≪2019/10/15≫
難病から復帰もロッテ・南「何もできなかった」
「一言で言えば何もできなかった。結果はよくなかったんですけど、病気になっても案外投げられるなというのは、正直なところ思っています。ただ、感覚などまだまだ足りないところがある。そういうところをしっかり埋めていければ」。
昨年8月に国が難病に指定する『黄色靭帯骨化症』の手術を受け、一軍のマウンドに帰ってきたロッテの南昌輝は、今季をこう振り返った。
昨年の10月下旬にブルペンでの投球練習を再開し、春季キャンプでは打撃投手を務め、3月に入ってからは二軍の教育リーグにも登板。3月17日の西武との二軍戦で今季初登板を果たした。4月下旬に右足のふくらはぎを肉離れで離脱したが、復帰を目指す過程で、「セットの方がブレが少なかった」と走者がいないときもセットポジションで投げるようになり、肘の位置もやや下げて、スリークォーター気味に変更した。
8月15日には1年ぶりに一軍昇格を果たし、同日の日本ハム戦で「緊張しましたけど、ホッとした気持ちと不安な気持ち。両方がありましたね」と、昨年の7月20日のオリックス戦(ZOZOマリン)以来となる一軍のマウンドに上がり、1回を無失点に抑えた。
続く17日のオリックス戦も0回2/3を投げて無失点に抑えたが、20日の楽天戦、22日の楽天戦の登板はいずれも失点し、8月23日に二軍落ちとなった。降格後南は、8試合連続で無失点に抑えるなど11試合中10試合で無失点に抑えるも、シーズン中の再昇格が叶わず、今季を終えた。
久々に一軍のマウンドに立って南は「今までみたいなまっすぐの反応が取れなかったので、まっすぐを戻すこと。精度を上げていくというところですかね」と一軍で通用するストレートが必要だと感じたという。課題点があった一方で、「やることをやって感覚が戻れば、いけるんじゃないかなというのはあります」と一軍で抑えられるイメージをもったそうだ。
“手術前の状態”に戻すのではなく、“新しい感覚”を作っていくと常々話している南は、一軍の打者を抑えていくため、このオフは「いろいろなことを試せる時期。試していってダメだったら新しいことができますし、いろんなことに挑戦してハマるフォームを探していきたいなという時期にしたいですね。何もこだわりがなく、一からです」と投球フォームを作り直す予定だ。
「正直このまま終わりたくない。一軍で悪あがきしたいなと思います」。16年には57試合に登板して、16ホールド、防御率2.74の成績を残した実力者。もう一度、一軍の舞台で光り輝くため、一軍に“復帰”するのではなく、一軍のマウンドで“復活”して見せる。
取材・文=岩下雄太
(ベースボールキング)
***************************************************
≪2019/10/16≫
ロッテ・松田、プロ1年目は「いろいろ経験させてもらった」
「あっという間でした。1年間どういう流れでシーズンを過ごすかというのがわからない状態で入ってきたなかで、いろいろ経験させてもらいました。一軍も経験させてもらって、また上がることはなかったですけど、二軍でも成長させてもらいました」。
ロッテのドラフト7位ルーキー・松田進は、1年目をこのように総括した。大学、社会人を経由しプロ入りした松田は開幕一軍を逃したが、5月10日にプロ初昇格。5月12日のソフトバンク戦で、『9番・遊撃』でプロ初スタメン出場を果たし、3回の第1打席に先発・ミランダが投じたストレートをセンター前にはじき返し、プロ初安打をマーク。さらに6回二死満塁で迎えた第3打席では、押し出し四球を選びプロ初打点を挙げた。その後、一軍で出場したのは5月19日の楽天戦のみ。翌20日に一軍登録を抹消され、その後はファームで腕を磨いた。
ファームでは7月が終了した時点で打率.190と苦しんでいたが、8月に入ると2日の楽天戦で3安打、ZOZOマリンで行われた4日の楽天戦では本塁打を含むマルチ安打。8月は10日が終了した時点で打率.450(20-9)1本塁打、5打点の活躍ぶり。「堀さんとずっとやってきたことが体に染み付いてきた。いい形のバッティングができてきました」と手応えを掴んでいた。
打撃で好感触を掴んでいたが、8月中旬に行われた二軍戦で鼻を骨折。「全然支障がないわけではないですけど、野球ができる」。すぐに復帰したが、「鼻を骨折して感覚が狂ってきました」と再び打撃の調子を落とした。特に9月1日の巨人戦から11日の日本ハム戦にかけて、6試合連続無安打に終わった。
「誤差を埋めながら、いろいろ試しながらやっていきたいと思います」。
試行錯誤しながら自身の感覚を取り戻していき、12日の日本ハム戦で8月31日の巨人戦以来の安打を放つと、9月12以降は打率.308(39-12)、2本塁打、3打点と復調しシーズンをフィニッシュした。
