2024年6月16日のブログ記事一覧-KEN Diary

ふれあいコンサート楽しく終了！

2024-06-16 17:16:00 / 日記

東北電力グリーンプラザ　

第600回ふれあいコンサート

凄く楽しく終了！めちゃくちゃ盛り上がりました！

ヴァイオリニスト、仙台フィルコンサートマスターの神谷未穂さんと！

立ち見の方もいっぱいで、入場を泣く泣くご遠慮させていただいたお客様もいらっしゃいました。

よって会場の外に立って聴いてらっしゃる方も！

なんと開始3時間前から待ってらっしゃるかたもいらっしゃいました！

全てフランスもので構成、ドビュッシー、ラヴェルのソナタどちらも演奏。

フランスで学んで生活され、ご主人もフランス人の神谷さんはフランスものはそれはそれは素晴らしかったです！

今回プログラムを作るにあたって絶対プログラムに入れよう！といったドビュッシーのソナタは本当に大好きな曲で、彼が作曲した年齢をとうとう超えたので、少しは前よりもこの曲に近づけたのではないか？と思いました。私もドビュッシーが直腸癌でなくなった年齢になりました。色々考えさせられます。このソナタを作曲を開始する前年に直腸癌の発見。それこそ命をかけて作曲した曲でしょう。生前に完成された曲ではほとんど最後の曲だと思います。

神谷さんもフランスで一番好きな作曲家はドビュッシー！と本番のトークで言っておりましたが、まさしく私も強く同感。お互いドビュッシー愛を込めて演奏できたかと思います。

ドビュッシーは本当にちょっとしたルバート、微妙な間が勝負で、フィーリングが合わないと縦があっても「アンサンブルはできているのにヘンテコな演奏」になるので、相性も凄く重要なのですが、神谷さんとは何も打ち合わせもせず本当にピッタリといくことができたのではないかと思います。こういう言い方は？かもしれませんが、自分が思った通りの演奏ができました！勿論これは知らず知らずのうちに神谷さんが音楽を引っ張っていったからだと思います！やっぱりお互いのドビュッシー愛か？！

ラヴェルのソナタは本日のチャレンジとして再現部の直前の盛り上がりまで非現実の世界で！という神谷さんのオーダーが凄く面白く、何度となく弾いたこの曲をまたまた再発見しました。

どの曲も本番にこころから素晴らしい曲と思うと同時に、この曲を作曲した作曲家に感謝すると共に、演奏できて、生きていてよかったと思いました。夢の時間でした。

今回は600回記念ですが、実は500回記念の時も神谷さんとここにデュオで出演させていただきました。2012年、12年前、つまり東日本大震災の翌年でまだまだ復興には遠い大変な時期でした。その時のことも本当に思い出します。

アンコールは仙台といえば・・の「荒城の月」。千住明編曲ですが相当捻ったハーモナイズでしたが、凄く深く感銘を受けるアレンジでした。

そして最後のアンコールに私が12年前の500回記念のここでのコンサートのためにアレンジしたヴァイオリンとピアノのための「大漁歌いこみ」を演奏しました。

12年前は本当に復興ができてなく、また漁師がいる湾岸地域がかなり大変な被害を受けて漁もできる状態ではなかったこともあり、何かその方達、ほか沢山の被害に遭われた方を勇気づけることはできないかという思いもあり、このアレンジを作りました。

結果ハーモニクスと重音満載、最後にはツィガーヌとチャイコフスキーのコンチェルトも含んだめちゃくちゃ演奏が難しい曲となってしまったのですが、神谷さんは本当に素晴らしい魂のこもった演奏をしていただきました。本当に有難う！！

私も魂を込めて最初「エンヤードット」叫びました。

旦那様のエマニュエルさんにもおいでいただき感激です。

神谷さんとはおそらく2007年の三鷹でのファミリーコンサート以来の共演のお付き合い、宮城県七ヶ浜の音楽劇「アワビ伝説」での共演、そこからあとは数々のアウトリーチ、コンサート、コンマスとして・・・と沢山共演させていただきました。

そして、東日本大震災の時は実家の仙台で被災した翌日に神谷夫妻宅に身を寄せて共同生活をして、その一ヶ月後からは沢山被災地への慰問演奏に伺いました。本当に沢山の思い出があります。

私も高校卒業まで生まれ育った故郷仙台で演奏できることはことの他嬉しく、今回お声がけいただいた神谷さんにも心よりその意味でも感謝致します。