ロッテのドラ1、平沢大河は「持っている」クラッチヒッター
勝負強さは高校時代から
千葉ロッテマリーンズのドラフト1位の平沢大河は、14日に行われた台湾のラミゴとの対外試合で初安打を記録した。
平沢は、高校1年の秋には早くも仙台育英の正遊撃手になる。2014年の2年生の春・夏はともに甲子園には出場できなかった。
しかしチームは、この年秋の第45回明治神宮野球大会に東北地区代表として出場を果たす。
・11月15日準々決勝 仙台育英 6-1 天理
平沢:3番遊撃 3打数1安打1打点 対戦投手 天理:齋藤佑羽、森浦大輔、王子修
※7回に追加点となるタイムリー
・11月17日準決勝 仙台育英 8-0 九州学院
平沢:3番遊撃 4打数2安打2打点1三塁打 対戦投手 九州学院:伊勢大夢
※5回に追加点となる2点タイムリー三塁打
・11月18日決勝 仙台育英 4-1 浦和学院
平沢:3番遊撃 3打数2安打2打点1本塁打、1二塁打 対戦投手 浦和学院:小倉匡祐、桑原魁利、江口奨理、今村一登
※2-1で迎えた7回に勝利を決定づける2点本塁打を打つ。仙台育英は優勝。
■大会通算 10打数5安打5打点1本塁打、1三塁打、1二塁打
この大会ではエース佐藤世那が3試合連続で完投。さらに平沢も全試合でタイムリーを打ち、ともに注目された。
甲子園では、大一番で結果を残す
仙台育英は2015年春の甲子園に出場する。
・3月23日1回戦 仙台育英12-0神村学園
平沢:3番遊撃 5打数1安打1打点 対戦投手 神村学園:北庄司恭兵、新里武臣
※1回、先制のタイムリー安打
・3月27日2回戦 敦賀気比2-1仙台育英
平沢:3番遊撃 4打数1安打 対戦投手 敦賀気比:平沼翔太
※9回一死から右前打、後続のゴロで生還。1点差に迫る。
佐藤世那、平沼翔太という大会屈指の投手の投げ合いに注目が集まった。この時点でも平沢はドラフト候補ではあったが、この世代で群を抜く存在ではなかった。平沼は2015年ドラフト4位で日本ハムに入団。
■大会通算 9打数2安打2打点
彼の評価が急上昇するのは2015年夏の甲子園からだ。
宮城大会は打率.176と不振にあえいだが、佐々木順一郎監督の信頼は揺るがなかった。
・8月9日1回戦 仙台育英12-1明豊
平沢:3番遊撃 5打数2安打2打点1本塁打、1二塁打 対戦投手 明豊:前田剛、吉元仁志、片山翔馬、山中大輝
※左腕エース前田から本塁打と二塁打。仙台育英は圧勝。
・8月14日2回戦 仙台育英7-1滝川二
平沢:3番遊撃 5打数無安打 対戦投手 滝川二:友井寛人、森将秀、沖山悠斗
※チームが12安打し、大勝する中で滝川二の3投手を打てず。
・8月16日3回戦 仙台育英4-3花巻東
平沢:3番遊撃 3打数無安打 対戦投手 花巻東:加藤三範、高橋樹也
※花巻東の2投手を打てず。ただし2四球を選ぶ。高橋樹也は2015年ドラフト3位で広島に入団。
・8月17日準々決勝 仙台育6-3秋田商
平沢:3番遊撃 4打数1安打1打点1本塁打 対戦投手 秋田商:成田翔、斉藤
※4回2死、大会屈指の好投手、成田翔から得意球のスライダーを右翼席に叩きこむ。
成田は2015年ドラフト3位で千葉ロッテに入団。今はチームメイトだ。
・8月19日準決勝 仙台育英7-0早稲田実
平沢:3番遊撃 4打数1安打3打点1本塁打 対戦投手 早稲田実:松本皓、上條哲聖、吉野星吾、服部雅生
※4回、二番手左腕上條哲聖のスライダーを右中間席に。大会3本目。早稲田実の清宮幸太郎に注目が集まる中、際立った活躍を見せた。
・8月20日決勝 東海大相模10-6仙台育英
平沢:3番遊撃 4打数2安打1二塁打 対戦投手 東海大相模:小笠原慎之介
※平沢は東海大相模のエース小笠原から二塁打1本を含む2安打。チームは小笠原に決勝弾を打たれて敗れた。小笠原は2015年ドラフト1位で中日に入団。
■大会通算 25打数6安打3本塁打6打点1二塁打
夏の甲子園の打率は.240に過ぎなかった。6試合で6安打。しかし、そのうち4本が長打。しかも大会屈指の好投手から打った値千金の安打が多い。右投げ左打ちだが、左投手を全く苦にしなかった。
国際大会でも勝負強さは変わらず
この後、平沢は第27回WBSC U-18ベースボールワールドカップに出場。侍ジャパンのユニフォームにそでを通した。
9試合中8試合に遊撃手として先発出場し、31打数8安打3二塁打。打率は.258と今一つだったが10打点。8安打のうち6本が打点つき。夏の甲子園から引き続き、屈指のクラッチヒッターという評判をとった。
平沢大河は、ドラフト1位で楽天との競合の末、ロッテに入団。チームメイトのエース、佐藤世那は2015年ドラフト6位でオリックスに入団を果たした。
一言で言えば、平沢大河は「持っている」打者だ。ここぞというときには無類の勝負強さを発揮する。
ドラフト1位は、走攻守の能力に加えて、そういう「プロ向き」の性格をプロチームが高く評価した結果だろう。プロ1年目の春季キャンプも一軍に帯同している平沢。どれだけプロに適応できるか楽しみだ。
(ベースボールチャンネル)
勝負強さは高校時代から
