートたけしに提供した「嘲笑」。玉置さんが歌ったテレビ番組でのライブを。これも8cmでリリースされてるのだけど、見たことないなあ。


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