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今、自分が出来ること。やれること。それを精一杯やっていかなくちゃ!!

コラム備忘録【4/10】

2019年04月10日 22時46分39秒 | マリーンズ2019
≪2019/4/10≫

折れなかった心―ロッテ鈴木、“必然”のサヨナラ打「チームで獲った1勝」

オリックス戦で劇的なサヨナラ打、レギュラー落ちも井口監督に「感謝の気持ち」

 9日のオリックス戦で劇的なサヨナラ勝利を飾ったロッテ。延長戦を制したのは、折れない心で自らを奮い立たせてきたチームリーダーの一打だった。

 それは必然だったのかもしれない。2点差の9回裏、4番・角中が3号同点2ランを放ち、延長に突入。迎えた10回、1死満塁でこの日、2回に先制適時打を放っていた6番・鈴木に打席が回ってきた。

「絶対に回ってくると思っていたので、準備はできていました」

 集中力を高めて迎えたその打席。オリックス4番手・近藤の初球、146キロの直球を迷いなく振り抜き、右前サヨナラ適時打を放って見せた。

 鈴木の置かれる環境は今年、大きく変わっている。守備位置こそ変わりながらも3年連続全試合出場を果たしていたチームリーダーは今年、本塁打が見込めるレアードが加入したことで、三塁以外のポジションを模索することに。「最後の最後まで、スタート(スタメン)で出ることは諦めていない」と、オープン戦では慣れない守備位置や途中出場など、限られた出場機会でアピールを続けてきたが、その名前は開幕オーダーにはなく、開幕戦は出場機会も訪れなかった。

「悔しくないかと言われればもちろん悔しい」。出場のなかった開幕戦について、正直に気持ちを口にした鈴木。ただ、井口監督からは「チームの核になる選手。必ずレギュラーに戻る日がある」と開幕前に伝えられたいたという。

「代打の一番手で考えていると言ってもらいましたし、もう一度(レギュラーを)取り返すつもりでやってほしいとも(言われていました)。そう話してもらえて感謝の気持ちもありますし、僕自身、全然気持ちが落ちていなかった」

 指揮官の言葉を胸に、ベンチメンバーとして、日々チームのために準備をしてきた。


「すごく声をかけてくれて、ありがたみをすごく感じました」

 そんな中、昨年4番を務めた一塁・井上晴哉の不調もあって、4日の西武戦では「6番・一塁」として、鈴木がスタメンに名を連ねた。

「(一塁でのスタメンは)今までの自分じゃ考えられないですね」と語る鈴木だが、「それでも試合がすごく楽しいですし、(出場できることは)嬉しいです。今も一生懸命やるだけです」とも明かす。この日のお立ち台で語っていた「今できることを100%毎日やる」を実践し続け、サヨナラ打を呼び込んだ。

「いつか絶対にチャンスは来る。その時に『待ってました!』っていう準備をしておこうと取り組んできました」と、オープン戦から前向きな姿勢を貫き続けた背番号7。お立ち台では「選手、スタッフ、監督コーチもそうですが、すごく声をかけてくれて、ありがたみをすごく感じましたし、本当にファンの方の声援も感じたので、それもあって心は折れなかったです。まずはこういう目に見える形で、チームに貢献できてすごく嬉しいです」と周囲の支えを力に変え、それを結果として出せたことを喜んだ。

 鈴木に始まり、鈴木に終わったこの一戦。先制適時打とサヨナラ打、2つの適時打を放ち「目に見える形」でチームに貢献した鈴木だが、実はもう一つ「自身のやれること」を遂行できた打席があった。それが9回、同点に追いついた直後、無死一塁で決めた送りバント。実は5日のソフトバンク戦でも同様の場面があった。

 延長10回に角中が勝ち越し3ランを放った直後、レアードが左安打で出塁。続く鈴木は送りバントを試みるも捕邪飛となり、走者を進めることができなかった。しかし、今回はしっかり走者を進めることができた。

「福岡で大事なところでミスしてしまったので、その後でああやって決められたことも大きかったです。確かに得点にはつながりませんでしたが、本当にこれからに活きる1打席、犠打でした」

 安打を打つだけではない部分で、チームのために仕事ができたこの場面を、納得の表情で振り返った。

「今日は美味しいところを僕が取っただけ。角さんが追いついたのもそうですし、リリーフ陣が抑えたのもそう。チームで獲った1勝だと思っています」

 お立ち台では「本当の4番が帰ってきても、試合に出られるように頑張ります!」とアピールしたチームリーダーは、会見を終えると愛用のバット2本を携えて、室内練習場へと歩いていった。

