放置自転車を事務所入口に置かれてしまった

午前10時ごろに事務所前に放置自転車があるのを確認した。

当方は、主要交差点に面する角地で大きい歩道に面している。そして、歩行者の通行が激しいところなのだ。

私がほとんど毎日仕事前に掃除しているので、目立つゴミも無く、不法投棄なんて考えにくい場所なのだ。

その歩道にデーンと一台放置自転車が置かれてしまった。

常識的に考えてこんなところに自転車を放置するとは考えにくい。

きっとここに自転車をちょっと置いて向かいのローソンにでも行ったのだろう。と安易に考えていた。

午前中はちょっと出かけていて、午後は事務所で仕事していた。

すると、なにやらカンカンに怒っている紳士が訪ねてきた。

ちゃんと玄関のピンポンを押してこられたのだ。

私が玄関から顔を出したら...

いきなり頭ごなしに「勝手に共有の場所を占拠するな。こんな綺麗な歩道を勝手に占拠するなんてお前は常識がないのか？」と、手をブルブル震えながら怒っている。

「何を怒っているのん。初対面の人に喧嘩を売るような物言いは大変失礼やで。あんたは何者なの？」と尋ね返すと....

「常識のないやつに名乗る必要はない。お前は非常識なのか？自分にやましいことはないのか。」云々カンヌんと文句をいう。全身が震えていて目を見ないで話されるので、きっと精一杯に文句を言っているのだろう。そもそもこの方の文句の言い方の方が大変失礼です。

さて、この人は何を怒っているのだろう。と、とにかく私には身に覚えがないので「何がどうしたのよ。あなたの結論だけの不平を言われても私はなんのことかさっぱりわからんでしょ」と話して、内容の聴き取り開始。

すると、「お前は家の前の歩道に自転車を置いたままにしているのがダメ人間なのだ。誰かがこうやって注意しないとわからんのか？」と大きい声で棒読みをされはる。

ああっ。もうこの人は営業妨害をしているなー。と思いつつも、

きっと自称正義の味方なんでしょう。町の平和のために日夜パトロールをしてこうやって注意して回っているのだ。ということかな？とピーンときた。

というのは、この手の定年退職したような70代ぐらいのちょっとインテリ風な人が時々不平をいいに来るのだ。

しかし頭ごなしに怒ってくる人はこの人が初めてです。

まぁー、憶測がついたので「あの自転車は私のじゃないよ。あなたはあの自転車のこと知っているの？」と答えたら、この正義の味方は顔が真っ青になった。

「私の自転車じゃないので、あそこに置かれると困るのよねー。はっきりいって営業妨害の自転車だし、あなたはあの自転車がいつから置かれているか知っていたら教えてよ」と、尋ねてみた。

すると、「あの場所に自転車を置いたのは私だ。だからいつまでもあの場所にあんたが自転車を置きっぱなしにして住民として常識を欠いている」と、強い口調で説明しなはる。

そこで私が「あんたがあそこに勝手に自転車置いたんかいな。営業妨害やからさっさとその自転車をのかして。あんたが置いた自転車のことでなんで私がいいがかりつけられなあかんねん」と返答。

すると、「朝は、あんたの敷地に自転車が４分の1ほど入っていて、半分以上が道路にはみ出ていたんや。それにつまずいて怪我しそうになったんや。こんないい加減な駐輪したらあぶないやろと思って私が動かしたんや。感謝してもらわなあかん。」と言い出した。

へっ。朝は事務所玄関のステップにこの自転車が置かれていたということか。と、やっと私も状況が呑み込めました。

私の自転車ではない。知らない自転車が私の敷地に放置されて、それが邪魔であぶないから、あなたがあの位置に動かした。いつまでもそのままなので、憤慨して注意にきた。そういうことか？と、いった説明をして確認したら「そうだ」という。

さらに、「自分の自転車ではないものが自宅前に駐輪されたら、警察に届けを出すのが住民の義務だろ。それをお前はしていないのか？」と偉そうにいいだした。

どうも、自分が勘違いで私を怒鳴りつけていたことを別の話にすり替えようとしているように見受けられる。

そこで、「まだ事件でもないのに、警察に通報する義務はないでしょ。迷惑に関することなら、迷惑に思ったあなたが警察に通報したらいいでしょ」と返答したら。

「いいわけするな。自分の自転車ではないならさっさと警察に連絡して移動しろ」というだけ。

「だから、私は通報する義務はないから、あなたが通報していいですよ」と返答したら、「お前の敷地だから家主が連絡しろ。この常識無しめ」と、だんだん卑屈になられている。

