(仮題)ロースクールウォーズ

九州大学法科大学院(ロースクール)1期未修卒業生のブログ(^_-)

九大ロー入試対策・ステートメント編

2005年08月04日 20時03分04秒 | 九大LS受験対策
今、私が九大ロー受験時に提出したステートメントのコピーが目の前にあります。
こうして見ると懐かしいですね(^^)
私のステートメントを具体的に説明していこうかとも考えましたが、やめました。私のプライバシーがなくなりますし、何より、皆さんと私は全く違う人間であり、生きてきたバックグラウンドも違いますから。
ちなみに九大ローに入学して驚いたのは、一人として似たようなキャラの学生がいないことです。それぞれが独自の個性を持っています。
多様な人材を集めるというのがロー制度の理念のひとつなら、見事としかいいようがないくらい多様です。

前置きはともかく早速やっちまいましょう。

私の場合、手書きではなくワープロ(当時はネット専用のパソコンしか持ってなかった)で作成しました。皆さんも手書きよりは何度も校正可能なワープロソフトの利用をお勧めします。もう何回、書き直すかわからない書類ですからね。


<志望理由書について>
志望理由書を書く前に、頭に叩き込んでおいてもらいたいことがあります。
それは、法科大学院入試は、「就職活動」だということです。
皆さんは、法曹実務家という職業人になるためにロースクールに入るのです。よく勘違いされている方がいますが、新司法試験に合格するために行くわけじゃありません。新司法試験合格は、いわば運転免許みたいなもので、ロースクールは教習所のようなもの。合格率云々の報道が盛んになされていますが、志望理由書を書く上で、新司法試験合格は当然の前提なのです。やれ「ローに行っても合格率は何割しかないから…」とかいう迷いは、一切捨ててください。

その上で志望理由書を書いていきます。
皆さんは、最低限、大学を卒業されて来るわけですから、もう22年以上は自分の人生を過ごされているはずです。そんな中で法科大学院を志望する…ではなく法曹実務家を志望するなら、当然、そのきっかけ、ターニングポイントがあったはずです。そして自分が法曹になったときのイメージというものも確実にあるはずなんです。
ないわけはありません。

まず、そのイメージをキャッチフレーズのような形で簡単な言葉にしてみてください。
そして自分が生きてきた中で、法曹を目指すターニングポイントになったことから書いていきます。書くときは、自分のキャッチフレーズを意識しながら、そのターニングポイントを徹底的に掘り下げていってください。
最後にキャッチフレーズとターニングポイントが見事にリンクすれば、志望理由書の9割は完成です。
後は何度も校正しながら加筆修正していくだけです。

社会人だろうが学生だろうが司法試験受験生であろうが、以上のやり方は変わりません。
また志望理由書は、他のステートメントである社会活動報告書、職業経験報告書、学部等成績報告書の総論的なものとなります。コンテンツのような役割も果たします。つまり、他のステートメントでは志望理由書と関係ないことは書く必要はないんです。

<社会活動報告書・職業経験報告書>
すでに書いたとおり、志望理由書のキャッチフレーズとターニングポイントにリンクさせながら書いていきます。志望理由書が総論なら、これらは各論になります。構成は、各自で工夫して考えていただくしかありません。

<学部等成績報告書>
私のように卒業後、10年くらい経った社会人だろうが、この書類は書かなければなりません。ただ一番書くことを勘違いしやすい書類でもあります。
あなたが大学時代、どの科目でA評価だったとか優だったとかいうことは、成績証明書をみればわかります。したがってこの書類はそんなことを聞いているわけではないのです。
ちなみに私の場合、最初に「概観」として「ペーパー試験レベルでの大学側の評価は、成績証明書に記載されている通りである」と1行書いただけで(笑)、後は、大学時代にやったことを志望理由書のキャッチフレーズとターニングポイントにリンクさせて書きました。

ありきたりですが、書いたステートメントは、提出する前に他の友人などに読んでもらいましょう。
読んだ人が最後まで一気に読んでくれるようなものなら、上出来です。
私のステートメントも友人に読んでもらいましたが、「読んでて、面白い!」という評価をもらいましたので、まあ、こんなもんなんでしょう。

以上がステートメントを書く上でのアドバイスです。
「何だそんなことか?」と思われるかもしれませんが、実際やってみるとキツイですよ(^^)

明日は、小論文編です。
お楽しみに(^_-)

九大ロー入試対策・プロローグ

2005年08月04日 04時30分54秒 | 九大LS受験対策
現在、多くの法科大学院合格体験記が出版されており、九大ローの合格体験記もいくつか掲載されています。
ですから、九大ロー受験生の皆さんは、まずそちらを参考にするべきでしょう。

しかしながら、合格体験記に載っている人々の適性試験の点数を見ると、ほとんどが非常に優秀な点数を叩き出している方々のようです。
すでに今年の適性試験は終了していることを考えると、適性の点数で、すでに国立大学のローは無理だとあきらめている受験生も多いと思われます。

実は、私もそうでした。
私も適性試験に失敗した受験生の一人だったのです。
私の適性試験の点数は、丁度、平均点しかありませんでした。
しかも私は、現行司法試験合格者を数多く輩出している有名大学の出身でもありません。

にもかかわらず第1期のおよそ8倍の競争率の中で私が合格した理由は、他のステートメント、小論文、面接がよほど優秀?だったからとしか考えられません。少しおこがましい言い方になるかもしれませんが…。

入学後にある教授から聞いた話では、九大ローの入試は、受験生の全ての入試の要素を完全に数値化して、きれいに点数で合否を決めたそうです。
よく2ちゃ○などで、やれ、どこそこの教授のゼミ生がコネで優遇されたとか、内部生が有利だとか、某偏差値の高い大学出身者が有利だとかという類の情報は全くのデマです。それは私が九大ローに合格したことが証明しているといっていいと思います。
(情報というものは恐ろしいもので、たとえ何の根拠も無いデタラメな情報でも、それがネットなどで繰り返し大量に流されれば、人はまるで真実であるかのように錯覚するものなんです。)

前置きが長くなりました。
ですから私が、皆さんにアドバイスできるとすれば、そのような適性試験に失敗した不利な状況の受験生が、いかにステートメントや小論文、面接で挽回できるかという点に絞られます。

今日は法医学のレポート書いてて、もう眠いので(笑)明日から具体的に入試対策を書いていきたいと思います。
といっても、本当に大したことはしてないんですが、逆に効率がいい方法論であるともいえるので…。

ではでは(^_-)