(岩国誠 / Makoto Iwakuni)

(フルカウント)

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≪2019/4/10≫

今季ブレイクへの期待が高まるロッテの加藤翔平

キャリアハイ5本の男がすでに4本塁打

 開幕から8試合連続本塁打とロッテ打線が長打を量産している。

 連続本塁打は、球団新記録がかかった9試合目でストップしたものの、中1日で迎えた9日のオリックス戦では角中が第3号、レアードが第7号弾を放ち、開幕10試合で20本塁打。年間に換算すると「286本」ペースになる。このまま打ち続ける保証はどこにもないが、昨シーズン78本塁打と12球団最少だったチームとは思えない量産ぶりだ。

 今シーズンから、本拠地であるZOZOマリンスタジアムには「ホームランラグーン」というエリアが設置され、球場が狭くなった影響もある。ここまで10試合のうち、ZOZOマリンで4試合が行われ、3本のラグーン弾が生まれた。

 また、新加入となったブランドン・レアードの存在も大きい。日本ハムでの4シーズンで通算131本塁打を放った助っ人は、本拠地で行われた全4試合で一発を放つなど、開幕からホームランを量産している。

 もちろん、レアードひとりだけの力ではない。今まで2桁本塁打に到達したことのない中村奨吾がすでに5本。昨シーズンは39盗塁とスピードでもアピールした中村が、今シーズンは打棒でも存在感を発揮している。

 そして、これまでの最多本塁打が2017年の5本塁打という加藤翔平が、すでに4本塁打。早くもキャリアハイに肩を並べそうな勢いだ。


激戦区を勝ち抜きスタートダッシュに成功

 開幕から好調な加藤は、今シーズンが大卒7年目となる28歳。2年目の2014年シーズン、98試合に出場して342打席に立ち、外野のレギュラー候補に名乗り出た。しかし、その後は思うように結果を残すことが出来ず、昨シーズンは69試合の出場にとどまっている。

 しかし、今シーズンはオープン戦で打率.406(32-13)、1本塁打、3打点、4盗塁の結果を残すと、「2番・右翼」で開幕スタメンを勝ち取った。そして開幕戦ではチーム初アーチを記録し、その勢いのままスタートダッシュを決めている。

 ロッテの外野を見渡すと、実績のある角中勝也は左翼で固定。中堅、右翼を岡大海、荻野貴司、菅野剛士、清田育宏、藤原、そして加藤で争っていた。その争いを勝ち抜き、ここまでは順調に結果を残している。

 また、9試合目からは右翼ではなく、中堅でスタメン出場。他の選手との兼ね合いもあるなか、外野で複数のポジションを任せられるのも大きな強み。井口資仁監督にとっても使い勝手がよく、信頼できる存在といえそうだ。

 昨シーズンの加藤は開幕スタメンを勝ち取ったものの結果が出ず、1週間でスタメンから外れてしまった。しかし、足だけではなく、打棒の面でも今シーズンは違いをみせている。高卒ルーキーの藤原に注目が集まる中、大卒7年目の加藤が一気にブレイクを果たすかもしれない。


【ロッテの主な外野手】

▼ 加藤翔平
10試合 打率.341(41-14) 本4 点5 盗1
出塁率.372 長打率.756 OPS1.128

▼ 角中勝也
10試合 打率.270(37-10) 本3 点8 盗1
出塁率.386 長打率.595 OPS.981

▼ 岡 大海
7試合 打率.000(13-0) 本0 点0 盗0
出塁率.133 長打率.000 OPS.133

▼ 荻野貴司
5試合 打率.429(7-3) 本0 点0 盗1
出塁率.429 長打率.571 OPS1.000

▼ 清田育宏
5試合 打率.000(4-0) 本0 点0 盗0
出塁率.200 長打率.000 OPS.200

▼ 菅野剛士
2試合 打率.000(7-0) 本0 点0 盗塁0
出塁率.000 長打率.000 OPS.000
※4月7日に一軍登録

▼ 藤原恭大
6試合 打率.105(19-2) 本0 点2 盗0
出塁率.105 長打率.105 OPS.211
※4月7日に一軍抹消

※数字は2019年4月9日終了時点

(ベースボールキング)

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