ちょこっとGUM

今、自分が出来ること。やれること。それを精一杯やっていかなくちゃ!!

コラム備忘録【12/26~12/27】

2019年12月27日 21時46分34秒 | マリーンズ2019
≪2019/12/26≫

ロッテ・佐々木朗希が「目標とする投手」に田中将大の名前をあげた理由

 2013年11月3日。マーくんがマウンドに上がった。イーグルスの故星野仙一監督が球審に投手の交代を告げる。するとおなじみの登場曲が流れ、誰もが田中将大投手の登場を確信した。まだ場内アナウンスがコールされる前にスタジアムのムードは最高潮に達した。そして名前がコールされファンはみんなでFUNKY MONKEY BABYSの「あとひとつ」を謳った。日本シリーズの名場面は数多くあれど2011年の東日本大震災から復興に向けて頑張っていた多くの日本人はこの光景を目にして感動を覚え、勇気が湧いた。プロ野球はファンに勇気を与えることが出来る。日本プロ野球界の多くの人が確信した瞬間であった。そしてこの光景を目にした多くの人も肌で感じた。

絶対エースの投球に感動を覚えた12歳の誕生日

 月日は流れた。岩手県立大船渡高校に令和の怪物の異名を持つ投手が注目を集めるようになっていた。佐々木朗希投手はドラフト会議で千葉ロッテマリーンズが交渉権を獲得し、11月30日に契約が合意。12月9日に新宿のロッテ本社で新入団会見にのぞんだ。

 これまで「目標としている投手」を聞かれても明確な回答をすることがなかった若者はこの会見で初めてニューヨーク・ヤンキースの田中将大投手の名前を堂々と口にした。同じ岩手県出身のロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平選手の名前が挙がると想定していたメディア、関係者も多かった中でマーくんの名前を挙げた。

 それは小学生の時に東日本大震災を経験した若者にとっては必然の回答だった。震災の影響で陸前高田から大船渡に移住。仮設の住宅生活の中で見たテレビの中でいつも活躍をしていたのはイーグルスのエース・田中だった。2011年は19勝で孤軍奮闘の働きを見せた。そして迎えた2013年。田中は24勝0敗という完ぺきな成績を挙げ、球団創設初のリーグ優勝に導くとクライマックスシリーズ、日本シリーズでも活躍した。

 ジャイアンツとの日本シリーズ第7戦。両軍王手で迎えたゲームはイーグルス3点リードで最終回を迎え前日の第6戦で160球を投げながら完投負けを喫していた田中は最終回のマウンドに上がる。誰もが予想さえ出来なかった連投。しかし、それは東北のファンへのエールを込めた炎のマウンドだった。11月3日、この日が誕生日だった佐々木はこの場面をテレビで見ている。バースデーだった1日の細かい事ははっきりとは覚えていない。ただイーグルスの絶対エースの投球に感動を覚えた事だけは明確に意識の中枢に残っている。

「野球で勇気や感動を与えられる投手になりたいと思っています」。佐々木は様々なインタビューで必ず口にするフレーズである。それは自身が小学生の時にテレビを見て感じた体験が原点としてある。

「野球が出来る今の幸せをしっかりと感じ感謝をしながら投げたい」

「震災で普通の事が普通ではないと知りました。お風呂に入る事や食事、学校に通う事。野球をすること。今まで普通だと思っていたことがそうではなくなることがあるという事を感じました。今でも普通の生活が出来ない人は沢山いる。だから、こうやって野球が出来る今の幸せをしっかりと感じ感謝をしながら投げたいと思っています。そしていつか自分の投球で勇気を与えられる存在になれるように頑張りたいと思っています」

 凛とした表情で前を向く佐々木の視線の先にはあの日、震災から2年後の誕生日に目にした田中の魂の投球がある。絶対的エース。チームを勝利に導く存在。完璧に近い投球。堂々たるマウンドさばき。そしてマウンドに上がる事で見ている人の心を強く動かし、感動を提供できる偉大さ。あの日、多くの日本人は悲しみを希望へと転換させた。イーグルスファンだけではなく、野球好きの人だけではなく、多くの日本人が心を揺らされた。