「恐怖心という部分で多少は感覚が狂った部分もありましたが、試合に出ていく中で、慣れといいますか、そういう部分ではいい感じで克服できたと思います」。
また、プロ入り後課題にしていたバットが外回りしてしまう癖も「まだたまに出ますけど、堀さん、福浦さんにつきっきりで教えてもらったので、バッティングはいいイメージがつきました。ホームランも出ましたし、最後の方は率も残った」と克服しつつある。
「どのレベルを目指すかといったら一軍のレベル。結果を求めながら、自分の技術の向上を図りたいなと思います」。来年はプロ2年目だが、大卒、社会人でプロ入りしており、一軍での結果が求められる。
取材・文=岩下雄太
(ベースボールキング)
***************************************************
≪2019/10/16≫
プロ野球選手の「意外な特技や交流」教えて
<ネット連動新企画・リクエスト制度>
ポストシーズン真っ盛りの野球だけでなく、ラグビーやサッカーなども盛り上がりをみせるスポーツの秋です。リクエスト企画第9弾は「プロ野球選手の意外な特技を教えてください。また、他競技の選手との交流があれば知りたいです」という「ほのか」さんの依頼にこたえます。
◆中日梅津 卓球は得意ですね。去年、張本(智和)くん(16)と知人の家で偶然にも一緒になって、卓球をさせてもらいました。もちろん向こうは軽い感じでしたが、結構、ラリーは続きました。
◆楽天オコエ バスケ、できますよ。妹(桃仁花=バスケットボール女子日本代表候補)と遊んでいたので。今度は(同学年で同じ名前の)八村塁くんと対戦します(笑い)。
◆ロッテ井上 中学生の頃野球とは別にバドミントン部に入っていたので、バドミントンですかね。交流は柔道100キロ超級の上川大樹が高校の同級生です。なかなか会えないので、食事でも行きたいですね。
◆ソフトバンク周東 サッカーも好きですけど、陸上ですかね。小学校の時は大会に出ました、県1位にはなれませんでしたが。今? 今の方が速いと思います。ケンブリッジか周東か…それは冗談です(笑い)。
◆巨人重信 3歳からゴルフをやってます。ベストスコアは72ですけど、最近は90くらいですね(好きなプロゴルファーは伊沢利光、田中秀道、大場美智恵。26歳らしからぬチョイスです)。
◆西武駒月 中学の時、水泳部で京都府代表になりました。自由形で(野球があったため水泳大会は辞退。全国に出ていたら違った未来が待っていたかも)。
(日刊)
難病から復帰もロッテ・南「何もできなかった」
「一言で言えば何もできなかった。結果はよくなかったんですけど、病気になっても案外投げられるなというのは、正直なところ思っています。ただ、感覚などまだまだ足りないところがある。そういうところをしっかり埋めていければ」。
昨年8月に国が難病に指定する『黄色靭帯骨化症』の手術を受け、一軍のマウンドに帰ってきたロッテの南昌輝は、今季をこう振り返った。
昨年の10月下旬にブルペンでの投球練習を再開し、春季キャンプでは打撃投手を務め、3月に入ってからは二軍の教育リーグにも登板。3月17日の西武との二軍戦で今季初登板を果たした。4月下旬に右足のふくらはぎを肉離れで離脱したが、復帰を目指す過程で、「セットの方がブレが少なかった」と走者がいないときもセットポジションで投げるようになり、肘の位置もやや下げて、スリークォーター気味に変更した。
8月15日には1年ぶりに一軍昇格を果たし、同日の日本ハム戦で「緊張しましたけど、ホッとした気持ちと不安な気持ち。両方がありましたね」と、昨年の7月20日のオリックス戦(ZOZOマリン)以来となる一軍のマウンドに上がり、1回を無失点に抑えた。
続く17日のオリックス戦も0回2/3を投げて無失点に抑えたが、20日の楽天戦、22日の楽天戦の登板はいずれも失点し、8月23日に二軍落ちとなった。降格後南は、8試合連続で無失点に抑えるなど11試合中10試合で無失点に抑えるも、シーズン中の再昇格が叶わず、今季を終えた。
久々に一軍のマウンドに立って南は「今までみたいなまっすぐの反応が取れなかったので、まっすぐを戻すこと。精度を上げていくというところですかね」と一軍で通用するストレートが必要だと感じたという。課題点があった一方で、「やることをやって感覚が戻れば、いけるんじゃないかなというのはあります」と一軍で抑えられるイメージをもったそうだ。
“手術前の状態”に戻すのではなく、“新しい感覚”を作っていくと常々話している南は、一軍の打者を抑えていくため、このオフは「いろいろなことを試せる時期。試していってダメだったら新しいことができますし、いろんなことに挑戦してハマるフォームを探していきたいなという時期にしたいですね。何もこだわりがなく、一からです」と投球フォームを作り直す予定だ。
