拾い読み★2015-143≪コラム記事≫

キューバ第３の至宝お目覚め　デスパイネ、兄貴分のアドバイス効果アリ

　ロッテのアルフレド・デスパイネ外野手（２８）が調子を上げてきた。２２日のオリックス戦（ほっと神戸）では２試合連続本塁打を放ち、２安打２打点。３試合連続打点と頼もしい。

　昨季まで活躍した横浜ＤｅＮＡのＹ・グリエルの退団騒動や、巨人・セペダの不調などでイメージダウン気味のキューバ勢で、１人気を吐いている。春先は母国の国内リーグに参戦していたため、ロッテでは４月２４日・楽天戦（コボスタ宮城）から出場。今月に入って不調にあえいでいたが、打率は・２７６まで上昇した。

　その要因は、チームの同僚で兄貴分のクルーズだ。「同じスペイン語で会話できるし、いつもアドバイスのやりとりはしている。段々とよくなっているよ」。同じく２年目の助っ人の助言が効いているのだ。

　そのクルーズは「確かに良いときも悪いときも互いにアドバイスを送り合っているよ。それで結果が出るのは素晴らしいこと。でも、ここで話すようなことじゃないんだ」と内容を明かさなかったが、球団関係者によると、各球団の捕手の配球の傾向を研究しているとか。試合前にタブレット端末で捕手別のデータを確認し、狙い球を効率よく絞り込んでいるようだ。

　下落傾向から一気に上昇機運に乗ったキューバの“第３の至宝”は他球団の脅威となりそうだ。　（片岡将）

（夕刊フジ）