ちょこっとGUM

今、自分が出来ること。やれること。それを精一杯やっていかなくちゃ!!

コラム記事【7/30~7/31】

2023年08月01日 00時53分38秒 | マリーンズ2023
≪7/30≫


 「とにかく塁に出ようと思ってバットを振りました」。

 ロッテの和田康士朗が29日のソフトバンク戦で、プロ初本塁打を放った。0-0の3回一死走者なしの第1打席、先発・大関友久が1ストライクから投じた2球目の144キロストレートを振り抜いた打球は、ライトホームランテラスに飛び込む嬉しいプロ初本塁打となった。

スタイルチェンジ

 これまではとにかく“強く振る”ことを意識し、柳田悠岐(ソフトバンク)バリのフルスイングが魅力で、“ワギータ”の愛称で親しまれてきた。 

 「今までは力強いスイングを心がけてやってきましたけど、どうしてもフライボールが多くなってしまうと、僕の足が活かせない。振りすぎてフライになるよりは、コンパクトなスイングをして塁に出ることだと思うので、はい。そこは頑張っています」。追い込まれるまでフルスイング、追い込まれてからはコンパクトバッティングに切り替えてきたが、現在は基本的に早いカウントからもコンパクトに打つ。

 打撃でも足を活かしていくため、セーフティバントで積極的に仕掛ける。2019年10月に堀幸一二軍打撃コーチの助言でセーフティバントの練習を積極的に取り入れ、試合前練習でセーフティの練習をすることはあったが、昨季までは試合でセーフティバントを試みる機会が少なかった。

 「ずっと練習していましたけど、試合でどんどんやっていけと言われたら、今年特に言われていますね」。

 「コーチからもセーフティバントを増やしていこうと言われていますし、一番は塁に出ないといけない。塁に出る手段としてですね」。

 今季は昨季までに比べてセーフティバントが増え、一軍の公式戦でここまで5本決めている。

 気になるのは、フルスイングから現在へのスタイルチェンジに葛藤はなかったのかどうかーー。

 「(葛藤は)もちろんありましたし、野球をやっていたらホームランを打ちたいという思いはありましたが、そこは僕のいちばんの武器は足だと思うのでそこを活かせるような形というふうに切り替えました」。

 昨季までは代走がメインだったが、今季はスタメンでの出場が多く、4打席立てば、セーフティバントによる安打を含めて出塁の確率も高くなる。「今まで見たいな代走から入って1打席回ってくる、回ってこないよりかは何打席もあったほうが、気持ち的に全然違いますね」。

 ただ、外野は荻野貴司が一軍復帰し、角中勝也、岡大海、ポランコ、石川慎吾、山口航輝、藤原恭大などライバルが多い。「一番はスタメンで出て、自分の足で塁に出ることが一番だと思うので、セーフティバントも選択肢としてそうですけど、自分のしっかりとしたスイングでヒットを打てればいいなと思います」。和田は走塁、守備だけでなく、バットでも足を活かして出塁し、塁上を駆け回っていく。

取材・文=岩下雄太

(ベースボールキング)

****************************************
≪7/31≫


 ロッテの平沢大河は、今与えられたチャンスを掴もうと自分の役割を全うしている。

 『7番・右翼』でスタメン出場した30日のソフトバンク戦、0-0の4回二死一塁の第2打席、先発・和田毅が1ボール2ストライクから投じた4球目のインコースのチェンジアップをライト前に弾き返すと、3-2の6回の第3打席には左の田浦文丸から四球を選び、荻野貴司の適時打につなげた。5-5の10回二死一塁の第5打席では、守護神・オスナのストレートを捉えライト前に安打を放ちチャンスを拡大。チームはサヨナラ負けで敗れたが、平沢は4打数2安打1四球と持ち味を発揮した。

キャンプからここまでを振り返る

 「バッティングで打てないと話にならない。打つことと、どこでも守れるように全ポジションチャンスがあればと思ってやっています」。 

 プロ8年目に向け春季キャンプでこのように意気込んでいた平沢は、オープン戦で打率.280、1本塁打、2打点とアピールしたが、開幕は二軍スタート。それでも、荻野貴司の故障で4月8日に今季初昇格を果たすと、同日の楽天戦で『9番・右翼』で先発出場し、3-4の8回二死一塁の第4打席、西口直人が3ボール2ストライクから投じた5球目の149キロストレートをライトスタンドへ放り込み、これが決勝の2ランとなった。

 4月18日の日本ハム戦では、4-1の9回一死一、二塁の第4打席、井口和朋に対して2球で追い込まれるも、そこからボールを見極め、ファウルで粘り10球目の147キロストレートを見送り四球を選ぶなど、4月8日の楽天戦から4月30日のオリックス戦にかけて17試合連続出塁。

 5月に入ってから状態を落とし、6月10日に一軍登録を抹消された。ファームでは6月13日の西武二軍戦で上間永遠から放った外角のスライダーを逆らわずに放った本塁打や、7月6日の巨人二軍戦で今村信貴のインコースのストレートをうまく肘をたたんで放ったライト前の安打は素晴らしかった。

 「一軍では打ちたすぎる気持ちがあって、自分からボールを追いかけていた感じはあった。二軍では自分のポイントで呼び込んで打つというのを意識してやっていました」。

 「内田さん、二軍監督、打撃コーチと一緒に“ここはこうした方がいいんじゃないの”という会話をしながら、どんどん良くなっていった感じなので、それを一軍で継続してやれればなと思います」。

 7月21日にZOZOマリンスタジアムで行われた自主練習から一軍に合流すると、翌22日に一軍再昇格。同日のソフトバンク戦で、「対左で打てたのは自信になります」と、左の大関友久から右中間に二塁打を放てば、2つの四球を選び“平沢らしさ”を見せた。

 「バッティングでは打率もそうですけど、塁に出たりとかピッチャーに球数投げさせたりとか、僕の中では大事。簡単にアウトにならなかったりとか、そういうことを心がけてやっています」。

 平沢を一軍のレギュラーとして活躍を期待するマリーンズファンは多い。“タ〜イガ、タ〜イガ”と熱い声援を送るファンの期待に結果という形で応え、この夏、一軍で活躍する姿を多く見せたい。

取材・文=岩下雄太

(ベースボールキング)


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 備忘録【7/30】 VS ソフトバ... | トップ | 備忘録【7/31】  »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

マリーンズ2023」カテゴリの最新記事