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今、自分が出来ること。やれること。それを精一杯やっていかなくちゃ!!

コラム備忘録【10/17】

2020年10月18日 00時49分26秒 | マリーンズ2020
≪2020/10/17≫

和田、安田、藤原…目立つロッテ若手野手の台頭

急速に進む若手の世代交代

 ロッテ野手陣の“世代交代”が一気に加速しそうな勢いだ。

 昨季まではレギュラーで20代の選手といえば、キャッチャー・田村龍弘、セカンド・中村奨吾、ショート・藤岡裕大の3人で、30代の経験のある選手がスタメンに名を連ねることが多かった。今季の開幕のオーダーを見ても、20代の選手は中村、田村、藤岡の3人のみ。若手野手の突き上げが課題のひとつになっていた。

 ただ今季は主力選手の離脱が相次ぎ、若手に多くチャンスが回ってきており、10月16日の日本ハム戦では、藤原恭大、安田尚憲、西巻賢二といった20代前半の選手もスタメン入り。一軍で居場所を掴もうと、今季は若手が奮闘する姿が目立つ。

▼ 6月19日ソフトバンク戦
(中)福田秀[31歳]
(DH)角 中[33歳]
(左)荻 野[34歳]
(三)レアード[32歳]
(右)マーティン[32歳]
(二)中村奨[28歳]
(一)井 上[30歳]
(捕)田 村[26歳]
(遊)藤 岡[26歳]
平均年齢=30.2歳

▼ 10月16日日本ハム戦
(左)藤 原[20歳]
(右)マーティン[32歳]
(二)中村奨[28歳]
(三)安 田[21歳]
(一)井 上[31歳]
(中)福田秀[31歳]
(指)角 中[33歳]
(捕)田 村[26歳]
(遊)西 巻[21歳]
平均年齢=27歳

※試合当日の年齢

和田が代走で存在感

 今季、若手野手で最初にアピールしたのが和田康士朗だ。春季キャンプは二軍スタートも、今季初の対外試合となった2月8日の楽天モンキーズ戦で特大の本塁打を放った。「まずは一軍に帯同して、オープン戦と出させてもらって、結果を出さないと支配下はないと思う。今年が3年目の勝負の年なので、今年はしっかり結果にこだわってやっていきたいと思います」。

 2月11日の第3クールから一軍に合流し、練習試合、オープン戦で武器である“足”でアピール。開幕前の6月1日に支配下登録選手となると、6月の練習試合で8盗塁をマークし開幕一軍をつかんだ。プロ初出場となった6月19日のソフトバンク戦でプロ初盗塁を決め、プロ初スタメン出場となった8月16日の日本ハム戦で、プロ初安打を含む3安打3盗塁の活躍ぶり。一時は盗塁ランキングでリーグトップに立つなど、ここまでリーグ3位の21盗塁。試合終盤の“代走の切り札”として、自身のポジションを確立した。

安田が7月21日から4番に座る

 「レアードもいますし、井上晴哉さんもいますし、すごく高い壁。簡単に(レギュラーが)獲れる世界ではないと思うので、まずは目の前の自分のできることをしっかりやっていきたいというのが、自分の今年の目標です」。

 1月の自主トレでこのように話していた安田は、2月の練習試合の打率.242(33打数8安打)、1本塁打、8打点。オープン戦が始まってからも、2月29日の楽天戦から3試合連続でスタメン出場も11打数0安打。途中出場した3月4日のオリックス戦で、1安打2打点も、そのほかの試合でインパクトの残る働きを見せることができなかった。

 新型コロナウイルス感染拡大の影響によりプロ野球の開幕が6月19日に変更となったことで、再びアピールするチャンスが訪れた。6月の一軍練習試合で打率.375(16打数6安打)、1本塁打、2打点とアピールし、開幕一軍を掴む。開幕してからしばらくは当たりが出なかったが、7月7日の西武戦で今季初本塁打を放つと、サード、ファースト、指名打者でのスタメン出場機会を増やし、7月21日の西武戦から4番を務める。

 レアードが故障で離脱する中、マーティン、井上晴哉、中村奨吾といった経験のある打者とともに打線を引っ張り、ここまでチーム3位の48打点をマーク。シーズンの規定打席にも到達した。ただ、10月は月間打率.152と壁にぶつかっているようにも見える。

 ここ最近のZOZOマリンスタジアムの試合前の打撃練習では、昨季までのように反対方向から打ちはじめ、センター、ライトと広角に打ち分けている。打撃練習、走塁練習、守備練習が終わったあと、再びバットを握りグラウンドでティー打撃や素振りを行うなど、現状を打破しようと試合前も入念に準備している。