「これまで多くの人に支えてもらいました。そして助けてもらいました。今度は自分が恩返しをする番。その想いは強いです。目標は沢村賞。それは投手にとって一番の称号だからです」

 令和の怪物と呼ばれることを佐々木は嫌がる。それはそうだ。まだプロでなにも結果を出していないから。ただ、目標は明確であり目指す姿は具体的だ。子供の時にマーくんから夢をもらったように、今度は自分自身が多くの子供たちの夢となりたい。千葉ロッテマリーンズの背番号「17」、佐々木朗希の挑戦が始まる。

梶原紀章(千葉ロッテマリーンズ広報)

(文春オンライン)

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≪2019/12/27≫

ロッテ今岡2軍監督「1番藤原恭大 4番安田尚憲」

<ロッテ今岡2軍監督連載:第2回・安田尚憲と藤原恭大>

1年前だった。ロッテ今岡真訪2軍監督(45)の指導に迫る記事で「教えない将」と書いた。指導のスタンスは明確で「必要なときに必要なことを言うということ」と話していた。いまや、高校球界のトップスターがひしめくチームになった。17年ドラフト1位の安田尚憲内野手(20)と18年1位の藤原恭大外野手(19)は今季、2軍で戦った。

彼らの現在地をとらえつつ、今岡が伝えてきたことからは、今秋ドラフト1位で加入した大船渡・佐々木朗希投手(18)がこれからプレーする「環境」が浮かび上がる。彼らとどのように接してきたのだろうか。

今岡 安田と藤原に期待するのは、彼らが1軍のレギュラーになったときのマインドです。野球は自分が打てば、チームが勝とうが負けようがいいという選手は絶対にいらない。一番、大事なのはモノの考え方でしょう。

安田は今季、2軍でチーム最多の122試合に出場した。欠場は3戦だけ。19本塁打、116安打、82打点はリーグ3冠だ。だが、定位置の三塁はレアードが君臨し、1軍戦には出場できなかった。その胸中に、もどかしさはあるだろう。

今岡 そりゃ(同い年で同期の)ヤクルト村上もいますから。でも、安田は自分で練習できるし、体も強い。大きなケガをしないし、休まない。実力、モノの考え方も兼ね備えている。

大阪・履正社から入団2年目。過去の高卒スラッガーを見渡しても、日本ハム中田が4年目、DeNA筒香(現大リーグ・レイズ)が5年目以降、レギュラーに定着した。腰を据えて器を大きく広げていく。昨季は失策した試合中に敵のコーチと談笑しているのを見た今岡が叱ったこともあったが、甘えは消えた。主砲としての自覚も出てきた。

今岡 チームが勝つために、お前が4番なんだ。だったら何をするのか、と。たとえ凡打でもいい内容はいっぱいある。粘って投手に球数を投げさせるとか、ピンチなら、投手のところに行くとか。安田が悩むとすれば普通、打てないときでしょう。でも「打てないときにチームを勝たせろ」と言うのが、ここでの教育、育成だと思っています。

昨夏、大阪桐蔭で甲子園をわかせた藤原は「プロの壁」でもがいた。開幕スタメンを果たしたが4月上旬に2軍落ち。打率1割5厘だった。2軍でも8月下旬に左肩を負傷するなど82試合出場にとどまり、打率2割2分7厘、4本塁打だった。俊足強打のホープに伝えたのは、試合に出続ける難しさや大切さだという。

今岡 毎日試合に出ることの大変さ、試合を休まないという根本的な部分を1年目で学んだと思う。1年間、休まずにやることはしんどい。成績どうこうより毎日試合に出る大変さをクリアするのが、彼にとってまず、すべきことですね。

将来を見据えて、井口監督と共有する方針がある。2軍での「1番藤原、4番安田」の固定起用だ。だからこそ、来季2年目の藤原に求めるハードルは高い。

今岡 「試合に出られない」「出ない」っていう自分の感覚や思いがあると思う。「出ない」というのはホッとしている、いま休めているっていう。しんどかったら、こういう自分がいるものです。試合に出続ける重みがチームを背負う。いずれ、日本代表に入る技術は持っているんだから。

