よくしゃべる捕手は大成する!? ロッテ2年目の田村、攻守にはつらつ
このところロッテの先発マスクを任されているのが高卒2年目の田村だ。ベテラン捕手の里崎、ドラフト2位の新人・吉田が相次いで故障に見舞われる中、回ってきたチャンスをものにしつつある。西武の現役時代、名捕手として知られた伊東監督も「投手とうまく会話ができている」と巧みなコミュニケーション能力を高く評価している。
8月10日の西武戦で田村とバッテリーを組み、七回途中まで2失点に抑えて7勝目をマークしたのが、左腕エースの成瀬。田村については「ベンチへ戻っても、とにかくよくしゃべりかけてくる。しつこいくらいに」と苦笑する。
リード面については「まだ僕が(サインに)首を振ることもあるが、結構『分かっているんだな』と思える要求も増えてきた」と評価する。
伊東監督も田村を「いい意味でふてぶてしさがあり、リードは思い切りがよく、大胆さもある」と買っている。投手によく話しかける点については「その辺がうちのチームに欠けていたところ。若い捕手は投手によって育てられる部分もある。しっかりとコミュニケーションを取ってくれれば」と奨励する。
田村自身は「今年から成瀬さん、涌井さんらを(1軍で)受けられるようになった。あれだけ実績のある投手から話を聞いておいて損はない。納得できたところは取り入れたい」。積極的なしゃべりかけは投手との意思疎通を図るだけでなく、自分の捕手としての引き出しを増やすためでもあった。
目下の大きな課題は打撃だ。青森・光星学院(現八戸学院光星)では強打者として2年生から甲子園で活躍したが、1軍での打率は自分の身長(174センチ)に満たない・163(19日現在)。それでも19日のオリックス戦では相手の守護神・平野佳から初のサヨナラヒットを放った。
「それまで立てていたバットを『寝かせて、コンパクトに当てにいくように』という監督のアドバイスのおかげです」と笑顔の田村。5月に20歳を迎えたばかり。1軍の主力としては12球団最年少捕手の今後に注目したい。(三浦馨)
(産経)
若手が次々に不調…ロッテに蔓延する“涌井スタイル”
「自分ひとりならなにをやっても勝手ですけど、将来のある若手に悪影響を及ぼさないでほしいんですけどね…」
チーム関係者が顔をしかめる。開幕から一向に調子が上がらない涌井秀章(28)のことだ。
鳴り物入りでロッテにFA入団しながら、開幕から絶不調。22日のソフトバンク戦も7回3失点で白星を飾れず、登板20試合で5勝10敗、防御率4.71。周囲の期待を裏切り続けている。にもかかわらず、グラウンドの外では元気いっぱい。西武時代と同様に若手を引き連れ、六本木や遠征地で夜の街に繰り出し、深夜まで飲み歩いているのだから、チーム関係者の嘆息も当然だ。
■師事した唐川は急降下
涌井は西武時代から面倒見がいい。それゆえに慕う後輩も多いのだが、付き合う若手が次々と「不調」に追い込まれているのも事実。実際、今季のロッテでは唐川がいい例で、公私にわたり「師事」したおかげで成績が急降下。チームのエース格として期待されながら、ここまで1勝8敗、防御率5.82だ。
「涌井の再生に自信を見せていた西武時代からの恩師でもある伊東監督に<今年1年、死ぬ気でやってみろ>と言われているんですが、そういう姿勢を見せない。本人の性格もあるんでしょうが、一生懸命やるのはカッコ悪いみたいなところまで、若手に伝染しつつある」
こう話すのは別の関係者。いっそのこと涌井を寮にでも入れて、隔離したほうがいいんじゃないか。
(夕刊フジ)
このところロッテの先発マスクを任されているのが高卒2年目の田村だ。ベテラン捕手の里崎、ドラフト2位の新人・吉田が相次いで故障に見舞われる中、回ってきたチャンスをものにしつつある。西武の現役時代、名捕手として知られた伊東監督も「投手とうまく会話ができている」と巧みなコミュニケーション能力を高く評価している。
8月10日の西武戦で田村とバッテリーを組み、七回途中まで2失点に抑えて7勝目をマークしたのが、左腕エースの成瀬。田村については「ベンチへ戻っても、とにかくよくしゃべりかけてくる。しつこいくらいに」と苦笑する。
リード面については「まだ僕が(サインに)首を振ることもあるが、結構『分かっているんだな』と思える要求も増えてきた」と評価する。
伊東監督も田村を「いい意味でふてぶてしさがあり、リードは思い切りがよく、大胆さもある」と買っている。投手によく話しかける点については「その辺がうちのチームに欠けていたところ。若い捕手は投手によって育てられる部分もある。しっかりとコミュニケーションを取ってくれれば」と奨励する。
田村自身は「今年から成瀬さん、涌井さんらを(1軍で)受けられるようになった。あれだけ実績のある投手から話を聞いておいて損はない。納得できたところは取り入れたい」。積極的なしゃべりかけは投手との意思疎通を図るだけでなく、自分の捕手としての引き出しを増やすためでもあった。
目下の大きな課題は打撃だ。青森・光星学院(現八戸学院光星)では強打者として2年生から甲子園で活躍したが、1軍での打率は自分の身長(174センチ)に満たない・163(19日現在)。それでも19日のオリックス戦では相手の守護神・平野佳から初のサヨナラヒットを放った。
「それまで立てていたバットを『寝かせて、コンパクトに当てにいくように』という監督のアドバイスのおかげです」と笑顔の田村。5月に20歳を迎えたばかり。1軍の主力としては12球団最年少捕手の今後に注目したい。(三浦馨)
(産経)
若手が次々に不調…ロッテに蔓延する“涌井スタイル”
「自分ひとりならなにをやっても勝手ですけど、将来のある若手に悪影響を及ぼさないでほしいんですけどね…」
チーム関係者が顔をしかめる。開幕から一向に調子が上がらない涌井秀章(28)のことだ。
鳴り物入りでロッテにFA入団しながら、開幕から絶不調。22日のソフトバンク戦も7回3失点で白星を飾れず、登板20試合で5勝10敗、防御率4.71。周囲の期待を裏切り続けている。にもかかわらず、グラウンドの外では元気いっぱい。西武時代と同様に若手を引き連れ、六本木や遠征地で夜の街に繰り出し、深夜まで飲み歩いているのだから、チーム関係者の嘆息も当然だ。
■師事した唐川は急降下
涌井は西武時代から面倒見がいい。それゆえに慕う後輩も多いのだが、付き合う若手が次々と「不調」に追い込まれているのも事実。実際、今季のロッテでは唐川がいい例で、公私にわたり「師事」したおかげで成績が急降下。チームのエース格として期待されながら、ここまで1勝8敗、防御率5.82だ。
「涌井の再生に自信を見せていた西武時代からの恩師でもある伊東監督に<今年1年、死ぬ気でやってみろ>と言われているんですが、そういう姿勢を見せない。本人の性格もあるんでしょうが、一生懸命やるのはカッコ悪いみたいなところまで、若手に伝染しつつある」
こう話すのは別の関係者。いっそのこと涌井を寮にでも入れて、隔離したほうがいいんじゃないか。
(夕刊フジ)