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今、自分が出来ること。やれること。それを精一杯やっていかなくちゃ!!

コラム備忘録【12/26】

2019年12月26日 23時36分24秒 | マリーンズ2019
≪2019/12/26≫

ロッテ今岡2軍監督「佐々木は触らない」/連載1
<ロッテ今岡2軍監督連載:第1回・佐々木朗希の育成>

V奪回を目指すロッテは、井口資仁監督(45)が今岡真訪2軍監督(45)と取り組む組織改革が進行中だ。今秋ドラフト1位で大船渡・佐々木朗希投手(18)を獲得。17年安田、18年藤原に続いて高校生スターが加わった。来季3年目の今岡2軍監督にインタビュー。3回連載の第1回は、「佐々木が見る風景」を「体」と「心」の両面からリポートする。【取材・構成=酒井俊作】

  ◇    ◇    ◇

またロッテに高校生スターが加わった。今度は高校史上最速163キロ右腕の佐々木だ。この超高校生級の逸材をどう育てるのか。野球ファンなら、誰もが関心を持つトピックスである。すでに球団は来季の方針として1、2軍戦合わせて年間50イニング前後の登板に決定。おもに2軍で体力づくりに専念するという。

今岡 投げるイニングはある程度、決めています。あとは2軍でプログラムに沿って体を作る。2軍のトレーニングに、順天堂大が入ってきますから。

期せずして、佐々木らは絶好のタイミングで入団してきた。チームは来季から順天堂大学医学部付属順天堂医院、同浦安病院と提携。24時間体制で最先端医療のサポートを受け、トレーニングプログラムの作成など、バックアップは多岐にわたる。井口が盟友の今岡と取り組んできた組織改革の一環だ。

今岡 2軍では毎朝、体重計に乗る。脈拍とか、いろんな数値がある。状態が落ちていたら、じゃあ練習をなしにしようかとか、試合も休ませようかとか。これが育成のシステムです。

ファームは毎朝、強化選手を対象に体調管理を行っており、今季から疲労度を数値化。これらの客観的な指標も生かして練習や試合の可否を決めてきた。2軍のシステムが下敷きになり、来年から同大のノウハウを導入してバージョンアップ。選手起用も含めて、貴重な判断材料になる。練習メニューや試合参加は、現場を預かる首脳陣の裁量に委ねるのが常識になっているなか、球界でも画期的なシステムといえるだろう。

今岡 順天堂大では骨密度も測ります。疲労度によって、こういう数値のときは、こういう食事をしなさいとなるかもしれない。いろいろな部分で、よりピンポイントにアプローチできる。だから、トレーニングも佐々木に合っていることをするだけです。

今岡は万全に「体」を鍛える環境作りを進めながら「心」のあり方を伝える。「チームが勝つためにどうするかは、絶対に答えがある。どうやって打つかは、答えがないでしょう。答えがあることしか言わない」。17年ドラフト1位の安田尚憲、18年1位の藤原恭大も、この教えに接し、日々を戦ってきた。

今岡 2軍でやっていることを1軍でそのままやれと。チームが勝つために、投手も野手もいろんなことを感じて行動してほしい。2軍は、ただ試合で使って経験させるのが育成だととらえられがちですが、勝つために選手個々がどうするのかを交えないと本当の育成じゃないと思います。

井口のもとで構築した強化体制は来季3年目でようやく理想的な形を整えた。井口と今岡が生まれた1974年(昭49)以来、46年ぶりのレギュラーシーズン1位、そして05年以来のリーグ優勝を狙う。今岡も独自の手法で将来性豊かな逸材の心身を鍛え抜き、新たに剛腕が加わる。「能力のある選手は自分で勝手に育っていくものです。佐々木を技術的に触ることはないでしょう。人間は仕組みが育てる。組織が育てます」。信念がにじんだ。(敬称略)

◆19年のロッテ2軍 今岡2軍監督2年目の今季はイースタン・リーグで125試合を66勝52敗7分けだった。シーズン序盤から首位を快走したが、主戦の小島ら投手陣が1軍昇格すると、楽天に逆転されたが、2位と健闘。昨季の貯金5からさらに勝率を上げた。安田は122試合出場で19本塁打、82打点、116安打の3冠。1年目の藤原は82戦で打率2割2分7厘、4本塁打、16盗塁だった。

◆近年の主な高卒新人投手 1年目から多くのイニングを投げ、大成につなげるケースが目立つ。1軍のみで出場した99年松坂大輔(西武)はチーム最多の180イニングを投げ、16勝で最多勝を獲得。05年ダルビッシュ有(日本ハム)は1軍94イニング1/3+2軍26イニングの計120イニング1/3。07年田中将大(楽天)は1軍のみで、リーグ4位の186イニング1/3で11勝。同年の前田健太(広島)は2軍のみだったが、103イニング2/3を投げ十分な経験を積んでいる。佐々木が予定する年間50イニングは異例の少なさといえる。