相変わらず、技術には、ほとんど触れない。「安田が1軍で4番を打つときは強いでしょう。彼らがレギュラーになったときに常勝軍団ができると、僕は本気で思っています」。ロッテの数年先を見通していた。(敬称略)【酒井俊作】

(日刊)

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≪2019/12/27≫

ロッテ待望の先発ローテ左腕に名乗り! 小島和哉がプロ1年目を振り返る【前編】

左腕のローテ定着が課題のロッテ、筆頭候補はプロ1年目を終えた小島

 今シーズン惜しくもCS出場を逃したロッテ。それでも若い先発投手の芽吹きを感じられるシーズンだったともいえる。種市篤暉投手はプロ初勝利を挙げると、石川歩投手に並ぶチームトップタイの8勝。また、エース候補の二木康太投手が7勝、岩下大輝投手は負傷離脱がありながら先発で5勝し、シーズン終盤は中継ぎも務めた。佐々木千隼投手は右ひじのケガから復活の白星を挙げている。

 ただ、才能あふれる右腕が台頭する一方、チームとしては先発左腕のローテーション定着が待たれている。その筆頭候補がプロ1年目を終えたばかりの小島和哉投手だ。開幕ローテーションをつかみ取るも苦しんだプロ初登板、ファームで鍛錬を積んだ3か月間。「いいときと悪いときの両方を経験することができたので、すごく勉強になる一年」というルーキーイヤーを振り返ってもらった。

 キャンプからアピールを積み重ねた小島。球団では藤岡貴裕投手(現巨人)以来7年ぶりになる新人左腕の開幕ローテーション入りを勝ち取る。「開幕ローテで投げさせてもらえることにうれしさはありつつも、心配な部分も正直あって」。任された試合は開幕6戦目の4月4日、相手は「去年優勝している打線で、それを自分は去年までテレビで見ている側だった」という西武だった。

強力打線の前に「自爆した」プロ初登板

 初回。先頭の金子侑を内野ゴロに打ち取って順調に1つ目のアウトを奪うが、続く源田の三塁への当たりは内野安打に。ここから西武が容赦なく襲いかかった。源田が盗塁を決め、秋山と山川はフルカウントから四球を選んで1死満塁。ここで森に1ボールから2ストライクの4球目、甘く入ったスライダーを右中間へ運ばれ、走者一掃タイムリーに。その後もう1点失うと、2回裏は3連続適時打で失点が重なる。「自爆した」というプロ初登板は、2回7安打4四球8失点(自責7)の結果だった。

「やっぱりストライクゾーンで勝負できないと話にならないな、とは試合が終わってすごく感じて。厳しいところ厳しいところにいかないといけない、という気持ちが強くなりすぎて、カウントを悪くして(ストライクを)取りに行ったボールを打たれたりとか。自分の中でビビッてしまって、“やばい。際どいところに投げないと打たれるかもしれない”と、自分の球に自信を持てていなかった分、そういう風に自分の中で苦しめて自爆した感じが強かったです」

 プロの洗礼を浴びて「内容も内容だったので、すごく落ち込んだ」と話す小島。翌日にはファームへ合流となったが、そこでは小野晋吾2軍投手コーチ、清水直行2軍投手コーチ(当時)、大隣憲司2軍投手コーチから「とりあえず時間がかかってもいいから一個ずつ課題をこなそう。一気に効率よく解決するんじゃなくて、一個ずつちゃんと完ぺきなものにして、何年も何年も長く投げ続けられるような選手になったほうがいい。そのほうが近道だ」とアドバイスを受け、結果よりも投球内容を追求する日々がファームで始まった。

2軍で励みになったのは投手コーチの存在「自分の今までやってきたことを出そうと」

 6月21日のイースタン・ヤクルト戦はプロ入り最長8回を投げ、3安打無失点で勝ち投手に。ところが、本人としては「勝ち負けは別というわけではないんですけれど、自分の中の評価するポイントとしては、例えば8回無失点のその試合でも結構反省点が多かったので、あんまり内容的には良くなかった」のだという。