藤原が躍動

 高卒2年目の藤原は、福田秀平がソフトバンクからFAで獲得し外野の層が厚くなり、昨年の安田と同じように開幕からみっちりと二軍で実戦経験を積んでいたが、新型コロナウイルス感染で“特例2020”の対象選手として一軍登録抹消された“代替指名選手”での昇格。

 今季初スタメンとなった7日のオリックス戦に『1番・レフト』で先発出場すると、第3打席に「ストレートでやられて、2打席目は変化球にやられたので3打席目はストレート一本に絞って初球から積極的に打ちました」とアルバースの初球のストレートを振り抜き、ライト前に弾き返す今季初安打を放った。

 9日のソフトバンク戦でプロ初の猛打賞、11日のソフトバンク戦は無安打ながらも四球を選び出塁すると、14日の楽天戦で涌井秀章の初球をプロ初本塁打となる先頭打者本塁打。16日の日本ハム戦も先頭打者本塁打、第2打席にライト前安打を放つ活躍で、勝利に貢献した。

 打席内での表情を見てもプロ1年目の昨季に比べ、目つきが鋭くなり、このチャンスをモノにしてやろう、なんとしても打ってやろうという強い気迫が伝わってくる。リーグ優勝を争うチーム状況のなかでしっかり戦力として、活躍していることは来年以降に向けて大きな“価値”があるといえそうだ。

 そのほかにも、代打で打率.333(27-9)、5打点と開幕から1度もファーム落ちすることなく一軍でプレーするルーキーの佐藤都志也、藤原とともに新型コロナウイルス感染で“特例2020”の対象選手として一軍登録抹消された“代替指名選手”で昇格した西巻賢二も現在7試合連続で『9番・ショート』でスタメン出場する。

 リーグ優勝を争う緊張感のある試合が続くなかで、若手選手が“経験”を積むだけでなく、“戦力”として働いている姿は頼もしい。今季だけでなく、来季以降も非常に期待がもてる。

文=岩下雄太

(ベースボールキング)

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≪2020/10/17≫

ロッテ益田 平日、雨でも練習当たり前/プロに聞く

各界のプロフェッショナルの子ども時代や競技との出会いなどに迫る「プロに聞く」。ロッテ益田直也投手(30)は今季、絶対的なクローザーとして緊迫の場面を何度も切り抜け、今はシーズン終盤の優勝争いのまっただ中にいる。選手会長として、コロナ禍に見舞われたチームを前へ前へともり立てる。少年時代は来る日も来る日も、白球を追っていた。オンライン取材で回想してもらった。

      ◇     ◇

プロ9年目は、忘れられない1年になった。ロッテ益田は8月7日のオリックス戦(京セラドーム大阪)で、通算100セーブを達成した。そこから1カ月もたたない8月28日、またしても大阪でのオリックス戦で、通算500試合登板を達成した。

真夏にやって来た2度の節目に、ともに声に出した言葉がある。

「丈夫に産んでくれた母に感謝したいです」

しっかり言おうと、心に準備していた感謝だった。「自分の長所はケガをしないこと。野球選手はケガをしないのが一番なので。痛いと投げられない。ケガをすると野球ができない」。中学生でも肘にメスを入れることがある時代。ケガなしで投げ続けることが、いかに難しいか。

母しのぶさんが、野球の原点にいる。大人になっても覚えている、黄色くて、にぎやかなスタジアム。「母が阪神ファンで、何度か甲子園に行ってました。たぶん外野席だったと思います」。誰が出場していたかはおろか、当時はルールもよく分からなかった。熱気のすごさが記憶に残る。

サッカーにも興味があった。仲の良い友達に誘われ、とりあえず少年野球の練習に行ってみた。「その時も野球をやることには全く興味なかったんですよ。ルールも一から覚えなきゃいけない感じでしたし」。それがどんどん楽しくなる。「プロ野球選手になりたい」と母に誓った。ちょうどJリーグが開幕したばかりの時代。少年少女が興味を持つスポーツも多様化した。益田少年の野球との出会いも、とりたてて珍しいエピソードではない。

野球熱の高い環境は幸運だった。和歌山市から東へひと山越えた貴志川町(現・紀の川市貴志川町)で生まれた。イチゴ栽培が盛んな町。しかし、貴志川の野球に甘さはなかった。「ぼくがやっていたころから、レベルは高かったです」。日本ハムの西川遥輝外野手(28)も同郷だ。

西貴志小2年時に入団した「西貴志レッドボーイズ」は、厳しい練習で有名だった。練習の休みはほとんどない。「年末年始くらいですかね。平日も雨の日も、暗くなるまでずっと練習でした」。6時間授業の日は、白い練習着に着替えてそのまますぐに校庭で。雨の日は体育館。4時間授業の日は1度帰宅し、近隣の広いグラウンドでの猛練習が待っていた。

当たり前と思っていた。「周りのチームが週2、3回しか練習していないなんて知らなかった」。今に残るものは、と尋ねると「内容というより、毎日練習をするという習慣ですかね」と即答した。「練習しないとうまくならないって、ずっと思ってました。厳しかったけれど、その考えが身に付いたのが間違いなく今に生きています」。耐え抜けたのも、授かった丈夫な体があったから。

夢をかなえ、キャリアを積んでも、習慣は続ける。この夏もどんなに暑くても長袖を着て走り、コンディションを整えた。チーム関係者も「あれができるからすごい」とほめる。責任の重い職場だ。「みんなが、頼むって見てる。9回の守備は、同じ1回でも重みが違う。そこを任される以上、無責任なことはできないし、無責任な球は投げられない」。自分への厳しさも少年時代に培った。

でも、1人じゃない。マウンドに上がるとき、いつも帽子のひさしに触り、じっと目をつぶる。ひさしに書いた、愛する家族のイニシャル。「今日も頑張る。チームのために絶対に勝つ」と刻み込む。母のため、家族のため、仲間のため。使命感にあふれながら、これからも投げ抜く。【金子真仁】

◆益田直也(ますだ・なおや)1989年(平元)10月25日、和歌山県生まれ。市和歌山商では遊撃手の控えで3年夏に県4強。甲子園出場なし。関西国際大で投手に転向。11年ドラフト4位でロッテ入り。1年目に新人最多72試合で41ホールドをマークし新人王。翌13年に最多セーブ。今年8月7日に通算100セーブを達成。178センチ、80キロ。右投げ右打ち。今季推定年俸2億円。

(日刊)

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≪2020/10/17≫

あれから1年、ロッテ佐々木朗希が振り返る運命の日

<ニッカンスポーツ・コム/プロ野球番記者コラム>

最速163キロ右腕・佐々木朗希投手(18)がロッテに導かれてから、1年が過ぎた。昨年10月17日のドラフト会議で4球団競合の末、ロッテ井口資仁監督(45)が赤い糸をたぐり寄せた。

大船渡市の郊外にあるホール。南北を山に囲まれた小さな港町。周りには民家しかない。日が暮れ、星空が広がり始めていた。バスでやって来た野球部員や保護者たちに見守られ、佐々木朗は大勢のカメラに囲まれながら、その時を待っていた。ドラフト会議を通じて、表情はあまり変わらなかった。

壇上で、何を考えていたのだろう。プロ入り後に聞くと「いや、普通でした。就職先が決まるので、どこになるのかなという感じでした」。星稜・奥川(現ヤクルト)や明大・森下(現広島)の抽選が先にあり「そこは気にはなっていました」と笑った。奥川がヤクルトに決まった瞬間、少しにやりとしていた。

運命が決まる。もしかしたら人生も決まる。大事な瞬間を大勢に目撃された。「とても光栄なことですし、そういう普通じゃ経験できないことを経験できたのは、とても幸せなことだと思います」。ロッテへの入団意思も、すぐに固まっていたという。

あれから1年。本人いわく「190・8センチくらい」だった身長は、192センチにまで伸びた。高校時代も言われるほど細くはなかったが、プロでの1年間で下半身は明らかに太くなった。1軍同行での英才教育。一時期ノースローも続いたが、現在はキャッチボールの球筋も見事なもの。チームは優勝争いの最中ではあるが、井口監督は「何とかいいところで放れれば」と今季中のデビューを期待。まずは月内にも2軍戦登板の可能性がある。

この日は1軍戦の雨天中止に伴い、室内練習場で体を動かした。報道対応はなかったが、球団のSNSでは「あっという間ですね」との本人談が発信された。19日に先発予定の2年目古谷も、佐々木朗らの入寮前日に「1年って、あっという間でした」とこぼしていた。3年目安田も、2年目藤原も順調に伸びている。来年の10月、彼らはどれほどの選手になっているだろう。未来は明るい。【金子真仁】

(日刊)


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