家ではローランドの電子ピアノを使っているのですが、やはり本物のピアノで弾きたくなりました。
実家にはずっとお蔵入りのピアノがあり、当時夏と冬のボーナスが吹き飛んだと、よく母に言われたものです。今の価値にしたら、100万くらいなのでしょうか。
しかし親の心子知らず、気まぐれ娘は、4~5年ピアノのおけいこに通ったものの、途中でやーめた。以来、飾り物のように鎮座していました。
先日母の七七日忌を終えて、兄とピアノを持っていくか処分するかの話になり、はじめは反対だった主人が折れてくれたので、ピアノを搬出する方向になりました。
しかしいざ弾いてみると、ところどころ音が出なかったり、すごく重くなっていたりととてもそのまま使える状態ではありません。
まずはメンテナンスして使えるのか、費用はどのくらいかかるのかを聞いてみることになり、今日実家に行って業者さんに診てもらいました。
その結果、40年以上も調律していない割には状態はいいとのこと。
費用をかけたらキリがありませんが、音が濁らずに弾ける状態に戻すには部品の交換や研磨、その他もろもろありまして・・・
さらに実家の2階から工房へ、工房から自宅2階に搬出入するにはクレーン車が必要になるため、運搬費用が通常よりかさみます。運搬費も含めると、20万くらいかかることに。
ちょっと悩みましたが、両親が清水の舞台から飛び降りて買ってくれたピアノなので、メンテナンスをお願いすることにしました。
ピアノの外側を外したところ。中央にBELTONの文字が見えます。
富士楽器製のベルトーンで、残念ながら今はこのメーカーはありません。
当時ヤマハの技術者たちが、本当にいいピアノを作ろうと独立したメーカーだそうです。
おけいこだったらヤマハ
専門家を目指すならベルトーンと言われ、両親は果てしない夢を私に賭けたのでしょうね。
今週末実家から工房に搬出。
メンテナンス後、5月終わりには自宅に搬入される予定です。
その前に、部屋を片付けなければ。