(日刊)

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≪2019/12/26≫

種市&岩下ら若手成長! リーグVはエース石川がカギ? ロッテ19年投手陣

今季はリーグ4位のチーム防御率3.90、種市らの台頭が支えに

 今季のロッテは3位の楽天と2ゲーム差の4位に終わった。最終的には悔しい結果に終わったが、来季に向けて多くの収穫があった1年でもあった。今回は、特集動画「シーズンレビュー2019」で試合を振り返り、本記事では選手にフォーカス。今回は投手を中心に2019年を振り返る。

 2017年にリーグ最下位に沈んだチーム防御率は年々良化し、今季はリーグ4位の3.90で終えた。そんな成長過程のロッテ投手陣の象徴とも言える存在が種市篤暉投手だ。高卒3年目の今季は開幕1軍入り。中継ぎとして結果を残し、4月29日の楽天戦で今季初先発に抜擢されると、5回2失点の力投でプロ初勝利を挙げた。今季は通算26試合に登板し、チーム最多タイの8勝(2敗)を挙げ、防御率3.24を記録。強みは高い奪三振力で、116回2/3を投げ135奪三振をマーク。一方で与四球はリーグ5位(51四球)と制球力には欠ける面もみられた。

 また高卒5年目、23歳の岩下大輝投手も成長株。4月17日のソフトバンク戦では6回無失点の好投で今季初勝利を挙げ、7月までに5勝の活躍を見せた。しかし8月、守備の際に右足を痛めて戦線離脱。5勝3敗、防御率3.64でシーズンを終えた。強気の投球スタイルが魅力だが、96回1/3で49四球と、制球には課題も。さらなる成長を遂げ、来季こそ1年間ローテーションを守りたい。

 新戦力の台頭もあった。ドラフト3位ルーキー小島和哉投手と同ドラフト2位東妻勇輔投手だ。小島は開幕1軍入りしたが、4月4日の西武戦で2回8失点に崩れ登録抹消となった。夏場に1軍へ再昇格すると、8月14日の日本ハム戦で6回1失点と好投しプロ初勝利。8月の月間防御率は1.88、9月は3.00と結果を残し、3勝を挙げた。一方の東妻は7月に1軍初昇格を果たすと中継ぎとして好投を続け、8月にはセットアッパーに定着8月は12試合に登板し、自責点はわずか1とチームを救った。しかし9月は数字を悪化させ、シーズン防御率は4.71で終えた。10試合に登板した中村稔弥投手を含め、片鱗を見せた3人のルーキーが来季の起爆剤となれるか。

大車輪の活躍を見せた益田、東條らブルペン陣、16年ドラ1佐々木も1軍で活躍

 中継ぎ陣を引っ張ったのは、益田直也投手と東條大樹投手だ。抑えを務めた益田は60試合に登板し、防御率2.15、リーグ4位の27セーブを記録。特に7月以降は30試合に登板し自責点はわずか3と抜群の安定感を誇った。東條は今季は前年までを大きく上回る58試合に登板。対右打率は.228、得点圏被打率は.162とピンチにも強かった。9月に打ち込まれたことで防御率も3.78と成績は悪化。来季はリベンジを果たしたい。

 かつての守護神、西野勇士投手と2016年ドラフト1位右腕、佐々木千隼投手も1軍で活躍。西野は怪我に苦しみ、2017年はわずか5登板。昨季も14試合で防御率6.19と結果を残せていなかった。しかし今季は開幕1軍に名を連ね、5月9日西武戦で3年ぶりにセーブを記録。8月5日の楽天戦では先発として674日ぶりの勝利を収め、シーズン終盤には完封勝利も挙げた。来季のフル回転にも期待せずにはいられない。

 佐々木も昨季は怪我に苦しみ1軍登板なしに終わったが、今季は7月9日日本ハム戦で初登板を果たすと、7回1失点で2年ぶりの白星を掴んだ。その後も先発として登板を続け、7試合で2勝1敗、防御率2.53と結果を残した。

 一方で波に乗り切れなかった選手も。二木康太投手は2016年に7勝を挙げ、ブレイクが期待されていたものの、2桁勝利には毎年届かず、今季も7勝10敗、防御率も4.41と支配力に欠けた。Aクラス入りをかけて臨んだ西武との今季最終戦では2回を持たず5失点KOと悔しさを残した。その他にも、石川歩投手、ボルシンガー投手らが先発の柱として期待されるも、ローテーションを守れず。ボルシンガーは昨季13勝2敗から今季4勝6敗へと大きく成績を下げた。

 若手投手が台頭する一方、長年チームを支えてきた選手たちが力を発揮できなかった今季。上り調子のフレッシュな面々に中堅、ベテランの本来の力が加われば、さらなる飛躍が見込めるだろう。井口資仁監督も来季で勝負の3年目。ポテンシャル豊かなロッテが、真価を問われる1年を迎えることになる。

(フルカウント)

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