千葉ロッテマリーンズのドラフト1位の平沢大河は、14日に行われた台湾のラミゴとの対外試合で初安打を記録した。
平沢は、高校1年の秋には早くも仙台育英の正遊撃手になる。2014年の2年生の春・夏はともに甲子園には出場できなかった。
しかしチームは、この年秋の第45回明治神宮野球大会に東北地区代表として出場を果たす。
・11月15日準々決勝 仙台育英 6-1 天理
平沢:3番遊撃 3打数1安打1打点 対戦投手 天理:齋藤佑羽、森浦大輔、王子修
※7回に追加点となるタイムリー
・11月17日準決勝 仙台育英 8-0 九州学院
平沢:3番遊撃 4打数2安打2打点1三塁打 対戦投手 九州学院:伊勢大夢
※5回に追加点となる2点タイムリー三塁打
・11月18日決勝 仙台育英 4-1 浦和学院
平沢:3番遊撃 3打数2安打2打点1本塁打、1二塁打 対戦投手 浦和学院:小倉匡祐、桑原魁利、江口奨理、今村一登
※2-1で迎えた7回に勝利を決定づける2点本塁打を打つ。仙台育英は優勝。
■大会通算 10打数5安打5打点1本塁打、1三塁打、1二塁打
この大会ではエース佐藤世那が3試合連続で完投。さらに平沢も全試合でタイムリーを打ち、ともに注目された。
甲子園では、大一番で結果を残す
仙台育英は2015年春の甲子園に出場する。
・3月23日1回戦 仙台育英12-0神村学園
平沢:3番遊撃 5打数1安打1打点 対戦投手 神村学園:北庄司恭兵、新里武臣
※1回、先制のタイムリー安打
・3月27日2回戦 敦賀気比2-1仙台育英
平沢:3番遊撃 4打数1安打 対戦投手 敦賀気比:平沼翔太
※9回一死から右前打、後続のゴロで生還。1点差に迫る。
佐藤世那、平沼翔太という大会屈指の投手の投げ合いに注目が集まった。この時点でも平沢はドラフト候補ではあったが、この世代で群を抜く存在ではなかった。平沼は2015年ドラフト4位で日本ハムに入団。
■大会通算 9打数2安打2打点
彼の評価が急上昇するのは2015年夏の甲子園からだ。
宮城大会は打率.176と不振にあえいだが、佐々木順一郎監督の信頼は揺るがなかった。
・8月9日1回戦 仙台育英12-1明豊
平沢:3番遊撃 5打数2安打2打点1本塁打、1二塁打 対戦投手 明豊:前田剛、吉元仁志、片山翔馬、山中大輝
※左腕エース前田から本塁打と二塁打。仙台育英は圧勝。
・8月14日2回戦 仙台育英7-1滝川二
平沢:3番遊撃 5打数無安打 対戦投手 滝川二:友井寛人、森将秀、沖山悠斗
※チームが12安打し、大勝する中で滝川二の3投手を打てず。
・8月16日3回戦 仙台育英4-3花巻東
平沢:3番遊撃 3打数無安打 対戦投手 花巻東:加藤三範、高橋樹也
※花巻東の2投手を打てず。ただし2四球を選ぶ。高橋樹也は2015年ドラフト3位で広島に入団。
・8月17日準々決勝 仙台育6-3秋田商
平沢:3番遊撃 4打数1安打1打点1本塁打 対戦投手 秋田商:成田翔、斉藤
※4回2死、大会屈指の好投手、成田翔から得意球のスライダーを右翼席に叩きこむ。
成田は2015年ドラフト3位で千葉ロッテに入団。今はチームメイトだ。
・8月19日準決勝 仙台育英7-0早稲田実
平沢:3番遊撃 4打数1安打3打点1本塁打 対戦投手 早稲田実:松本皓、上條哲聖、吉野星吾、服部雅生
※4回、二番手左腕上條哲聖のスライダーを右中間席に。大会3本目。早稲田実の清宮幸太郎に注目が集まる中、際立った活躍を見せた。
・8月20日決勝 東海大相模10-6仙台育英
平沢:3番遊撃 4打数2安打1二塁打 対戦投手 東海大相模:小笠原慎之介
※平沢は東海大相模のエース小笠原から二塁打1本を含む2安打。チームは小笠原に決勝弾を打たれて敗れた。小笠原は2015年ドラフト1位で中日に入団。
■大会通算 25打数6安打3本塁打6打点1二塁打
夏の甲子園の打率は.240に過ぎなかった。6試合で6安打。しかし、そのうち4本が長打。しかも大会屈指の好投手から打った値千金の安打が多い。右投げ左打ちだが、左投手を全く苦にしなかった。
国際大会でも勝負強さは変わらず
この後、平沢は第27回WBSC U-18ベースボールワールドカップに出場。侍ジャパンのユニフォームにそでを通した。
9試合中8試合に遊撃手として先発出場し、31打数8安打3二塁打。打率は.258と今一つだったが10打点。8安打のうち6本が打点つき。夏の甲子園から引き続き、屈指のクラッチヒッターという評判をとった。
平沢大河は、ドラフト1位で楽天との競合の末、ロッテに入団。チームメイトのエース、佐藤世那は2015年ドラフト6位でオリックスに入団を果たした。
一言で言えば、平沢大河は「持っている」打者だ。ここぞというときには無類の勝負強さを発揮する。
ドラフト1位は、走攻守の能力に加えて、そういう「プロ向き」の性格をプロチームが高く評価した結果だろう。プロ1年目の春季キャンプも一軍に帯同している平沢。どれだけプロに適応できるか楽しみだ。
(ベースボールチャンネル)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます