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「病名」で治療する病院と、『病人』を治療する医療 ~エラーメッセージ~

2019年01月12日 | 健康・病気

ボイラーの基本構造は、ほとんど変わっていないかと思います。
ですが、中身をみますと複雑化している。
色々な配線が入り組んでいて、一見すると何処が異常なのか判らないです。
エラーメッセージが出て、ボイラーが動きません。

修理をお願いすると、表示されたエラーメッセージを聞かれます。
修理に来られた人は、そのエラーメッセージを元に交換する部品を持ってきます。


ですが、しばらくするとまた新しいエラーメッセージが出ます。
そしてボイラーが停止状態に・・・・・

 そこで、また修理を依頼すると、またエラーメッセージを聞かれます。

以前に、こんなことがありました。
 車を新しくした時、異音がしてデイーラーに修理依頼をしたのですが、「エラーメッセージが出てないので正常です。」との事。何度か原因解明をお願いしたのですが、どこにも異常が見つかりません。
 たまたま、近所のガソリンスタンドでタイヤ交換をお願いしたときです。
緩んでいたボルトがあったから締めておきましたよ
の一言。その後、車の異音が起きませんでした・・・・
 ボイラーも車も基本構造は変わっていません。

昔の車の整備の人は、音や車の走っている状態で原因を判断できました。
「見ればわかるじゃん!」
でも、今の整備の方はそういきませんので、「エラーメッセージ」の表示が必要になります。

人間の構造も変化していません。
頭が痛いや肩の凝りなど自分で体調が判るようにセンサーが働きます。
また、人体はある程度の自己修復機能も持っています。

名医は、
「診たら判るでしょ!」(これを診察と言います)
ですが、聴診器さえも当てず、舌や喉の奥を診ることもなく・・・・

そこで、検査数値が登場します。
つまり、検査による「エラーメッセージ」を見ることです。
ですが、ボイラーや車の例にあるように、正確にエラーメッセージが検査で出るわけでもありません。もちろん、センサーから外れれば「エラーメッセージ」がでません。

色々な医療機関を回り、異常なし、治らないと来られる患者さんを診て
「こんなの診たら判るじゃん!」
と言いたくなる事が・・・・・

漢方薬は今の病院の薬と比較されることがあり、漢方は西洋医学と違う診かたをするので、それで安全だと・・・

でも、漢方の診かたで、ちゃんと漢方薬を病院で出すことは、今のシステム上、絶対に無理になっています。その理由は、保険診療の場合、病名と薬の適応が一致しないといけないからです。漢方は病名で出すものでなく、その人の症状や体調に合わせて出す、つまり漢方は病人に出すものだかです病院は病名でしか出せないシステムです



<お問い合わせ先>
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   有限会社 中村薬局  認定薬剤師/臨床薬剤師  中村 峰夫
https://www.kanpo-nakamura.com/


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