そこで、「わかりました。放置自転車を動かせと玄関で大声で騒いでいる人がいて営業妨害されているので確認にきてくれませんか？と泉佐野警察の生安に電話したらいいんやな。」と返答した。

すると「私が文句言いをして営業妨害しているということか？」というので、「結果的に私にはそのように見えますがどうですか？私がする必要のない作業をあなたは強要されているのですよ。」と返答したら、無口になって顔面蒼白になられた。

うーん。ちょっとかわいそうだったかなー。正義の味方の面目もあるだろうから、ちょっと助け舟を出してあげよう。

「まぁー、営業妨害されていると感じているのは本音なんだけど、あの自転車で通行人が迷惑しているのは事実だろうから、自転車の件について警察に連絡するよ」と言うと、突然顔が明るくなられた。

よかったー。興奮の起伏が激しくて玄関前で年寄が倒れたりでもしたら大変なので、対応するのも気を使うよ。

さてと「警察に自転車について、どういう経緯であの場所に置かれて、どういう経緯で電話連絡したのかを説明しなければならないんだけど、それは理解できるよね」というと「理解できる。当たり前のことを確認するな」とおっしゃる。

「私は朝に敷地内に少し置かれていて歩道にほとんどがはみ出していたというのを見ていない。ついては、具体的にどのように最初は放置されていたのか説明してくれ」というと、説明してくれた。

では、何時にその場所にあったのを確認して、何時にあなたが今の場所に動かしたのかを教えてくれ。と確認。

では、「あなたの名前と連絡先を教えてくれ。警察にこの人が今の場所へ移動させたと連絡先を見せなあかん。」と言うと、突然あいての対応が変貌した。

「どうして警察へ私の住所を教えなあかんねん。お前が警察へ連絡するだけでいいやろ」といいだした。

「もし、この自転車に事件性があったりしたら、誰がどうしてこうしたかの確認を警察はするでしょ。そうなる前に情報は先に提供しといたら後々、こっちに迷惑が来ることはないでしょ」と話しても、「私は関係ない。警察へ連絡するのは家主だけや。私の個人情報は一切あんたには交換しない。」といいだした。

「あんた、なんか警察にやましいことでもあるのん。身元を説明せんかったら、事件だったときにあんたが疑われるかも知れへんで。だって私にしたら、突然文句を言ってきた見知らぬ人なんだから」といっても、警察はダメ、私のことは散策するな。の一転ばり。

「じゃー警察には、正義の味方が文句いうてきたので、放置自転車のことを連絡した。正義の味方がいうには、朝はここにあって、正義の味方があの場所に移動した。そして午後になって正義の味方が私に文句を言ってきたと説明するでー。それでええな。」というと、「それしか説明できないわなー、それで警察と対応してくれ」とおっしゃる。

なんで、そんなに警察にかかわるのがいやなんだろう。

別にやましいことで警察に連絡するわけではないから、どうどうと自分の名乗りを出したらいいのに、本当に変な人だ。

そして、最後に正義の味方がいったこと。

「警察に連絡したら、この放置自転車は警察に連絡済みと自転車に張り紙しておきなさい。そうしないと不法駐輪に腹を立てる人がドンドン増える」

なんと、そんな手間仕事まで私に押し付けるのか？こいつは本当に営業妨害やなー。と思ってしまった。

では、もう正義の味方には引き取ってもらって、さっさと警察へ連絡。

警察官が見に来られて、「今朝からあるみたいなんやけど、もしかしたらJR通勤のものが一時的においてるだけかもしれん。こんな短時間の駐輪で呼んですまん。でも正義の味方が文句いうて営業妨害になるから渋々警察を呼んだのよ。まあー私の事情聴取してよ。」と対応。

警官は、「そうそう正義の味方がいろいろと問題起こすのよ。からまれたら大変でしょ。本人は悪気がないんだから仕方ないよねー。あんたも、よくそんな人と対応できたねー」と笑い話しながら、放置自転車の処理をしました。

もちろん、「放置自転車です。警察へ連絡済みです」の紙を自転車に貼ったのはいうまでもありません。

きっと、これで正義の味方も自己満足されていることでしょう。

尚、この対応で、私の仕事時間が２時間ほどとられてしまった。結果として営業妨害だー

 

 

今朝の体重は80.6Kg、体脂肪25.2でした。