「でも、そういうところからまた課題や新しいものが出てくる。課題を全部改善して1軍に上がったわけではないのですが、一つでも二つでも課題を克服することで自分の中で“このボールだったら通用するな”とか、“この状況だったら冷静に考えて一個アウトを取ろう”とか、“最悪1点取られてもいいや”とか、そういう風にゆとりを少しでも持てるようになりました」

 キャンプから初登板までの間に様々なアドバイスに耳を傾けたが、「いろいろ試していたんですけど……自分のいいものをなくしたっていうほどでもないですけど、あまりいい方向に行かなくて」と悩んだこともあった。そこでも励みなったのが、やはり投手コーチの存在。

「清水さんに『大学4年の投球を見て、いい! と思ったからプロの人が選んでくれたんだ。とりあえず1年間は自分の持ってるものを出してみて、それで結果が出なければ変えるっていう選択肢も必要だと思う。全てを鵜呑みにするんじゃなくて、自分の中でいいものはいいし、ちょっと合わないなと思ったら、捨てる覚悟も大事だぞ』っていう話をされました。そこからはとりあえず自分の今までやってきたことを出そうと思ってファームではやっていました」

 ファームでの試行錯誤が実り、プロ初登板からちょうど3か月後の7月4日、再び1軍先発のチャンスが訪れた。

ついにつかんだプロ初&本拠地初勝利

 再昇格を果たした小島投手だが7月4日オリックス戦は6回4失点、7月17日西武戦は4回1/3、4失点でプロ入り3連敗。しかし、17日の試合に関しては初登板で苦戦した西武打線を4回まで1安打に抑えている。8月に入ると、3日の楽天戦で6回無失点と試合を作り、プロ初白星がそう遠くないのではと感じさせた。

 1軍5試合目の登板となった8月14日、東京ドームでの日本ハム戦。荻野の先頭打者本塁打を皮切りにロッテ打線は初回から火を噴いた。対するマウンド上の小島は初回2死満塁を切り抜けると、2回以降もゼロを並べていく。6回に1点を返されたものの被安打4、奪三振6の1失点で待望のプロ初勝利を挙げた。

「内容自体はそんなに良くなかったです。その前の楽天戦(8月3日)のほうが点も取られてなかったですし、内容的にもよかったですね(6回無失点、与四球1)。勝ち負けはあんまりこだわりはなかったです。とりあえず勝ててよかったです」

 9月11日にはオリックス打線を7回8奪三振3失点に抑えて3勝目。これが本拠地ZOZOマリンスタジアムでの初勝利だった。

「ホームで勝つことがこの一年でできたので、そこはちょっとホッとしているところではあります。(今季ZOZOマリンで4試合登板)自分が投げたときに、まだめちゃめちゃ強風のときが今のところない。(強風の日は)高めに浮きやすいとは先輩方から話を聞いていて、多少の知識は……でもマウンドに上がってみないとわからないことだらけだと思うので。来年以降……強風がないように願いたいですけど(笑)」

 インタビュー後編では小島が掲げる来季の目標や、それを達成するために必要なこと、また理想の投手像についてお届けする。

(「パ・リーグ インサイト」菊地綾子)

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≪2019/12/27≫

千葉移転後最多132本塁打! 鈴木退団も安田、平沢らに期待…ロッテ19年打者陣

今季からホームランラグーンを設置、チーム132本塁打を記録

 今季の4位に終わったロッテだが、振り返れば多くの収穫があった1年でもあった。今回は特集動画「シーズンレビュー2019」で試合を振り返り、本記事では選手にフォーカス。今回は打者を中心に2019年を振り返る。今季チーム打率は.249でリーグ5位に終わった一方、チーム本塁打数は昨季の78本から132本に大幅増。チーム本塁打が100本を超えるのは、日本一に輝いた2010年以来9年ぶり、千葉移転後最多本塁打。さらにチーム打点は613と、リーグ制覇の西武打線に次ぐリーグ2位をマークした。

 そんな攻撃力を増した打線で存在感を放ったのが荻野貴司外野手だ。怪我に泣くことが多かったが、今季は4月に月間打率.355の好成績をマークしてレギュラーを奪取、自身初の規定打席に到達した。自己最多の125試合に出場して最終成績は打率.315、10本塁打の好成績でベストナインにも輝くなど、1番打者として申し分のない結果を残した。またリーグ4位の28盗塁。守備でも自身初のゴールデングラブ賞も受賞した“伸び盛り”のベテランに、来季も注目だ。

