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コラム記事【7/14】

2024年07月14日 08時23分27秒 | マリーンズ2024
≪7/14≫


「スライダーに切り替えてほしいですと」

 「フォークが良くなかったので、ちょっと2ストライク後はスライダーに切り替えてほしいですと(佐藤)都志也さんに言いました」。

 7月6日の西武戦に先発したロッテの種市篤暉は、4回以降にスライダー、カーブの割合が増えた理由について説明した。

 2ストライク後はスライダーに切り替え、1-2の5回一死一塁で栗山巧を1ボール2ストライクから縦に落ちるスライダーで空振り三振を仕留めた。「縦スラなんですけど、ちょっと奥行きが出てスピードも出ていなかったので、真っ直ぐ待ちのバッターにはああいう空振りするんだなと勉強になりました」と振り返った。種市本人がスピードが出ていなかったと話すように、球速は133キロだった。 

 6月22日のソフトバンク戦で、5回に廣瀬隆太から空振り三振に仕留めた縦に落ちるスライダーはいつもより球速が速く、6月28日の取材で種市は「あれは速くしました、本当に。40、41出ていたので、全力でスライダーを投げたことがなかったので、全力で投げてスピードを出した中で空振りが取れたのが収穫。今井選手がスライダー速いので、そのイメージで投げたという感じですね」と話していた中で、栗山から空振り三振に仕留めた縦に落ちるスライダーはいつもに比べてスピードが出ていなかった。前回登板のスライダーは「しっくりは来ていなかったですね、前回のスライダーは、はい」と振り返った。

 1-2の4回一死一、二塁で源田壮亮への初球見逃し133キロ、1-2の5回一死走者なしで岸潤一郎に1ボールから2球目見逃し132キロは“有吉さんスライダー系※”のスライダーを投げていた。

 「スライダーは良かったり、悪かったりがすごく多いので納得いかない部分ではありますね僕の中では。神宮の時のスライダーが良かったかなと思います」。

 左打者に対しては、0-2の3回二死一塁で山村崇嘉に投じた初球にバックドアのスライダーを投げストライクを奪っていた。バックドアのスライダーに関して、「カウント球としては使えるかなと思いますけど、ちょっと追い込んでからは膨らんじゃうので、ワンバウンド気味に投げられればいいかなと思います」と話した。

 スライダーと共に5回以降はカーブの割合が増え、特に6回は「最後のイニングだとわかっていたので、ランナーもいなかったので個人的に試合で成長させる意味で投げたという感じですね」と、1-2の6回には古賀悠斗を129キロの縦気味に落ちるカーブで空振り三振、山野辺翔を130キロの縦気味に落ちるカーブで空振り三振を奪った。

 カーブのスピードについては「130キロ出ればいいかなぐらいかなと思います」とのこと。

フォーク

 最大の武器であるフォークは良くなかったと話していたが、0-0の2回二死走者なしで古賀に1ストライクから投じた2球目の見逃しインコース141キロシンカー系ストライクゾーンフォークが良かった。

 本人も「それが一番良かったです。ベストボールでした」と納得の1球。ただ、「あれを投げたいんですけどね、技術不足です」と、右打者のインコースに投げるシンカー系フォークの精度をさらに高めたい考え。

 スライダー系のフォークに関しては「そこまでスライダーさせようとも思っていないので、まあまあ時と場合に応じて投げられたらなと思います」とのことだ。

 前回登板で気になったのは、カウント球でのフォークがいつもの登板に比べて多かったこと。「(カウント球にフォークは)多かったですね。データを見ても悪くないんですけど、僕の中で落ち幅より軌道の方が大事なので、フォークに関しては特に。軌道をもうちょっと真っ直ぐに寄せられたらなと思います。スライダー同様膨らんじゃうので」。

 つまり、“ピッチトンネル”を意識しているということだろうかーー。

 「そうですね。変化量よりもそっちメインの方がいいかなと思っています。スライダーも変化量をもっと出したいと思っていますけどやっぱり、真っ直ぐに見えないと変化量が出ていても意味ないなと思うので、はい。速いのもそうですし、軌道もそうですね」。 

ストレート

 ストレートは前回の西武戦、序盤にストレートで押す投球も、4回以降に43球を投げたがそのうちストレートは16球だった。

 「前回は右の外が全く決まらなかったので、腕で投げていたなという感覚があります。引っかけているうちは全く良くないので、真っ直ぐは。言ったら(右打者の)インハイにふけるくらいがいいかなと思っています。そういうミスの仕方をしていけたらいいかなと思います」。

 右打者の外角ストレートに課題を口にしたが、0-0の初回二死一、二塁で栗山に1ストライクから投じた2球目の150キロインコース見逃しストレート、0-0の2回一死走者なしで松原聖弥に1ボール1ストライクから投じた3球目のインコース148キロ見逃しストレートなど、左打者へのインコースのストレートは良かった。

