拾い読み★2014-047≪コラム記事≫

ロッテ伝統の「２９」…西野、中継ぎエースへ着々



　育成から支配下登録された昨季チームトップに並ぶ９勝を挙げたロッテの西野。今季は背番号６７から２９に変わり、さらなる飛躍を目指す。

　右肩に疲労が残り今キャンプは同じ石垣島の２軍でスタートしたが、１６日からの最終第４クールでは１軍合流が決定。「１年を通じて活躍したい」と意気込みを見せている。

　昨年９月、肩に違和感を覚え２軍にいた西野は山形県内での試合前、引退を決意していた小野晋吾投手から「（背番号）２９を背負う自信はあるか？」と声をかけられた。

　今季からスカウトに転身した小野さんは「村田（兆治）さんも背負った特別な番号。長く活躍できる投手に引き継いでほしかった。育成からはい上がってきた西野には資格があると思った」と振り返る。

　その場で頷いた西野は「晋吾さんのように練習へしっかり取り組み、『西野は違う』と思われたい」と決意を語る。

　９日には伊東監督が自ら西野の球を受け、「ボールに力がある」と１軍昇格を認めた。西野も「肩はもう大丈夫。あとは変化球や制球力を調整していきたい」と表情は明るい。

　涌井や新人の加入もあり、首脳陣は西野を主に救援で起用する方針。「命じられたところで投げるだけ」と先発へのこだわりはないが、「せっかくなら試合を左右するような大事な場面で投げたい」と“中継ぎエース”を目指す。（三浦馨）
（産経）