「正直このまま終わりたくない。一軍で悪あがきしたいなと思います」。16年には57試合に登板して、16ホールド、防御率2.74の成績を残した実力者。もう一度、一軍の舞台で光り輝くため、一軍に“復帰”するのではなく、一軍のマウンドで“復活”して見せる。
取材・文=岩下雄太
(ベースボールキング)
***************************************************
≪2019/10/16≫
ロッテ・松田、プロ1年目は「いろいろ経験させてもらった」
「あっという間でした。1年間どういう流れでシーズンを過ごすかというのがわからない状態で入ってきたなかで、いろいろ経験させてもらいました。一軍も経験させてもらって、また上がることはなかったですけど、二軍でも成長させてもらいました」。
ロッテのドラフト7位ルーキー・松田進は、1年目をこのように総括した。大学、社会人を経由しプロ入りした松田は開幕一軍を逃したが、5月10日にプロ初昇格。5月12日のソフトバンク戦で、『9番・遊撃』でプロ初スタメン出場を果たし、3回の第1打席に先発・ミランダが投じたストレートをセンター前にはじき返し、プロ初安打をマーク。さらに6回二死満塁で迎えた第3打席では、押し出し四球を選びプロ初打点を挙げた。その後、一軍で出場したのは5月19日の楽天戦のみ。翌20日に一軍登録を抹消され、その後はファームで腕を磨いた。
ファームでは7月が終了した時点で打率.190と苦しんでいたが、8月に入ると2日の楽天戦で3安打、ZOZOマリンで行われた4日の楽天戦では本塁打を含むマルチ安打。8月は10日が終了した時点で打率.450(20-9)1本塁打、5打点の活躍ぶり。「堀さんとずっとやってきたことが体に染み付いてきた。いい形のバッティングができてきました」と手応えを掴んでいた。
打撃で好感触を掴んでいたが、8月中旬に行われた二軍戦で鼻を骨折。「全然支障がないわけではないですけど、野球ができる」。すぐに復帰したが、「鼻を骨折して感覚が狂ってきました」と再び打撃の調子を落とした。特に9月1日の巨人戦から11日の日本ハム戦にかけて、6試合連続無安打に終わった。
「誤差を埋めながら、いろいろ試しながらやっていきたいと思います」。
試行錯誤しながら自身の感覚を取り戻していき、12日の日本ハム戦で8月31日の巨人戦以来の安打を放つと、9月12以降は打率.308(39-12)、2本塁打、3打点と復調しシーズンをフィニッシュした。
「恐怖心という部分で多少は感覚が狂った部分もありましたが、試合に出ていく中で、慣れといいますか、そういう部分ではいい感じで克服できたと思います」。
また、プロ入り後課題にしていたバットが外回りしてしまう癖も「まだたまに出ますけど、堀さん、福浦さんにつきっきりで教えてもらったので、バッティングはいいイメージがつきました。ホームランも出ましたし、最後の方は率も残った」と克服しつつある。
「どのレベルを目指すかといったら一軍のレベル。結果を求めながら、自分の技術の向上を図りたいなと思います」。来年はプロ2年目だが、大卒、社会人でプロ入りしており、一軍での結果が求められる。
取材・文=岩下雄太
(ベースボールキング)
***************************************************
≪2019/10/16≫
プロ野球選手の「意外な特技や交流」教えて
<ネット連動新企画・リクエスト制度>
ポストシーズン真っ盛りの野球だけでなく、ラグビーやサッカーなども盛り上がりをみせるスポーツの秋です。リクエスト企画第9弾は「プロ野球選手の意外な特技を教えてください。また、他競技の選手との交流があれば知りたいです」という「ほのか」さんの依頼にこたえます。
◆中日梅津 卓球は得意ですね。去年、張本(智和)くん(16)と知人の家で偶然にも一緒になって、卓球をさせてもらいました。もちろん向こうは軽い感じでしたが、結構、ラリーは続きました。
◆楽天オコエ バスケ、できますよ。妹(桃仁花=バスケットボール女子日本代表候補)と遊んでいたので。今度は(同学年で同じ名前の)八村塁くんと対戦します(笑い)。
◆ロッテ井上 中学生の頃野球とは別にバドミントン部に入っていたので、バドミントンですかね。交流は柔道100キロ超級の上川大樹が高校の同級生です。なかなか会えないので、食事でも行きたいですね。
◆ソフトバンク周東 サッカーも好きですけど、陸上ですかね。小学校の時は大会に出ました、県1位にはなれませんでしたが。今? 今の方が速いと思います。ケンブリッジか周東か…それは冗談です(笑い)。
◆巨人重信 3歳からゴルフをやってます。ベストスコアは72ですけど、最近は90くらいですね(好きなプロゴルファーは伊沢利光、田中秀道、大場美智恵。26歳らしからぬチョイスです)。
◆西武駒月 中学の時、水泳部で京都府代表になりました。自由形で(野球があったため水泳大会は辞退。全国に出ていたら違った未来が待っていたかも)。
(日刊)