 「良かったですね。左バッターの方が壁があるので、右は引っかけてもいいと思っちゃうぶん、すごい引っかけが多かったかなと思います」。

 種市は現在5月6日の西武戦から9試合連続でクオリティスタート(6回以上3自責点以内)を達成しているが、前回登板の西武戦の話を聞いていると、そこまで状態がよくないように感じてしまう。本人としては、現在どういう状態なのだろうかーー。

 「5月が一番ベストだったと思いますし、体もフレッシュだったので、今はやっぱり暑さも登板数も増えていますけど、ここから上げていけたらいいかなと思います」。

 18時からのオリックス戦に先発する。「全体的に前回の登板の修正できている姿を見せたいと思いますし、オールスター前まで残り数試合しかないですけど、首位と近づけるように、僕が投げる試合はベストを尽くせるように頑張りたいと思います」。“修正力”といえば、種市最大の武器。前回西武戦の反省を踏まえ、どのような投球をするか非常に楽しみだ。

※有吉さんスライダー
「有吉さんに3日前ぐらいにスライダーを教えて下さいと言って、教えてもらいました。有吉さんとキャッチボールをずっとしていて、スライダーが捕りにくいなと思ったし、ストレートっぽいなと聞いて、練習する時間があんまりなかったですけど、ぶっつけ本番で投げました」と現在アマスカウトを務める有吉優樹さんから2019年4月に教わったスライダーのこと。19年4月5日のソフトバンク戦で初めて“有吉さんスライダー”を投げた。

取材・文=岩下雄太 

(ベースボールキング)

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≪7/14≫


 ロッテの田中晴也は、体づくりに重点を置いた1年目から2年目の今季は登板間隔を空けながら開幕から一、二軍で先発登板を続けている。

 プロ入り2度目の一軍先発となった7月3日の日本ハム戦では「勝てたことは良かったですけど、自分の投球内容的には反省する部分が多かったと思うので、そこはしっかり反省して次に迎えたらなと思います」と、5回5失点でプロ初勝利を手にした。

 3回に5点を失ったが、「毎イニングチームにできることを意識してやっているので、それができて良かったかなと思います」と、続く3-5の4回は万波中正を150キロのストレートで見逃し三振、続く五十幡亮汰を中飛、最後は伏見寅威を三ゴロと3人で片付けたのは良かった。先頭の万波を見逃し三振に仕留めた外角の150キロアウトコースストレートは素晴らしく、本人も「ストレートは自信を持って投げられているので、いいかなと思います」と振り返った。

 また、田中は6月17日の取材で「しっかり経験を積んで投げ終わりまでしっかり球速の差が出ないピッチングを目指さないといけない」と話していたが、日本ハム戦では5回も148キロを計測するなど、150キロに迫る力強いストレートを投げていた。「体力はついているのかなと思います。先発で長いイニングを投げさせてもらったりだとか、実戦での経験が活きているかなと思います」。 

 フォーク、スライダーといった変化球に関しては「まだまだだと思いますけど、今までに比べたら良くなっているので、さらに磨いていけたらいいかなと思います」とのこと。

 前回登板の反省を踏まえ、「自分が持っているボールをしっかり発揮してより長いイニングを最少失点でチームに勝ちを呼び込めるピッチングができたらいいなと思います」と意気込んだ。

進化した部分は?

 進化を続ける高卒2年目の田中晴也。 シーズンが始まってから“進化”している部分について「色々経験して(先発を)回らせてもらって、トータル的に良くなっていると思います」と自己分析し、「あとは勝てるピッチャーに近づいていけたらなと思います」と話した。勝てるピッチャーになるために必要なことについて「より長いイニングを最少失点で抑えること、あとは取られるイニングもしっかり1点で抑えたりとか、最少失点でいくことが大事」との考えを示した。

 進化した部分で言えば、ファームでは4月終了時点で20回1/3を投げ12奪三振だったが、5月以降は24回1/3を投げて33奪三振、一軍でも2試合・10イニングを投げ、9奪三振と、三振を奪えるようになり、成長した姿を見せる。

 ただ本人は、「追い込んでから決めきれないボールもあるので、良くはなっているかもしれないですけど、まだまだかなと自分的には感じています」と納得がいっていないようだ。

 石垣島春季キャンプ中の2月3日の取材で、「1日でも早く初勝利に絡んで、1年通して一軍にいる時間が長ければ長いほどいいと思う。そう言ったシーズンにしていきたい」と話し、まずはプロ初勝利を掴んだ。次は一軍での登板する回数を増やしていきたいところ。そのためには結果が求められる。「1試合1試合しっかり投げることが大事だと思うので、その積み重ねで一軍の舞台にいられたらなと。頑張りたいなとは思います」と決意を述べた。

取材・文=岩下雄太 

(ベースボールキング)


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