思い出は「罰走付きフリー打撃」 ロッテ藤岡の桐生第一時代
「僕らの時は上下関係はそんなに厳しくなかったから、そこは良かったんですが……」
こう話すロッテの藤岡貴裕(26)は群馬県内屈指の強豪校、桐生第一出身。06年夏の選手権では控え外野手として、07年センバツは外野手兼控え投手として甲子園に出場している。
「当時はみんなの後ろに隠れて、目立たないように怒られないようにやっていた」
と苦笑いする藤岡が「アレが一番キツかった」と振り返るのが、大会直前のフリー打撃。「エラーすると走らされるんですよ」と、こう続ける。
と苦笑いする藤岡が「アレが一番キツかった」と振り返るのが、大会直前のフリー打撃。「エラーすると走らされるんですよ」と、こう続ける。
「ベンチ入りメンバーとそれ以外で時間別に行うんですが、マウンドにピッチングマシンを置いて、内外野を選手が守る。シートノック? そんな形ですね。その中で打者は大体、5~6分、バッティング練習をする。その打球を誰かがエラーした瞬間に練習がストップ。『誰々がエラーしたので、グラウンド一周!』と名前を呼ばれて罰走です。しかも、走るのはその選手だけではなく、練習に参加している全員。連帯責任なんですよ」
誰かがエラーするたび、守っている選手はグラブを、打った選手はバットを置いてグラウンドをランニングで一周。再びフリー打撃に戻る。これがベンチ入りメンバー20人全員が打つまで終わらない。1人5分としても20人で100分。たびたび罰走で中断されるのだから、2時間程度では終わらなかったという。
「僕はエラーしたか? まあ、(体は後ろに引いてグラブを前に出すしぐさをし)こうやって、慎重に慎重に守ってましたから大丈夫です(苦笑い)。ウチの野球部は伝統的に堅実な守備が有名。この練習のおかげで鍛えられているといってもいい」
もうひとつ、藤岡が苦手にしていたのが「声出し」だ。プロ野球選手にしてはおとなしい性格。気合だ根性だというタイプでもない。
「あまり大声を出すのが好きじゃないんですよね(苦笑い)。だから声を出して練習するのがキツくて……。例えば短距離ダッシュの時は走る前に『頑張ろうぜ!』とか『元気ねーぞ!』とか叫んでから走るんです。これがどうも苦手でして……」
(日刊ゲンダイ)
「僕らの時は上下関係はそんなに厳しくなかったから、そこは良かったんですが……」
こう話すロッテの藤岡貴裕(26)は群馬県内屈指の強豪校、桐生第一出身。06年夏の選手権では控え外野手として、07年センバツは外野手兼控え投手として甲子園に出場している。
「当時はみんなの後ろに隠れて、目立たないように怒られないようにやっていた」
と苦笑いする藤岡が「アレが一番キツかった」と振り返るのが、大会直前のフリー打撃。「エラーすると走らされるんですよ」と、こう続ける。
と苦笑いする藤岡が「アレが一番キツかった」と振り返るのが、大会直前のフリー打撃。「エラーすると走らされるんですよ」と、こう続ける。
「ベンチ入りメンバーとそれ以外で時間別に行うんですが、マウンドにピッチングマシンを置いて、内外野を選手が守る。シートノック? そんな形ですね。その中で打者は大体、5~6分、バッティング練習をする。その打球を誰かがエラーした瞬間に練習がストップ。『誰々がエラーしたので、グラウンド一周!』と名前を呼ばれて罰走です。しかも、走るのはその選手だけではなく、練習に参加している全員。連帯責任なんですよ」
誰かがエラーするたび、守っている選手はグラブを、打った選手はバットを置いてグラウンドをランニングで一周。再びフリー打撃に戻る。これがベンチ入りメンバー20人全員が打つまで終わらない。1人5分としても20人で100分。たびたび罰走で中断されるのだから、2時間程度では終わらなかったという。
「僕はエラーしたか? まあ、(体は後ろに引いてグラブを前に出すしぐさをし)こうやって、慎重に慎重に守ってましたから大丈夫です(苦笑い)。ウチの野球部は伝統的に堅実な守備が有名。この練習のおかげで鍛えられているといってもいい」
もうひとつ、藤岡が苦手にしていたのが「声出し」だ。プロ野球選手にしてはおとなしい性格。気合だ根性だというタイプでもない。
「あまり大声を出すのが好きじゃないんですよね(苦笑い)。だから声を出して練習するのがキツくて……。例えば短距離ダッシュの時は走る前に『頑張ろうぜ!』とか『元気ねーぞ!』とか叫んでから走るんです。これがどうも苦手でして……」
(日刊ゲンダイ)
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