室賀ジャズギター研究室

実技・理論の総合レッスン

個人レッスンのジャズギター教室

クローズド ボイシング

2006年01月30日 | 練習・アドバイス
ギターは、レギュラーチューニングにおいて、
3度堆積4声のクローズドボイシング(密集和音)等が苦手です。
一部弾けるものもありますが.....。
例えばCmaj7の場合、基本型は楽に弾けますが、その他の展開型は、
指が激悪にストレッチするか不可能かです。というわけで、
ドロップ2や3等を中心としたオープンボイシングを中心に
プレイしたりするわけです。
しかしピアニストは当然クローズドも弾きますし、
ピアニストのプレイを理解し反応することはギター弾きにとって
重要な要素の一つです。
基本的かつタイトなクローズドを自分の楽器(ギター)の
特性上の理由だけで無視するわけにはいきません。
いくつかの対処法があると思います。
まず一番有効なのは、当たり前のようですが、ピアノを弾くことです。
もちろんピアニストのように美しく流暢に弾く必要はなく(無理だし)、
クローズドに耳を慣らすように遊び親しむつもりで弾くとよいと思います。
それかウクレレもよいです。
ハイGで弾く場合は、
ドロップ2のフォームで弾いていればクローズドのサウンドになっているし、
ローGで弾くのなら、
弦長が短いので、ギターよりストレッチも無理がききます。
(ソプラノかコンサートなら)
残りの手段は、
手や顔や体がユガムのを覚悟に無理やり弾くということですが
オススメはできません。
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アーティキュレーション

2006年01月22日 | 練習・アドバイス
アルタード(オルタード)の節回しがうまくいかないとか、
コードソロがどうもとか
音使いに関しては研究熱心なんだけど、
アクセントはどうするか、音を伸ばすか切るか等
アーティキュレーションに充分注意を払っていないケースが
結構というかヒジョーに多いです。
トランスクライブする場合も、音使いだけではなく、
そんな事も含めてコピると大変効果的です。
CD等、録音媒体を研究対象にする場合、
アーティキュレーションに関しては、
ギターより管楽器の方が如実でより聴き取り易く
参考にし易いかもしれません。
アクセント等のツボをおさえていないと、
ジャズのフレーズを弾いていてもジャズには聴こえません。
大事なポイントです。
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録音してみる

2006年01月16日 | 練習・アドバイス
自分のプレイを客観的に把握するのは難しいものです。
自信過剰になったり、過小評価してみたり.....。
どこが長所でより伸ばすべきなのか、
どこがウイークポイントで強化練習が必要なのか、
確実に自覚できていると理想的です。
手っ取り早いのは自分のプレイを録音することだと思います。
MTRでもMDでもテープレコーダーでも何でもよいと思います。
プレイバックを聴いて悦に入ったり、凹んだりするのでは無意味なので、
冷静に聴いて、どこをどう修正すれば、
自分の理想とするプレイに近づくか見極めるとよいかと思います。
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レガート/フルピッキング

2005年12月26日 | 練習・アドバイス
アルタネイトピッキング、レストストローク、親指(ウエス)奏法、
スイ-プ、アポヤンド、アルアイレ等々、奏法にもいろいろありますが、
ピッキングについて書いてみたいと思います。
細かいパッセージをフルピッキングで正確に弾くのはなかなか大変です。
だからこそ練習して弾けるように挑戦したくなります。
が、しかし、フルピッキングがいつも良い結果をもたらすかというと、
むしろその逆のケースが多いかもしれません。
管楽器を想像してもらうとわかり易いと思うのですが、
フルピッキングという事は、
管でいえば、各音を1つずつタンギングするという事です。
そういうケースも勿論あるのですが、
あまりタンギングが細か過ぎると、たまねぎのみじん切り状態で、
せわしくて涙がでちゃいます。
という事がフルピッキングにも当てはまります。
てなわけで、ハンマリングやプリングを使用するレガ-ト奏法を、
フルピッキングと同様、もしくはそれ以上にトレーニングすることを
強くおすすめします。
特にクロマティック、刺繍等の装飾系の部分は、
ピッキングよりレガートな弾き方がフィットする、
必要とされるケースが多いと思います。
トランペットやサックスとユニゾンで弾く場合などは特に、
ギターが勝手にフルピッキングで弾いていると、
管の人のニュアンスを台無しにしてしまいます。
ピックは小さいので適当でいっかと思いがちですが、
ヴァイオリンでいえばボウ(弓)にあたります。
ボウイングはヴァイオリニストにとって非常に重要です。
同様のことがギタリストのピック、ピッキングにも当てはまります。
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右脳的/左脳的イメージ