 荻野と上位打線を形成したのが、鈴木大地内野手だ。開幕スタメンこそ逃したが、持ち前のユーティリティを生かして出場機会を増やし、打席で結果を残し続けた。特に交流戦では打率.368、6本塁打、17打点と荻野に並んで全体2位タイの爆発。打率.288、15本塁打、68打点とキャリアハイの成績を残したチームリーダーだが、来季からライバルとなることが決まった。

 また2019年のロッテ打線を語る上で外せないのが、ブランドン・レアード内野手、レオネス・マーティン外野手の助っ人コンビ。レアードは今季加入し、32本塁打、89打点と活躍。しかし夏場は調子が急降下し、打率.248にとどまった。マーティンは苦しい夏場にチームへ合流し、来日2試合目となる7月27日の楽天戦で早くも本塁打を放つなど長打を量産。52試合で14本のアーチを描いた。また強肩っぷりも魅力で、右翼から放たれる矢のような送球は、守備でお金が取れる数少ない選手の証。これからもお立ち台でたくさんの「頑張りマーティン」が見られることを期待したい。

課題を残した選手も…

 大きく課題を残した選手もいる。中村奨吾内野手は昨季打率.284、8本塁打、39盗塁、ゴールデングラブ賞も受賞した。しかし今季は故障の影響もあり打率が悪化。打率.232は規定到達者の中ではリーグワーストで、盗塁も12盗塁と大きく減らした。一方で本塁打数は17本と倍増している。藤岡裕大内野手も開幕から調子が上がらず、5月には右ももの肉離れで2軍落ち。しかし再昇格後の9月には月間打率.353と結果を残し、来季に期待を持たせた。また昨季まで正捕手の田村龍弘捕手も、今季は柿沼友哉捕手の台頭や故障による離脱で出場機会が減少。試合の終盤には細川亨捕手がマスクを被ることもあり、来季は正捕手として返り咲きたいところだ。

 鈴木の退団が決まり、最も期待されているのは三塁手、安田尚憲選手の1軍定着だろう。2年目の今季は2軍で経験を積み、19本塁打、82打点はイースタン・リーグ2冠。守備や打撃の確実性など課題は多いが、来季に期待がかかる。同じく期待されるのが、平沢大河内野手。昨季112試合に出場して今季のブレイクが期待されたが、今季は打率.198、1本塁打と結果を残せなかった。多くはない守備機会で5失策と遊撃手としても安定感を見せられず、攻守にわたって不発。今秋のドラフトでは同学年、同ポジションの福田光輝内野手がドラフト5位で指名されるなど競争は激化しており、2020年は平沢にとって正念場となるだろう。

 これまで振り返ってきたように、円熟期を迎えた主力と期待の若手が混在しているロッテ野手陣。新たに設置されたホームランラグーンの影響もあってか打撃成績は良化。今季24本塁打の井上晴哉内野手など既存の選手らの奮起と、期待の若手がマッチすれば、破壊力はさらに増すだろう。

(フルカウント)

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≪2019/12/27≫

ロッテ松田進に覚醒予感「ヒッチ」手応え/イチオシ

<20年担当記者イチオシ:ロッテ松田進内野手>

ロッテ松田進内野手(25)のブレークに期待がかかる。今季は出場3試合にとどまったが、先発起用された5月12日のソフトバンク戦では第1打席で中前へプロ初安打を放つなど、適応力を見せた。

11月23日からは約1カ月、台湾ウインターリーグに参加した。主にクリーンナップを任され、終盤は4番を務めるなど、打率3割4分、2本塁打を記録。覚醒の予感を漂わせた。

「見事にはまりました」と言うのは、秋季キャンプで取り入れた「ヒッチ」。バットのグリップを上下させる予備動作だ。シーズン中から左脇が開く癖を指摘されており、一度バットのグリップを下げることにより、両脇が締まる感覚が残った。同フォームを取り入れた初日の練習では「井口監督から『バットの上をボールが滑る感覚がないか?』と言われていた。右方向の打球がスライスすることが多かったが、今日はまっすぐ飛んだ」と手応えをつかんでいた。

ロッテの内野陣は、鈴木が国内FA権を行使し楽天に移籍したが、中村奨や藤岡、井上、レアードとレギュラーがそろう。3年目を迎える安田も定位置取りをもくろむ。自慢の打撃で割って入りたいところだ。【ロッテ担当=久永壮真】

(日刊)

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≪2019/12/27≫

ロッテ・河合オーナー代行兼社長、選手たちのメジャー挑戦は応援!?

