拾い読み★2011-029≪小林宏≫

虎・小林宏の誓い！八回３人斬りで球児へ
球児に楽させます！　ロッテからフリーエージェント（ＦＡ）宣言して阪神入りを決めた小林宏投手（３２）＝本名・小林宏之＝が２８日、大阪市内で入団発表会見を行った。２年総額５億円のＦＡ右腕は、任される「八回」の３人斬りを宣言し、守護神藤川球児（３０）の“イニングまたぎ”登板撲滅を誓った。登録名はこれまで同様「小林宏」で、背番号は「４１」。
ＦＡでやってきたＶの使者は、虎のアキレス腱をよ～く知っていた。入団発表の席上。小林宏は高らかに誓った。球児の“イニングまたぎ”阻止を。
「八回をしっかり抑えて、九回に球児が出てこられるようにしたい」
真弓監督を右隣にしての会見でも、その後の報道陣の囲みでも、先発へのこだわりを否定し、守護神にも執着を示さなかった。
以前から主張してきているように、あくまでセットアッパーで、絶対的守護神につなげるだけ…。阪神の勝利に貢献したい…。心はすっかり“虎色”だった。言葉の端々から伝わってくるのは、球児を楽にさせてやりたい、という思いやりだ。
「八回３人斬り？　そうなったほうが、（後を投げる球児が）打順を読めるという点では、関係あるかもわかりませんね」
自分が八回をあっさり３人で抑えれば、球児は自分がどの打者から投げるか、予測出来る。そうなれば、投げる方は当然余裕ができるし、有利になる。何より、小林宏が八回を完ぺきに抑えれば、２０１０年、虎を悩ませ続けた球児の“イニングまたぎ”を解消できるのだ。球児が慌ててスクランブル発進して疲労を蓄積させる、なんて悪循環はなくなる。
“虎色”といえば、ヘアスタイルも…。自慢のユニークなヘアスタイルは影を潜め、黒くなっていた。
「髪を切りに行ったので。特別なヘアスタイルも、もうやらないですよ。そんなことして目立たなくてもいいですよね」
目立つのは、球児の前のセットアッパーとして獅子奮迅の働きをする時だけで十分というわけだ。
初めて袖を通した背番号「４１」のユニホームも似合っていた。
「ずっと付けていたんで。慣れ親しんだ愛着のある番号ですからね。ただ、（これまで４１番だった）上園クンには申し訳ない気持ちです」
球児への配慮は、同じように上園へも向けられた。素晴らしいナイスガイが虎にやってきた。シーズン終了後は、優勝も運んできてくれそうな、そんな予感がした入団第１日だった。



【小林宏トーク】張り切りすぎず、マイペースで
ロッテからフリーエージェント（ＦＡ）宣言して阪神入りを決めた小林宏投手（３２）＝本名・小林宏之＝が２８日、大阪市内で入団発表会見を行った。
　（入団発表会見で）
－－正式契約した今の気持ちは
　小林宏「すっきりしています。ことし１年、タイガースのために頑張ろうという気持ちになりました」
－－現在のコンディションは
　「非常にいいです」
－－どんな姿を見せたいか
　「張り切りすぎず、マイペースで、今まで通りに。チームの勝利のため、１００％の力を試合に出せるようにしたいです」
　（会見後、報道陣の囲みで）
－－登録名は「宏」が付いたが
　「ずっと付いているんで。掲示板の自分の名前もずっとこれだったし。今までと違うと違和感がある。このほうがファンも分かりやすいでしょう」
－－球児とは連絡をしたか
　「たまにメールしてます。内容は忘れました」
－－セ・リーグに対戦して嫌な打者は
　「特にいないです。いても言わないです。いい打者はたくさんいますね」
－－野手で親交があるのは
　「新井さんは、選手会の会議なんかで話はしてました」
－－セ・リーグは細かい野球をしてくるが
　「みんなが言うほど変わらないでしょう。するのは野球。パ・リーグも細かい野球をしますよ」

打撃に意欲！虎・小林宏「打ちたいです」
ロッテからフリーエージェント（ＦＡ）宣言して阪神入りを決めた小林宏投手（３２）＝本名・小林宏之＝が２８日、大阪市内で入団発表会見を行った。
小林宏がこの日最も目を輝かしたのは「打撃」を聞かれた時のことだった。「打席に立ったら打ちたいですよね」。ＤＨ制のパ・リーグでは目立たないが、小林宏の打撃は、知る人ぞ知る、ハイレベル。交流戦でも何度も快音を発しているのだ。「打席に入る機会があるので、しっかり準備はしておきたいですね」と、密かな特技の披露を心待ちしていた。


野球で目立つ！小林宏　短髪＆黒髪で入団会見
ロッテからＦＡで阪神に入団した小林宏が、大阪市内のホテルで入団会見を行った。
背番号４１、登録名「小林宏」はともにロッテ時代と同じ。髪を黒く、短くして登場した右腕は「もう奇抜なヘアスタイルはしないです。そんなことをして目立たなくてもいいかなと思う」。これまでコーンロウなど個性的な髪形がトレードマークの１つだったが、虎の一員としては野球で目立つ。小林宏は「チームの勝利に結びつくポジション。新しい経験もできるし、楽しみ」と笑顔で話した。
≪「腰は大丈夫」狩野ブルペン入り≫
昨年１１月に腰椎椎間板切除手術を受けた阪神の狩野が、精力的に汗を流した。鳴尾浜球場での自主トレで、外野ノックを受けるだけでなく、ブルペンに入って江草、福原のボールを受けた。「キャンプでも時間を見てブルペンに入ることがあると思う」。既に打撃練習も行っている２８歳は、「だいぶ練習もできているし、腰は大丈夫。あとは持久力を上げていかないと、みんなに追いつかない」と課題を挙げていた。