2005年12月24日 | 練習・アドバイス
右脳的、左脳的という表現が適切かどうかわかりませんが、
例えばドリアンスケールでしたら、
印象的、直感的(右脳的)に言えば、
曇り空のような感じ、憂鬱な感じ、という具合にとらえることができますし、
分析的、構造的(左脳的)に言えば、
マイナーテトラが2つ、全音で連結されているともとらえられます。
(メジャースケールから派生する2番目のモードだとかは勿論ですが。)
要は、感覚的、実質的、両側面から
素材(スケール等)を考察するようにすると
素材を無機質で漠然とした感覚で捉えず、
より具体的に生き生きとしたイメージで把握できると思います。
適切な要素を適切な場所で適切な時にプレイするには
‘ドリアン’がトコトコこっちに向かって歩いてきそうな勢いで
イメージできると理想的です。
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映像的にイメージ

2005年12月22日 | 練習・アドバイス
例えば、
‘柔らかい音で、クレッシェンドで、シャッフルで弾く’という練習の場合、
言語的にイメージすると、
3つの事柄を交互に
頭の中で暗唱、復唱しながら弾かなければなりませんが、
映像的にイメージすると、
‘クッション状の上り坂をスキップしながら上がって行く’(コケそうだけど)
というようなイメージを思い浮かべながら弾くだけで済みます。
以前のブログでもふれたように、複数の要素を意識する場合には、
まず各要素を1つづつチェックするのが先決ですが、
‘映像的にイメージ’というのは
上記の例以外でもいろいろなケースで有効だと思います。
お試し下さい。
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表現力をつける

2005年12月19日 | 練習・アドバイス
多彩なニュアンス、表現力をつけるための提案、
まず、ループで練習できる短い練習曲等を用意します。
それを数回づつ以下の条件下で弾きます。
☆シャッフル、イーブンを2小節おきくらいで交互に切り替えて弾く
-いつでもスムーズにフィールを切り替えられるようにするため
☆ピックを、フラットにあてる/アングルをつけてあてる、
を2小節おきくらいで交互に切り替えて弾く
-トーンを自由に切り替えられるようにするため
☆ネック側/ブリッジ側で2小節おきくらいで交互に切り替えて弾く
-上と同じくトーンを自由に切り替えられるようにするため
☆奇数拍/偶数拍で‘モタル’を2小節おきくらいで交互に切り替えて弾く
-自由なタイムストレッチ感をつけるため、
またレイドバック感をだそうとすると
いつもタイミングが同じになってしまう等の
悪い癖がつかないようにするため
☆フォルテ/ピアノを2小節おきくらいで交互に切り替えて弾く
-もちろん、ダイナミクスを必要な時に自由に
切り替えられるようにするため

等などです。試してみて下さい。
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ダイナミクスについて

2005年12月17日 | 練習・アドバイス
せっかく音使いが良くても、
タッチ、ピッキングが一本調子で棒弾きでは、
壊れかけたロボットがジャズ演っているみたいです。
ギターは少しやり過ぎなくらいダイナミクスをつけても、
歌やラッパ、サックス、バイオリン等に比較すると
大げさな感じになりにくいと思いますが、いかがでしょう。
とは言っても
ジャズは淡々としたクールな表現に優れた人がたくさんいますし、
好まれる、必要とされるケースも多いです。
その手の表現は難しいのですが、
一度思いきりダイナミクスをつける弾き方をしばらく続けて、
その後その弾き方を圧縮、コンプレッサーかける(?)
みたいな感じで弾くと感触をつかみやすいと思います。
さらっと弾いているのに深い表現力がある人は、
当然、棒弾きしているわけではないのだ~。
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ランダム アドバイス②

2005年12月15日 | 練習・アドバイス
ハーモニックリズムに対して、
アウト/イン/アウト/イン,etc.-緊張感が強いサウンド
イン/アウト/イン/アウト,etc.-緊張感はあるが、スムーズなサウンド