 ロッテの河合克美オーナー代行兼社長が26日、今季の総括を行い、メジャーリーグ挑戦を希望する選手に対する球団としての考えについて語った。

 河合オーナー代行兼社長は、将来的なメジャー挑戦を希望した石川歩について「チームとして、選手がそういった高い目標に向かって頑張ってくれることは、我々にとっての望み。当然、応援していきたい」と前向きな姿勢を見せた一方で、「それに足る努力と結果を示さないといけない」とも語り、目に見える“数字”を求めた。

 マリーンズは近年、将来が有望視される高卒選手をドラフトで数多く指名しており、数年後には、その選手たちもメジャー挑戦を希望する日がやってくるだろう。

 河合オーナー代行兼社長は、現時点で「基本的には応援していくのが球団のスタンス。せっかく素晴らしい能力を持った選手たちが続々入ってきているわけですし、それだけの選手を育てられる球団になれるかどうというところ。彼らも10年、20年たたかうということは(プロ野球人生の)設計図の中に入っているはず。そこで活躍できるだけの選手をロッテが育てたと、そんな夢のある話はない」との考えを口にした。

 河合オーナー代行兼社長のコメントや近年の補強方針を見ていると、メジャー挑戦を応援していくスタンスは、“選手ファースト”という姿勢に加え、“育成システム”を構築し、常にチームの活性化と新陳代謝を促していく考えがうかがえる。

 そういった状況が整ったとき、河合オーナー代行兼社長が「一番の理想」と語る「ロッテからメジャーでバリバリ活躍するような選手を、次々に輩出すること」が可能となり、“絶えず優勝争いを演じられるチーム”という目標が現実的なものとなっているはずだ。

文=岩下雄太

(ベースボールキング)

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≪2019/12/27≫

今季の新人王・ソフトバンク高橋礼を超える? 恩師が語るロッテのドラ4横山の実力

 当たりは“令和の怪物”だけじゃない。ロッテのドラフト4位ルーキー横山陸人投手(18=専大松戸)に、地元・千葉の期待がうなぎ上りだ。

 横手投げから最速148キロのストレートを投じる“本格派サイド右腕”。専大松戸の持丸監督は「ストレートの球速、質は礼よりもはるかに上。横山は軽く投げても140キロ、礼は130キロも出ませんでしたから」と、同校出身で今季パ新人王に輝いたソフトバンク・高橋礼を引き合いに高評価する。

 それもそのはず、その高橋礼本人が横山の投球を見て「変に変化球を覚えるより、インコースにストレートを投げてた方がいい。あれだけのストレートをインコースに投げておけばまず打たれません」と感嘆の声を漏らしたという。

「礼も一丁前に偉そうなことを言うようになってきたなと(笑い)。でも、言ってることはその通り。性格も負けず嫌いで、高校のときはどこまでもストレート一本で勝負していた。同じ高校生相手には打たれたくない、打たれてたまるかという気持ちがあったんでしょう」と持丸監督。出どころの見えづらいサイドからのストレートという武器一本で、ドラフト指名を勝ち取った。

 ロッテの高校生新人は横山と黄金ルーキー・佐々木朗希投手(18=大船渡)の2人のみ。持丸監督は「大変ですね、彼と比べられるというのも。でも、そういう状況の方がむしろ燃える子。相手が誰であっても決して後れを取るような選手じゃない。せっかくだから佐々木くんをライバルに切磋琢磨していってくれれば」と期待を寄せる。

 プロ2年目の今季、12勝を挙げソフトバンクの3年連続日本一に貢献したサブマリン右腕を上回るという逸材は1年目からどんな投球を見せるか、注目だ。

(東スポweb)
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