真弓監督、小林宏加入で「点取れば勝てる」
ロッテからフリーエージェント（ＦＡ）宣言して阪神入りを決めた小林宏投手（３２）＝本名・小林宏之＝が２８日、大阪市内で入団発表会見を行った。
同席した真弓監督は、「勝ち試合で球児（藤川）につなぐところを投げてもらう。何とか（久保田と）２人でつないで欲しい」と話した。「攻撃でも、（終盤までに）点を取れば勝てると思うし、１人入ることで、先発投手も、１年間通してのペース配分が出来ると思う」と投打の“相乗効果”を期待。同時に先発陣には、頼りすぎず１回でも長く投げることも指示した。また、調整に関しては「入れ込みすぎていると思ったら随時、言っていこうと思う。（実戦は）オープン戦くらいからでも十分」と話していた。

虎オーナー、小林宏に「色々と相談して」
ロッテからフリーエージェント（ＦＡ）宣言して阪神入りを決めた小林宏投手（３２）＝本名・小林宏之＝が２８日、大阪市内で入団発表会見を行った。
坂井信也オーナーが小林宏を“電撃訪問”した。仕事のため接触できない見通しだったが、何とか都合をつけ、会見後に約２０分間、南球団社長らも交えて会談した。「よう阪神に来てくれましたと。スキッとした気持ちのいい方でした。期待に応えてくれると確信しました」。
「困ったことがあったら色々と相談して下さい」とオーナー自ら相談役を買って出るＶＩＰ待遇。一時的にホテル暮らしとなるが、家族を呼ぶべく環境作りにも協力していく。



小林宏が阪神と正式契約、入団会見
ロッテからＦＡ宣言し、阪神入りを表明していた小林宏之投手が28日、大阪市内のホテルで正式契約を結び、入団発表を行った。２年契約で総額５億円（出来高などを含む）。背番号はロッテ時代と同じ41に、登録名は「小林宏」に決まった。小林宏は「長い時間悩みましたが、今はタイガースが優勝するためにしっかり力を出そうという気持ちになっています。走者を残してからだと球児に迷惑がかかってしまうので、良い形でつなげるように頑張りたい」と意気込んだ。
同席した真弓明信監督は「今シーズン戦う準備ができた。すっきりした気持ちでキャンプにいくことができます」と語った。





小林宏、阪神でも「４１」 つなぐ役割も自覚
ロッテから海外フリーエージェント（ＦＡ）宣言して阪神入りを決めた小林宏投手（３２）＝本名小林宏之＝は２８日、大阪市内のホテルで入団発表に臨み「楽しみ。新しい経験をできると思うのでいろいろ勉強したい」と意気込みを話した。登録名はこれまで通り「小林宏」で、背番号は「４１」に決まった。
阪神では抑えにつなぐ役割を期待される。昨年は藤川球児が八回途中から登板する場面もあったが「しっかり九回に球児が出てこられるようにしたい」と力強かった。同席した真弓明信監督は「昨年かなり投げているので、一回リフレッシュして体をつくっていってくれたらいい」と話した。

小林宏は2年5億円＝阪神と正式契約
ロッテからフリーエージェントとなり、阪神入りが決まっていた小林宏之投手（32）が28日、大阪市内で正式に契約を結び、記者会見した。2年契約で年俸総額5億円。背番号は41、登録名は「小林宏」。「すっきりした。優勝のために、しっかり自分の力を出したい」と抱負を述べた。
阪神は救援で抑えにつなぐ役割を期待。昨年は藤川が八回から投げる試合があり、小林宏は「九回に藤川が出て来るようにしたい。1年間戦うための体をつくり、百パーセントの状態で開幕を迎えたい」と話した。
同席した真弓監督は「試合後半で自分の投球ができる。力を発揮して優勝に貢献してほしい」と期待を込めた。（金額は推定）。

阪神が背番号変更　小林宏「41」上園「47」
阪神が28日、小林宏の入団に伴い背番号変更を発表した。小林宏が41に決まったことを受け、上園が41から47に、白仁田が47から64に変更となった。



先輩に甘えない！虎・球児「自分の仕事を」
己の職務を全うする！！　阪神・藤川球児投手（３０）が２８日、沖縄・宜野座中学で選手会主導の交流イベントに参加。入団会見を行った小林宏之投手（３２）が球児の負担減を掲げるなか、感謝しながらも、先輩に“甘えない”覚悟を語った。
１３００キロ以上離れた沖縄に届いたコバヒロからの“メッセージ”。伝え聞いた藤川は感謝した。その上で、自分を厳しく律した。“甘えない”－。守護神なりの共闘宣言だった。
「（小林宏が）考えてくれることはありがたいですが、（出番が）回ったときにしっかりと自分の仕事をやるだけです」
ＦＡ右腕は２００６年のワールド・ベースボール・クラシックの仲間。すでに人間性は把握済みで、「（最近も）何回も電話しているし、わかっています」。
小林宏は入団会見で改めて、イニングまたぎが増加した球児を気遣うコメントを残したが、実力を理解するからこそ、「僕は自分のことをやり抜かないといけない」と繰り返した。
これまで、新加入選手の受け入れ体制を率先して整えてきたブルペンリーダー。だが、そうした中継ぎ、抑え投手陣のまとめ役の仕事も、渡辺や筒井ら後輩たちに託すつもりだ。
「（いままで）そう思っていたけど、下のみんなに任せようと思っている。きょうも渡辺に話して、『お前らでやってくれ』と言った」
この日は、約３時間のメニューを消化した。先輩右腕の存在に「関係なく」守護神は己を追い込み、職務を全うする。