どちらが正しい、良いではなく、
どのようにサウンドさせたいかだと思います。

個人的にはインサイド/アウトサイドという捉え方、表現より、
ある時点のハーモニー、トーナリティー、モードに対しての
距離、距離感(近い/遠い/鬼遠い,etc.)という感触で
捉えていることが多いのですが、
煩雑さを避けるためイン/アウト,etc.と表記しました。
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ランダム アドバイス

2005年12月14日 | 練習・アドバイス
☆スローテンポ-走りやすい アップテンポ-もたりやすい
☆サイドスリップ-スリップさせるだけではなく他の要素を挟んでみる。
 サイドスリップ→ターゲティング→ホーム等。
☆トライアードアプローチ(ロワ-、アッパー、ノンハーモニック)
-同じ音型、インバージョンを連続するアイディアを多用し過ぎない、
 ボイスリーディングをした異なるインバージョンからアイディアを得る。

ふと頭をよぎった脈絡がないアドバイスです。
なるほどと思った方は参考にして下さい。
意味不明と思った方はレッスンで質問して下さい。
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コピー

2005年12月12日 | 練習・アドバイス
コピーについて。
より効果的にするためには目的をはっきり意識するとよいと思います。
例えば
①曲全体をトランスクライブする
-ソロの構成を含め大きな流れをつかみたい。
②フレーズ1部分だけをトランスクライブする
-気に入ったフレーズを自分のボキャブラリーにしたい。
③途中でストップをせず、もしくは楽器を持たずにトランスクライブしてみる
-イヤートレーニングとして行いたい。等です。
現在はCD,MD,サンプラー等、コピーする環境を整えやすいので、
工夫次第でストレス少なく楽しく行えると思います。
一昔前、テープレコーダーを使っていた頃は、
ストップしたいところで止めにくかったり、
巻き戻し等を酷使しすぎて何台も壊したりという状況でした。
僕が師事した先生達の世代くらいの頃は、
レコード等、資料自体、入手するのが大変で、
コピーしたい曲が流れてくるまで、
ラジオの前でスタンバイしていたそうです。
凄い緊張感ですね。
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関連性

2005年12月08日 | 練習・アドバイス
何は兎もあれ、重要な要素:
各インターバル、ガイドトーン、トライアード、コードトーン、
コードのインバージョン、スケール.....等々ですが、
フィンガーボード上、あらゆるポジションで
ストレスを感じなく弾けるよう把握したいものです。
なかなか大変なのですが、やるしかありません。
すでにほぼ把握できている方も、優れたインプロバイサーも
上記の事柄のチェックは欠かさないと思います。
プラス各事項の‘関連性を意識した訓練’も必須ですよね。
湯水のようにアイディアが浮かぶ人は、
一瞬の内、同時に膨大な数を思いつくのではなく、
1つや2つの事をきっかけに数珠のように連なっている物から
必要な要素を選択する感じに、より近いと思います。
そのためにも‘関連性を意識した訓練’は非常に大事だと思います。
関連性を意識しすぎて混乱する場合は、
それぞれの要素の把握力がまだ不十分ということなので、
単体の練習に戻ったり、
もしくは関連自体が曖昧な場合は、理論的な事を再チェックしたり、
そして再び2つの要素、3つの要素.....と複数要素の関連練習をする。
その繰り返しをおすすめします。
いろいろなアプローチ、
メロディー的、ハーモニー的、リズム的な距離感や緊張感の構築等も、
上記の練習が不十分だと
土台が弱い建物のようにプレイに破綻を来します。
基礎は、初心者がやるつまらないものではなく、
全ての人に大切なものだと思います。(イテッ!)
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50パーセント/コントラスト

2005年11月25日 | 練習・アドバイス
インプロにしても伴奏にしても、なんでもそうなのですが、
自分の力の50%程でプレイできるようにしておくとよいと思います。
余裕で弾けるまでしつこく、という事でしょうか。
イッパイイッパイの力、ぎりぎりのところで、というのは
迫力という点では捨てがたいものです。
が、まわりの音に注意を払う、
相手の話をよく聴き反応する、という意味では
問題点にもなりかねません。
常に、半分近くの力(注意力・集中力etc)は自分以外の音を
聴くためのもの、と思うとよいかもしれません。
それから、インタープレイとか、反応がよいとか、息が合ったとか、
具体的にどうすればよいかをちょっと書いてみたいと思います。
真っ先に思いつくのが、誰かが提示したモチーフを追いかけるとか、
似ている、もしくは同じフレーズを弾くとかかもしれません。
もちろん、
それらがストレートでシンプルな
よい効果を生む場合も多々あるのですが、
それ以上にお互いを相殺する・全体を退屈にする、危険性もあります。
そこで、
コントラストとか‘逆’とかをキーワードにイメージしてもらうと
よいのですが.....
例えば、相手が高いレンジで弾いていたら自分は低いレンジで。
細かい譜割で弾いていたら大きい譜割で。
上降してきたら自分は下降する。等々....
によって複数のパートが相殺せず分離してクリアに絡んで聴こえると
思います。
ケースを限定していない上、
文章なので誤解を生じやすいかもしれませんが、
参考になりそうでしたら、試してみて下さい。
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Ⅱ-Ⅴ等、フレーズの練習

2005年11月17日 | 練習・アドバイス
Ⅱ-Ⅴ等、コピーした、覚えたフレーズが、
自分のインプロの一部として出てこない、
なんとか弾けるが何か不自然になってしまう.....
こういった話をよく聞きます。
まず、目的のフレーズだけを練習するのではなく、
スタート台、着地台のイメージで、
前後に弾きなれたフレーズ、大きめの譜割、シンプルなフレーズを
置くとよいと思います。
例えば2小節のフレーズでしたら前後含め4小節を練習します。
問題なければ曲、コーラス全体を通して演ってみます。
やはりフレーズ‘そのもの’だけの練習では
‘自分の言葉’にするのは難しいと思います。
それから‘フレーズ丸暗記’は忘れやすいので、
それを防ぐために、フレーズをよく分析しておくこともよいです。
どんなスケール、コードトーンが元になっているか、
どの音がどのように装飾されているか(刺繍、インダイレクト他)等です。
分析力をつけるには理論的な知識も必要になってきますが、
どのようにフレーズが組み立てられているか、
組み立てればよいかを理解してくると、
自分で考えたフレーズもコピー等で覚えたフレーズも
あまり距離感を感じなくなってくると思います。
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練習時間の分割

2005年11月15日 | 練習・アドバイス
現在、練習している課題に集中している間に、
前に覚えたフレーズ、アプローチ等を忘れてしまったという経験は
頻繁に起こり得る事だと思われます。
この種の事柄で悩まれた場合は練習時間の分割をお勧めします。
人によって1日中練習できる方と時間が限られてしまう方と
個人差はあると思うのですが、
時間数に関わらず、
現在の課題と今までのリビューという具合に分けると、
覚えては忘れ、イライラするという状態は防ぎやすくなると思います。
リビューは楽器歴が長くなるにつれ膨大な量になってくるので、
時間数が限られている場合は特に、
上手にコンパクト化する事がポイントになってきます。
もう1点重要なのは、
メインの練習以外に
いかにルーティーンの練習を組むかという事でしょうか。
レベルに関わらず重要な課題、
チューニングから始まり、4beat, 8th noteのチェック等です。
必ずしも長い時間を取る必要は無く、
ウォーミングアップとして、しかし必ず行うという類の練習です。
チューニングは実際のステージ以外、練習の際には、
耳のトレーニングのためにもメーターを使わずに行う事をお勧めします。
せっかくヒップなフレーズを弾いているのに
チューニングがあまいというケースを意外な程多く見かけるので、
たかがチューニングと思わず大事にして下さい。
4beatの刻み、8th note等は既に安定している人でも
ちょっとした事でバランスが崩れるので、
やはり毎日のチェックの対象かと思われます。
プラス、これら、刻み、8分等、常についてまわる事は、
毎日のトレーニングに組み込む事により、
いわゆる‘ネンキが入る’とか‘シブクなる’もとになるかと思います。
練習の仕方は勿論、人それぞれで、
‘こうでなくては’というものではありません。
自由に考えて頂き、
少しでも参考になる事があったら取り入れてみて下さい。
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